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「あ」 【アーヴ】 遺伝子操作によって、宇宙空間の生活に適応した人類の子孫。青系統の色の髪を持ち、 一般的に美形。寿命は二百年から二百五十年。十五歳ぐらいまでは、人類同様に加齢し、 その後、外見はあまり変化しない。額にあるフローシュ(空識覚器官)は、彼らに空間 把握の特殊能力を与えている。フリューバル(帝国)では、アーヴの種族的な特徴を持た ない者でも、功績等によってリューク(士族)・スィーフ(貴族)に列せられたものは、 アーヴとして扱われる。※原アーヴ参照 ゴー・ラムゴコト(宇宙放浪時代)、アーヴは八つのソード・レーザ(閉じた門)を 腹に収めた巨船アブリアルに乗って宇宙をさすらう武装商人だった。 ※ゴー・ラムゴコト(空間放浪時代)参照 ダーズ(宇宙空間)を住まいとすることを誇りとし、ヴォーダ(諸侯)であっても ガリューシュ(軌道城館)にから、めったにナヘーヌ(地上世界)におりないのが、 アーヴの常。そのため、アーヴの多くはアーヴの世界で生まれ、ナヘーヌに足跡を印す ことなく、アーヴの世界で死ぬ。そのため、アーヴはナヘーヌを恐れてさえいる。 「アーヴ、その性、傲慢にして無謀」という言葉が、ナヘーヌ(地上世界)や他の 国々に広く、知れ渡っている。アーヴの間でも、「例の評判」というだけで通るほど 有名な言葉。そのように評されるアーヴだが、むこうみずな行動に出るときは、それなり の理由がある。逃げることが可能なのに、あえて勝てない相手に挑むのは、ラブール (星界軍)ではそれなりの理由があると見なさない。 戦いにさいして、アーヴは情け容赦なく、限度を知らない。敗北が予想されてる状況で も傲然と戦端を開き、ひとたび戦端を開くと妥協はありえず、敵国の星間航行能力を奪い、 解体して星系単位でフリューバルに編入するまでは鉾をおさめないのを常とする。 アーヴに人質は通用しない。たとえスピュネージュ(皇帝)その人を人質にとり、ごく ささやかな要求を出したところで、フリューバル(帝国)が要求を呑むことはありえない。 その卑劣さに見合った報復を受けるだけのこととなる。 アーヴは、愛する故郷を(軌道都市J)を自ら消し去ったという種族的罪を、そして 母都市(軌道都市J)から受け継いだ文化を守るという種族的使命を受け継いでいる。 「アーヴであるということは罪と使命を背負うことだ」とラルス・クリュブ(クリュー ブ王)――ラフィールの父――は言った。 アーヴの先祖はワムリア(重力制御機関)がなかったため、高加速でも無重力でも生活 できるように身体を造った。その遺伝子は、今もアーヴの受け継がれている。 酒を飲んでも、遺伝的に泥酔できない。ほろ酔いぐらいならなる。 アーヴは三つの生き方を経験をしなければ一人前ではない。それは、ロダイル(翔士) としての生き方と交易者としての生き方、そして一番大事なのは親としての生き方である。 語源はアマ(天・海女)。 【アーヴ言語文化学院】 ドリュヒューニュ・ヴォーラク(ヴォーラーシュ伯国)のデルクトゥーにあるレーフ (国民)志願者を教育する施設。教育内容は語学中心で、文化については行儀作法をちょ っとやる程度。 【アーヴ語】 アーヴの第一世代に与えられたのは、古アーヴ語――軌道都市Jの言語――だった。 ※古アーヴ語参照 古アーヴ語の事情を考慮すれば、アーヴ語の語彙に急激な短縮化現象が起こったのは 無理からぬことといえるだろう。 同時に急激な短縮化の原因として挙げておかなければならないことに、初期のアーブが 文字を持っていなかった事実がある。 アーヴを造った人々は決して、アーヴが独自の文明を発展させることを望んでいな かった。ただ教えられたことを反復作業し、緊急時には単純な判断をくだす――それが アーヴに求められることのすべてだった。 文字は不要であるばかりか有害との考えにのっとって、アーヴ第一世代は、文字を使わ ずに教育され、情報保存の手段としては映像や音声しか与えられていなかった。より 歴史があり、なにかと利点のある情報伝達手段、文字は持つことすら禁じられていたの である。 文字を持たない言語が急激に変化することはよく知られている。アーヴ語もその例外 ではない。 また、アーヴが閉塞した環境で少人数の生活を営んでいたことも、理由のひとつだろう。 誰かが言語を改変すると、たちまちその変化は集団全体に伝播し、定着してしまうのだ。 そのため、音韻法則をも破壊する激変は、きわめて短時間のうちに進んだ。 現存する数少ない資料から推測するに、まず母音の脱落が起こったらしい。単純な母音 脱落では同音異義語が多数発生する。それを避ける意識が働いたらしく、残った母音が 脱落したものの音に引きずられるという現象が発生した。その結果、母音の種類が増えた。 単語短縮化との関係は不明だが、子音についても発音部位の発音部位の変遷、鼻音の 非鼻音化などの現象が生起し、その過程で語幹の末尾音と格助詞の融合が起こった、と 考えられている。 この変化は、激しかったことから考えるときわめて短時間、すなわち二ないし三世代の うちに完了したらしい。 その後、アーヴは自立を宣言、母都市から課せられた制限を捨てて、自分たちのための 文字をデザインした。 文字制定後はアーヴ語の変化はきわめてゆるやかになる。 そして、フリューバル(帝国)の創建とともに、アーヴ語標準語が確定した。それから は、見るべきほどの変化は認められない。メーニュ(星間船)やバーシュ(軌道都市) など離れて住む同胞たちとのコミュニケーションを円滑にするため、「正しいアーヴ語」 を保存しようという、かなり意識的な努力が払われたからだ。 その結果、祖語(古アーヴ語)に比べて複雑化した文法はそのまま保持されている。 複雑化した文法のもっとも顕著な例は名詞の格変化であろう。本稿では、アーヴ語名詞の 格変化表を付した。 アーヴ語名詞の格変化 第1型 第2型 第3型 第4型 主格(―が) abh lamh duc saidiac 対格(―を) abe lame dul saidel 生格(―の) bar lamr dur saider 与格(―に) bari lami duri saideri 向格(―へ) bare lame dugh saidegh 奪格(―から) abhar lamhar dusar saidisar 具格(―で) bale lamle dule saidele 【アーヴの度量衡】 アーヴと地球との絆をもっとも感じさせるのは、時間単位であろう。アーヴ暦の一年も、 三六五日なのだ。 もちろん彼らには、暦年と恒星年の使い分けをする必要はないし、閏年も閏秒もない。 一年は常に三六五日、一日は二十四時間、一時間は六十分、一分は六十秒である。 そのほかの基本単位も地球の遺産を利用している。すなわち、赤道の長さをもとにして 制定されたメートル、地球重力下で一立方センチメートルの水の重さを定義とするグラム である。 ただし、全てアーヴ語で現され、四桁ごとに接頭語が変化するので、注意が必要である。 時間(秒)以外の基本単位は次の通り。 長さ:ダージュ=センチメートル(cm) 質量:ボー=グラム(g) この基本単位系に以下の接頭語がついて、単位が表される。 [規模] [接頭語] [長さ] [質量] 10の20乗 ドリアル 一〇〇〇兆km 一〇〇兆t 10の16乗 ト 一〇〇〇億km 一〇〇億t 10の12乗 ゼサ 一〇〇〇万km 一〇〇万t 10の8乗 セ 一〇〇〇km 一〇〇t 10の4乗 ウェス 一〇〇m 一〇kg 1 一cm 一g 10の−4乗 シェス 一μ(ミクロン) 〇・一mg 10の−8乗 ソワフ 一Å(オングストローム) 〇・〇一μg 10の−12乗 コス 一〇Y(ユカワ) 10の−16乗 ペタ 〇・〇〇1Y(ユカワ) したがって、三ゼサダージュと言えば三〇〇〇万キロメートルのことであり、八〇〇 ウェスボーと言えば八トンのことである。 ただし、光秒、光年といった長さの単位はアーヴも盛んに用いており、ゼサダージュ 以上の長さの単位はあまり使われない。 また、プランク長とプランク重を基本とした微笑単位系もあるがここでは触れない。 さて、ダーズ(通常空間)とは異なる物理法則に支配されるファーズ(平面宇宙)では おのずから別の単位系が必要となってくる。それがケドレル(天浬)とディグル(天節) である。 一ケドレルは「一セボー(=一〇〇トン)の質量を持ち、ノークタフ・バタ(完全移動 形態)をとるフラサス(時空泡)が、フラサス内時間で一秒間に進む距離」と定義される。 また、一ディグルは、「フラサス内時間で一時間に一ケドレル進むことが可能な速度」 である。 快速のペリア(連絡艇)は一二〇〇ディグルほど、鈍足のイサーズ(輸送船)が八五 ディグル程度、速度を出せる。 【アーヴ料理】 料理の種類はそれなりに多いが、薄味。慣れると微妙な味が分かってくるが、慣れる までは普通のナヘヌード(地上世界出身者)にとっては、味が無いにも等しい。 見た目にも最大限の配慮を払うのがアーヴ料理の特色。 【アーガ「信号」】 【アーガ・アスパロト「集合信号」】 その名のとおり、集合の時に送る信号。 【アーガ・イゾーフォト「挑戦信号」】 これから戦う相手に送る信号。メーニュ(艦)同士の宣戦布告に使われると思われる。 【アーガ・レーガコト「投降信号」】 【アーサ「茶」】 【アージュ「家紋、紋章」】 ルエジェ(帝室)のアージュはガフトノーシュ(八頸竜)、 ニーミエ・レトパン(レトパーニュ大公爵家)のアージュはガサルス(金色烏)、 レーブジェ・スファグノム(スファグノーフ侯爵家)のアージュはヤーズ・シュレンナ・ ル・クラスビュール(銀の枝と蝸牛)、 ドリュージェ・ハイダル(ハイド伯爵家)のアージュはレズワン(有毛魚)である。 【アース「アーヴ文字」】 文字をあたえられずに教育されたアーヴが、自立を宣言し、母都市(軌道都市J)から 課せられた制限を捨てて、自分たちのための文字をデザインしてつくりだした文字。 【アイス「邦国、他邦国」】 アイス、つまりセメイ・ソス(領民政府)の義務はいくつかある。 1、星間航行の禁止 2、セーフ・ソス(領民代表)につくにはファピュート(領主)の承認が必要であること 3、ラブール(星界軍)のバンゾール・ルドロト(募集事務所)の設置受け入れ などである。※セメイ・ソス参照 【アイプ「地上人」】 ナヘーヌ(地上世界)に住む人。 ジント曰く、アーヴのひそかな差別の対象。アーヴの対語 【アゲーム「殺す」】 【アセルタフ「照明」】 【アソーグ「幼子」】 【アソート「駆動炎」】 【アピューフ「座席帯」】 ベルト 【アブリアル】 帝国ファサンザール(皇族)の姓。ガ・ラルティエ(八王家)が有する。もともとは、 アーヴがゴー・ラムゴコト(宇宙放浪時代)に乗船していた都市船の名に由来する。 アブリアル一族は感情の――とくに怒りの抑制が下手なことで名高い。スポールに言わ せると、「アブリアルの容易に激怒すること、発動した剛憤の激甚なることは全フリュー バル(帝国)に鳴り響き、伝説的な恐怖の的となっている」ということらしい。 アブリアル一族は不当に危険から遠ざけられたと思うと、感情のたががはずれる傾向が ある。 一般的には「アブリアルは魂を逆鱗でよろう」と言われている。 冷酷なるアブリアル、非情なるアブリアル、アブリアルは親しい友や睦まじい恋人を 死の手に攫われようと、眉一つ動かさぬ、という評判がアブリアルにはある。これを守る ため、アブリアルは泣く権利がない。どうしても泣きたいときは、人知れず泣く。 引くべき時を見誤るのがアブリアル一族の宿痾。 アブリアルにとってスピュネージュ(皇帝)になるのは家業である。 アブリアル一族と伝統的に仲が悪く、ラフィールに言わせると「性格のいいアブリアル と陰険なスポールは昔から反りがあわない」となり、ペネージュに言わせると「淑やかな スポールとがさつなアブリアルは昔から反りがあわない」となる。一部では、お互いへの 反感を子孫の遺伝子に刻み込むのだと信じられているらしい。 【アペズ「帯留」】 ダウシュ(長衣)を着るときに使う。 【アマテラス「太陽の女神」】 アブリアルの語源。 【アルネージュ「軌道塔」】 地上から衛星軌道上まで建てられた塔で、その先端にはビドート(宇宙港)がある。 これがない場合、フラーシュ(往還艇)で軌道上のメーニュ(宇宙船)まで行くことに なる。当然、フリューバル(帝国)の有人惑星にはほとんど有る。 ドリュヒューニュ・ハイダル(ハイド伯国)にはルエコス(帝国暦)九五五年の 時点ではまだ無い。 【アルファ「頭環」】 アーヴが頭につける装身具。アーヴのダルムサス・ヴォフリール(宮廷序列)、 レーニュ(軍位階)をあらわすと同時に、フロクラジュ(空識覚)の補助装置を兼ねる。 アーヴは、アルファ(頭環)からの信号は、フローシュ(空識覚器官)を通り、脳に 流れ込む。脳にはリルビドーという領域があり、流れ込んできた情報を再構成する。 アルファ脇から伸びるキセーグ(接続纓)の先のコス・キセーガル(機能結晶)を 操縦席につなげると、船側の情報がアルファ中央より、フローシュ(空識覚器官)に ながれこむことになる。また、船と接続していない時は、個人用全周囲電波探知機に なって、装着者の周囲の空間をさぐる。 【アルファ・クラブラル「片翼頭環」】 装着者がサレラジュ(艦長称号)であることを表す。 【アルファ・マブラル「双翼頭環」】 装着者がセドラリア(勅任翔士)であることを表す。 【アルム・カーサリア「先任参謀」】 【アルム・ゲール「嚮導突撃艦」】 スューフ・アシャル(突撃隊)六隻のグラーガ(旗艦)。 艦長がサレール・スュム・アシャル(突撃隊司令)、つまりサレール(司令)を兼ねる ボモワス(百翔長)であり、さらにカーサリア(参謀)、ルーキア(副官)が一人ずつ 乗り込む。 普通のゲール(突撃艦)と艦の性能は全く同じ。※ゲール参照 【アルム・ゲール<ガムロイル>】 ※ゲール<ガムロイル>参照 【アルム・ゴニュード「家政室主任家士」】 バンゾール・ガリク(家政室)の最高責任者。主にガリューシュ(城館)の管理を行う。 ひとかどの地位で、重要な仕事である。※バンゾール・ガリク参照 例外は、リュームスコル・フェブダク(フェブダーシュ男爵領)で、そこでは全然 アルム・ゴニュードは尊敬されていなかった。 【アルム・トラーキア「先任砲術士」】 【アルム・ドロキア「先任通信士」】 【アルム・ブリューセガ「管制室主任家士」】 シル・ブリューセガル(管制室)の最高責任者。主にベス(埠頭)の管理を行う。 ※シル・ブリューセガル参照 【アルム・リルビガ「先任航法士」】 【アルム・ロダイル「先任翔士」】 ゲール(突撃艦)のロダイル・ガレールの(飛翔科翔士)のアルム・ロダイル (先任翔士)はフラサス(時空泡)を操る仕事を担当する。 【アレーク「戦列艦」】 ホクサス(機雷)をたっぷり積み込み、敵に浴びせかける艦種。多数のホクサス(機雷) を備えた大型の戦闘艦。 ダディオクス(通常空間戦)ならレスィー(巡察艦)の敵ではないが、ファーズ(平面 宇宙)では無敵。 【アレーク<リュムソーフ>】 <ダクルー>から出撃したゲール(突撃艦)<バースロイル>が至近距離ですれちがっ たメーニュ(艦)。 あまりにも至近距離だったため、<バースロイル>に安全基準違反だと抗議する。 【アローシュ「帝都」】 フリューバル・グレール・ゴル・バーリ(アーヴによる人類帝国)の首都。 ※ラクファカール参照 【アローシュ・ラクファカール「帝都ラクファカール」】 ※アローシュ参照 【アロン】 アーヴの名に含まれる出自をあらわすサペーヌ(姓称号)。 「アロン」は帝国創建以前からの貴族であることを示す姓称号である。 「い」 【イサーズ「輸送艦、輸送船」】 イサーズ(輸送艦)は補充用のサテュス・ゴール・ホーカ(起動時空爆雷)などを積む。 イサーズ(輸送船)は物資の輸送を行う。 【イサーズ・ソーラ「軽輸送艦」】 小型のイサーズ(輸送艦)。 【イサーズ・ソーラ<クラスビュール>】 結果的にジントとラフィールと救ったため、リューク(士族)となった反帝国クラスビ ュール戦線グゾーニュ細胞のメンバー五人が借りたメーニュ(船)。 本来、行き先は借り主が自由に決められるが、戦争が始まっているため、フリューバル (帝国)のいうままに荷物運びをする日々となっている。そのため五人は、メーニュの 中で酒を呑むか、増えていく貯金を眺めているしかやることがない。 ラフィールとの約束通り、無料無期限で借りられたのかは分からない。 ※反帝国クラスビュール戦線参照 【イトゥーム五五三領域】 レスィー(巡察艦)<ゴースロス>が人類統合体の軍艦のフラサス(時空泡)群と遭遇 した場所。※レスィー<ゴースロス>参照 【イルギューフ「電磁投射砲」】 レスィー(巡察艦)の主戦兵器。<ゴースロス>は、前方に四門、後方に二門装備 していた。スピュート(核融合弾)を光速の百分の一程度まで電磁加速して発射する。 【イレーヴ「商店館」】 「う」 【ウースイア「浮揚車」】 電磁反発式の車。目的地を入力すれば自動運転を行い、手動でも簡単に動かせる。 道路以外では浮かぶことができないので、道路からはずれて走るときにはフレリア(地上 車)のように車輪を出さないといけないが、それも単純な操作で可能。 ナビゲーター付き。(以上の説明は惑星クラスビュールのウースイアについて) フレリアの対語。 【ウールタフ「射撃」】 【ウイグ「書記」】 艦の最上位のロダイル・サゾイル(主計科翔士)がなる。 出入港や戦闘の時、重力制御が正常か、艦内の与圧が保たれているかのチェックを行う。 つまり艦内環境をつかさどる。例えば、艦が破損すれば大気が漏れ出す区画もでる。そう いった区画から乗員を避難させたうえで閉鎖して、他の区画の気圧低下を防ぐことが仕事。 言い換えれば、損害を受けるまでは最も暇な部署。 艦の事務を行う。人間の面倒を見る責任者。※サゾイル(主計科)参照 ゲール(突撃艦)のウイグには部下に、食事などを担当するサーシュ・クネイル(司厨 従士)、けがの治療を担当するサーシュ・リアレル(衛生従士)、いろいろな事務を担当 するサーシュ・スケル(経理従士)が一人ずついる。 【ウイクリュール「軍艦」】 レスィー(巡察艦)、アレーク(戦列艦)、ゲール(突撃艦)、レート(護衛艦)、 イサーズ(輸送艦)、ルソーミア(強襲輸送艦)、ロンギア(連絡艦)、ジャースィア (治療艦)、ダウスイア(工作艦)、クレーヤガ(練習艦)の十種類。 ※詳しくはそれぞれの説明を参照 【ウイコー「救命莢」】 緊急脱出用で、いわば宇宙の筏(動力も何もない)。 生命維持系は24時間保つ。ごくわずかな食料と医療品が積まれている。場所をとらな いのが最大の利点である。カリーク(短艇)甲板まで行く余裕がないときに、乗員は ウイコーにもぐりこんで、緊急脱出することになっている。 だが、ウイコーでの脱出は、ボスナル(軍士)たちのあいだで最も経験したくないこと の一つとされていた。 固体燃料がごく短時間燃焼し、ウイコーを瀕死の艦から排出する。加速は瞬間的に 二〇デモン(標準重力)に達する。 居住区は、直径一〇〇ダージュ、高さ五〇〇ダージュほどの円筒。最大定員は五名と なっているが、射出時のことを考えると二人でも多すぎる。底部には、弾性素材が敷き つめられていて、加速時の衝撃を吸収する。射出後に灯りがつく。救助のカリーク(短艇) が近づくと、鳥のさえずりのような信号音が鳴る。 ウイコーが射出されてしまうと、搭乗口の扉と真空空間を隔てるものはなくなってしま う。したがって、だれか慌て者がうっかり開いてしまわないように――そして、ウイコー が使用される状況というのは、たいてい誰でも慌てざるをえないようなものなのだ―― 使用済みの搭乗口は自動的に鍵がかかり、「開放厳禁」の表示が出るようになっている。 【ウェーヴ「腰帯」】 ロダイル(翔士)は深紅のウェーヴを付ける。 【ウェサーシュ「従士長」】 【ウェフソス「追撃戦」】 【ヴォーウェーコス「大追跡」】 【ヴォークラーニュ「凝集光砲」】 レーザー砲 レスィー(巡察艦)には、可動式の物が装備されている。 ゲール(突撃艦)のヴォークラーニュは非力で、船を撃破するのにはほとんど役に たたない。 【ヴォーダ「諸侯」】 リビューヌ(領地)が有人惑星を含んでいる世襲貴族、つまり、ニーフ(大公爵)、 レークル(公爵)、レーブ(侯爵)、ドリュー(伯爵)の事。 ローニュ(閣下)のトライガ(称号)で呼ばれる。 【ヴォーダジェ「諸侯家」】 ヴォーダ(諸侯)の一族。一六〇〇家だけしかなく、家族を含めても二万人以下しか いない。 ニーミエ(大公爵家)、レークルジェ(公爵家)、レーブジェ(侯爵家)、 ドリュージェ(伯爵家)の事。 【ヴォスクラ「軍大学」】 ヴォスクラに進むには最低でも四年は軍にいる必要がある。しかし、ファサンゼール (皇族)の場合は例外で、本人の実力とは関係なく、二年半で自動的に入学を許される。 そして、ヴォスクラのなかでも最難関であるヴォスクラ・ドゥネール(ドゥネー星界軍 大学)に入学して、半年の教育を受ける。※スリュームコス(軍役)参照 【ヴォスクラ・ドゥネール「ドゥネー星界軍大学」】 ヴォスクラ(軍大学)のなかでも最難関の大学。 【ヴォボース・メニョト「艦政本部」】 艦の設計を行う。 【迂回挟撃】 兵力を分派して敵の後方に進出させ、退路を断つ。その上で主力と挟み撃ちにする。 成功すれば、敵を完膚無きまでに殲滅できる。しかし、至近距離で迂回挟撃を行うと 効果が薄いばかりか、逆に各個撃破の対象となる。 迂回挟撃における別働隊にはヤドビュール・ウセム(偵察分艦隊)が一番適している。 ※ヤドビュール・ウセム参照 「え」 【エーフ「思考結晶網」】 コンピューターネットワーク 【エルークファ「天川銀河」】 【エルミタ「陛下」】 「お」 【オートン・フィムフェルマ「海亀の羹」】 海亀のスープ 【オーニュ「ばか、愚か者」】 【オールト雲調査船】 ある国家が派遣した宇宙船。太陽から〇.三光年離れた空域で不思議な素粒子を発見し た。その素粒子はユアノンと命名された。※ユアノン参照 【オヌホーキア「自動機械」】 【オノワレイレ「機械教師」】 ジェデール(家風)を子供に継承させるため、アーヴは自らが子供に教育を施す。 そのとき親が忘れてしまったような知識を教えるのがオノワレイレ。※ジェデール参照 【オプセー「主機関」】 エンジン 【オブダテューキル「主思考結晶」】 メインコンピューター 【オペート「透明面頬」】 サプート(与圧兜)の前面のこと。ガンダムで言う、ヘルメットのバイザーのこと。 クリューノ(端末腕環)の情報が表示される。 「か」 【ガ・フェーク「八王国」】 フリューバルを構成する八つのフェーク。 フェーク・イリク(イリーシュ王国)、 フェーク・ウェスコール(ウェスコー王国)、 フェーク・クリュブ(クリューブ王国)、 フェーク・スキル(スキール王国)、 フェーク・スュルグゼーデル(スュルグゼーデ王国)、 フェーク・バルグゼーデル(バルグゼーデ王国)、 フェーク・バルケール(バルケー王国)、 フェーク・ラスィーサル(ラスィース王国)をさす。※フェーク(王国)参照 ガ・フェークはアローシュ(帝都)によって連結しているため、もしアローシュを 陥落された場合、連結は失われ、フリューバル(帝国)はひどく弱体化する。 【ガ・ラルティエ「八王家」】 皇族を構成する八つのラルティエ、 ラルティエ・イリク(イリーシュ王家)、 ラルティエ・ウェスコール(ウェスコー王家)、 ラルティエ・クリュブ(クリューブ家)、 ラルティエ・スキル(スキール王家)、 ラルティエ・スュルグゼーデル(スュルグゼーデ王家)、 ラルティエ・バルグゼーデル(バルグゼーデ王家)、 ラルティエ・バルケール(バルケー王家)、 ラルティエ・ラスィーサル(ラスィース王家)をさす。 いずれも建国帝ドゥネーの子孫で、アブリアルの姓を有し、帝都ラクファカールに 存在する八つのソード(門)より至る、平面宇宙上のガ・フェークに封じられている。 このガ・ラルティエに生まれた者はスリュームコス(軍役)に就く義務を負う。それも、 後方勤務の多いサゾイ(主計科)やガイリート(軍医科)ではなく、かならずロダイル・ ガレール(飛翔科翔士)にならなければならない。※スリュームコス参照 【カーサラ・ドロショト「通信参謀部」】 【カーサリア「参謀」】 スペルーシュ(幕僚)を構成するロダイル(翔士)。 かなりの時間、異なった仮想状況を設定して模擬演習を繰り返し行っている。 【カーサリア・セール「機関参謀」】 【カーサリア・ソベール「補給参謀」】 【カーサリア・トラショト「砲術参謀」】 【カーサリア・ドロショト「通信参謀」】 【カーサリア・ヨクスクロト「作戦参謀」】 【カーサリア・ラグロト「探査参謀」】 【カーサリア・リルビコト「航法参謀」】 【ガーフ・ラーカ「高山」】 バイ・ルエコト(帝国創設以前)、ゴー・ラムゴコト(空間放浪時代)に活躍した映像 作家デールビセクスが、ナヘーヌ(地上世界)の風景を写実的に再構成した立体映像の 一つ。元フェブダーシュ男爵は「バール・レペーヌ」(アーヴの誇り)と名付けた。 その光景は、白い雪で着飾った、峨々たる高山。高山のまわりをとりまいている山の 頂が、見下ろせる。そして、その山々の裾あたりに雲がゆっくりと這っている。さらに、 銀河の果てまで続きそうな空が見える。 【ガーリア「飛翔科」】 ガレール(飛翔科)の同義語 ※ガレール参照 【ガール・グラー「紋章旗」】 【ガール・スカス「帝国紋章院」】 本来、スイーフ(貴族)、リューク(士族)のアージュ(紋章)を保管し、さらに 家格や系図を管理する官衙。現在では、スコール(所領)やアイス(邦国)の内定も つかさどる、一種の秘密警察的な役割を帯びている。 【階級章】 辺を曲線で形作った逆二等辺三角形。銀色の縁取りのなかで銀色のガフトノーシュ (八つの頸をもつ竜)が咆哮している。これにレーニュ(軍位階)に応じた線や星がつく。 そして、地の色が兵科をしめす。 兵科は緋色がガーリア(飛翔科)、緑色がスケーフ(軍匠科)、そして白色がサゾイル (主計科)を示す。 <開拓者> 最初のユアノン推進の宇宙船。任務は植民地拠点を開くのに必要な人員と資源を運ぶ ことであった。 【カイムホス「加速」】 【ガイリート「軍医、軍医科」】 【カグゾフォス「育児休暇」】 アーヴの社会は貴族制社会のため、ジェデール(家風)が重視される。ジェデールを 継承させるには、幼い頃から親が自ら教育を施すことが、不可欠である。よって子供が 幼いうちは、アーヴは教育に専念する。その教育のためにリューク(士族)がとる ラブール(星界軍)の休暇のこと。※ジェデール(家風)参照 これを取るのはかなり自由が利き、突発的に取ることも可能である。ただし、それは 戦争勃発前の話であり、戦時中も自由にとれるかは分からない。 【拡大アルコント共和国】 ブルーヴォス・ゴス・ユスン(四ヵ国連合)の一つ。その中では三番目の勢力を持つ。 【ガサルス「金色烏」】 スポール一門の紋章にはどこかにガサルスがあしらわれている。本来、伝説に出てくる のは金色の鵄だが、それが誤解され産み出されたのがガサルスである。 遺伝子改造の結果産み出されガリューシュ・ニム・レトパン(レトパーニュ大公爵城館) に九羽いるのみ。 【カソービア「運搬船」】 【カソービア・ベンデル「水素運搬船」】 【カソベールラシュ「商船団」】 ※ルエ・カソベールラシュ参照 【カフェル「短衣」】 ソルフ(つなぎ)の上に着るリューク(士族)の服。対語ダウシュ(長衣) ※ダウシュ参照 【ガフトノーシュ「八つの頸をもつ竜、八頸竜」】 ヤマタノオロチ 帝室のアージュ(紋章)であると同時に、ガ・フェーク(八王国)よりなる フリューバル・グレール・ゴル・バーリ(アーヴによる人類帝国)を象徴するニグラー (国章)。 【カボース「司令部要員」】 【ガホール「艦橋、執務室」】 【ガホール・グラール「司令座艦橋」】 ビュール(艦隊)の指揮をとるところ。 ライシャカル・ウェク・ソーダル・スファグノム(スファグノーフ門沖会戦)時の ビュール・トライム(トライフ艦隊)の場合、フローデ(提督)一人、カーサリア(参謀) 一二人とルーキア(副官)一人よりなるスペルーシュ(幕僚)、それに数人のカボース (司令部要員)がいた。 【ガポティア「家宰」】 ニーミエ・レトパン(レトパーニュ大公爵家)の家政と事業をとりしきる、ゴスク (家臣)たちの長。 【カリーク「短艇」】 ジントが乗ったのは、五〇人乗り級のレスィー(巡察艦)<ゴースロス>搭載の カリーク。操縦のほとんどをグーヘーク(制御籠手)で行う。わずかだが音声入力も使う。 そのため、グーヘークとわずかなポーシュ(操作釦)以外に操舵装置や計器はない。 ※グーヘーク参照 カリークの乗客用座席というのは、いってみれば一枚の結晶陶器板に弾力のある素材を 張り付け、安全帯を装備したものである。カリークが加速しているときにはちょうど 寝台のようになるし、無重力のときには寝ていようと立っていようと座っていようと 関係ない。 【ガリューシュ「軌道城館、城館」】 リビューヌ(領地)に封じられたアーヴが、惑星軌道上もしくは衛星軌道上に築いた 居住地。アーヴがナヘーヌ(地上世界)にガリューシュを設けることはない。古い ガリューシュは、回転による疑似重力を利用するため車輪型が多い。しかし、階層による 重力差や輪回力からは逃れられない。そこで、最近――といってもここ三〇〇年ぐらい、 つまりルエコス(帝国暦)六五二年ぐらいから――ガリューシュもワムリア(重力制御 機関)を備えているのが主流となっている。付属設備や維持に費用はかかるが、より快適 な居住空間を実現できる。 本体はひずんだ六角形をしている。長い腕が伸び、立方体の構造物のであるビドート (宇宙港)をささえている。 【ガリューシュ・アロク「帝都城館」】 ヴォーダ(諸侯)がアローシュ(帝都)に持つガリューシュ(城館)。 【ガリューシュ・アロク・リュム・フェブダク「フェブダーシュ男爵帝都城館」】 【ガリューシュ・ドリュール・ハイダル「ハイド伯爵城館」】 ゲール(突撃艦)<バースロイル>にあるドリュー・ハイダル(ハイド伯爵)、つまり ジントの唯一の住まい。入り口の扉には「ガリューシュ・ドリュール・ハイダル: フリューバル(帝国)でもっともちっぽけなスィーフ(貴族)の館」と記してあった。 ドリュヒューニュ・ハイダル(ハイド伯国)が敵国に占領されている現在(ルエコス 九五五年)、ジントの唯一の住まい。 一代目<バースロイル>が爆発し、ジントは二代目<バースロイル>に乗り込んでいる。 そのため、今では二代目<バースロイル>にガリューシュ・ドリュール・ハイダルが存在 している。そこの扉に上記のように書いてあるかは、分からない。 【ガリューシュ・ニム「大公爵城館」】 【ガリューシュ・ニム・レトパン「レトパーニュ大公爵城館」】 惑星セグノーの軌道上をめぐっている。ガリューシュ(城館)のみならず、ソード・ レトパン(レトパーニュ門)やニーミエ(大公爵家)に付属するいくつかの施設、アイス (他邦国)のゲーク(商館)も浮かび、規模ではかなり見劣りがするものの、小ラクファ カールのおもむきがある。 【ガリューシュ・ベル・パリュン「パリューニュ子爵城館」】 ゲール(突撃艦)<バースロイル>にあるベール・パリュン(パリューニュ子爵)、 つまりラフィールの家。ただし、ラルベイ・クリュブ(クリューブ王宮)にもラフィール 専用の空間があり、ジントとは違いここが唯一の住まいではない。 【ガリュール「会社、組合」】 【ガリュール・ファゼール・ディウィム「惑星改造技師組合」】 フリューバル(帝国)にいくつかある組合で、惑星の調査から生態系整備まで一貫して 仕事を請け負う。※惑星改造参照 【カリュグ「梯索」】 真空漂流中の人間を救出するために設けられている設備。そのため小型推進弾のような カリュグ(梯索)の先端は、ある程度制御できる。 【カルサール「同胞」】 原アーヴがソード・レーザ(閉じた門)を捕捉し、独立を宣言したときから、母都市を 滅ぼすときまでアーヴの自称の名前。※原アーブ参照 【カルサール・グリューラク「星たちの眷属」】 アーヴが自らの種族を、誇りをもって語るときに使われる言葉。他の自称として、 ケサテュード(宇宙の民)という言い方もある。 ラフィールに言わせると、「カルサール・グリューラクが土の中でなどで死ぬものか」 ということで、ナヘヌード(地上の民)に言わせると、「足の裏にでっかい土の塊が乗っ ていると落ち着けない」だの、「天空で文字どおりお高くとまっているだけの連中」 である。 【ガレール「飛翔科」】 ラブール(星界軍)の中でも、最大かつもっとも重要な兵科。メーニュ(宇宙艦)の 操艦一般を担い、上位者はビュール(艦隊)を指揮する。ガレールでは、元帥位を スペーヌ・ラブーラル(星界軍元帥)と呼び、その上位には他の兵科にはないルエ・ スペーヌ(帝国元帥位)がある。 艦内勤務では、艦長となる以外に、ダーズ(通常世界)での操艦を行うセーディア (操舵士)、ファーズ(平面世界)での操艦を行うリルビガ(航法士)、索敵、通信を 担当するドロキア(通信士)、兵器を操作するトラーキア(砲術士)などを務める。 「き」 【キーガーフ「火山」】 ソード(門)が事象の彼方に位置するとき、ソードは輻射以上のエネルギー圧を受ける ことになる。そういった場合、大部分のソードとは逆に、ダーズ(通常宇宙)から ファーズ(平面宇宙)にエネルギーが流れ込む。これをキーガーフと呼ぶ。 キーガーフからのエネルギーはスプーフラサス(時空粒子)となって、粒子密度の 濃い方から薄い方へとファーズを流れ、他のソードに出会うと、ダーズに戻る。 かつて人類が恒星間旅行に利用したエネルギーはこれに由来する。 ※スプーフラサス(時空粒子)参照 【キーヨース・アプティカル「アプティック星系」】 ルエコス(帝国暦)九五五年、作戦「レニーヴ」(幻炎)の時、最初に占領した星系。 有人惑星の名はアプティックV、工業惑星。人口は一億にやや欠ける程度。 恒星アプティックはありふれた黄色い星で、一二個のぱっとしない惑星を従えている。 ソード(門)のよりそって、ロニーデ(軌道要塞)が存在したが、ラブール(星界軍) に破壊された。 ライシャカル・ウェク・ソーダル・アプティカル(アプティック門沖会戦)で、 ブルーヴォス・ビス・ユスン(三ヶ国連合)軍をラブール(星界軍)が壊滅させた。 その直後に降伏し、ラフィールがルエ・ルサーガ(帝国代表)、ジントがルエ・ロイ ルサーガ(帝国副代表)となり、降伏の儀式を行う。 そして半月ほどクファリア(領主代行)にラフィールが、ロイクファリア(副領主代行) にジントがなった。 【キーヨース・ビボルビナ・ユン「三〇三星系」】 【キゼー「二等勲爵士」】 リューク(士族)では、上から二番目のダルムサス・ヴォフリール(宮廷序列)。 ヤドビュール・ウセム(偵察分艦隊)のアルム・カーサリア(先任参謀)―レーニュは ボモワス(百翔長)―はこれにあたる。 【キセーグ「接続纓」】 アルファ(頭環)についていて、これを船の出力装置と接続する事で、アルファと船の 感知器群との仲介を果たす。 【軌道都市J】 地球に火山性の弧状列島があった。そこの住民は地理的条件のおかげで外来文化を 取捨選択する自由を持ち、いいものはとりいれながら、独自の文明を育んできた。 だが、交通も発達と経済圏の広がりは容赦なくこの列島に押し寄せた。初期のうちこそ 列島住民はその恩恵を存分に享受し、おおいに繁栄したのだが、やがて全地球規模での 文化混淆が起こり、列島独自文化や言語が風前の灯となるにいたって、一部の住民は 我慢ならなくなった。 そこで、彼らは地球を離れることにした。すでに軌道都市は実用になっていたので、 小惑星帯に新しい天地を求めたのだ。地球を離れてのは、列島住民の一〇〇〇分の一にも 満たなかったが、文化を保存するには十分だった。 注 この軌道都市を、巳村遼が勝手に「軌道都市J」と名付けた。 軌道都市Jの人々は当時の列島文化を「外来文化に汚染されたもの」と定義し、古い 文化を再現することに努めた。言語はもっとも基層に位置する単語のみで再構成され、 最新の先端技術を表現するために意味の拡張や古語の復活、擬態語からの造語が行われた。 こうして出来上がったのが、古アーヴ語である。※古アーヴ語参照 ソード・レーザ(閉じた門)―ユアノン―が発見され、人類に外宇宙への扉が開かれる と、彼らもよその恒星系へいったほうがいいのではないかと考えた。人口の増大した 住民達は、太陽系でなくてもいいから地に足をつけた生活をしたい、と思いはじめてい たからだ。しかし、孤高を旨とする態度が災いして、人類共同の外宇宙植民計画は彼らと 無関係に進められていく。※ユアノン参照 しかたなく、彼らは独自の外宇宙探査計画に着手した。だが、相対論的速度を保証する ソード・レーザ(閉じた門)は手元にはなく、あるのは低速の核融合船のみだった。 低速の船で目的を達成するため、また宇宙空間での作業を容易にするために、禁断の 技術――人の遺伝子改造によって優秀な乗員をつくることに、彼らはとりかかった。 資質にすぐれた住民が集められ、彼らの遺伝子から三〇体の生命体がつくられた。生命 体は人間ではないとされ、区別をつけるために人類には決してありえない青い髪を遺伝 的に与えられた。(この生命体をこれ以降原アーヴと呼ぶ) 一体は訓練過程で失われたが、残りの原アーヴは計画通り低加速船に乗せられた。短時 間の加速によって惨めなほど遅い速度を得て、のろのろと目的地へ航行するしかない船 である。もし、目的地で水素の補給ができなければ、帰還すらおぼつかない。まともな 神経の持ち主なら乗り込みを拒否するだろう。しかし、人間でない原アーヴの意志が 反映する余地はなかった。 しかし、軌道都市Jはいつまでも帰還しない原アーヴを待つこともなく、またいくつも のソード・レーザ推進船が建造されたためもあって、数次の移民団を送り出していた。 そのため、国力はかなり衰えていた。そういうとき、原アーヴは太陽系に帰着した。 原アーヴの持っている情報と船は魅力的だったため、軌道都市Jは駆け引きをしようと した。彼らをふたたび支配下に置こうとしたのだ。これに対し、原アーヴは交渉を早々に 打ち切り、総力をあげて軌道都市Jに襲いかかった。 人口は原アーヴの方がはるかに少なかったが、原アーヴはすべてが戦士であり、操る 武器も豊富だった。対するに、軌道都市Jの人々は戦争をとっくに歴史上の概念にして いた。 原アーヴにとって強大であるべき軌道都市Jはほとんど軍事力を持たず、星間軌道要塞 と化した都市船に対抗できるはずもなかった。 太陽系にはほかの諸国も存在したが、いずれも立ち入らなかった。かかわりあいになろ うとしても、事態の推移は速く、空間は広かった。介入する余地はなかっただろう。なに より、原アーヴをとどめるほどの軍事力は太陽系には存在しなかった。 こうして一〇〇万を数えた軌道都市Jの人々はすべて劫火にのまれ、あるいは真空に 投げ出されて、こときれた。※原アーヴ参照 また一節によると、原アーヴの前に原アーヴの原型となったプレアーヴを産みだして いたという。 【キュアラ「姫さま」】 スィーフ(貴族)で大人になる(あるいは一人前に認められる)前の女性に使う尊称。 ただし、スィーフではなく、ヴォーダ(諸侯)あるいはニーフ(大公爵)でしか、使わな い可能性がある。作品中では、スポール・アロン=セクパト・ヤルリューム・ニム・ レトパン(レトパーニュ大公爵公女)・ペネージュにガポティア(家宰)が呼びかける 時に使っていた。(ルエコス九四五年より前でペネージュが一六歳の時) 【キューク・リューカル「士族さま」】 ソス(領民)がリューク(士族)を呼ぶときに使う尊称。ただし、作品中ではリューク になった「反帝国クラスビュール戦線グゾーニュ細胞」のうちの一人を、クラスビュール のソス(領民)が、皮肉で呼びかけるために使用した。 【ギューク・ロボロト「弔いの晩餐」】 アーヴの風習のひとつ。死んだ人間の誕生日を、その知り合いが祝う宴のこと。 これは弔いではない。アーヴたちは、自分が死んだ後、誰も覚えていてくれないのは、 つらく、悲しいと考える。そのためアーヴは、他人の誕生日を祝う集いになるべく参加し、 それにより自分がいなくなっても、誰かが覚えていてくれると安心する。 【キューム「結線」】 コード 大容量の情報の伝達に使用される。普通は通信で情報を伝達する。 【ギュリューニュ「百合の国」】 ある星系につけられた名前。 この名は探査を担当した男が花好きだったため、付けられた。 同様にスペシューニュ(椿の国)、パリューニュ(薔薇の国)がある。 【ギュルソーグ・フリューバラル「帝国の揺籃」】 アローシュ(帝都)の呼び名の一つ。人類史上最大の帝国はここから始まり、炎と血に 彩られた歴史を積み重ねた。そのため、このように呼ばれる。※ラクファカール参照 【キルーギア「皇太子、皇太女」】 次期スピュネージュ(皇帝)。※スピュネージュ、キルグラジュ(帝位継承)参照 グラハレル・ルエ・ビューラル(帝国艦隊司令長官)を兼任する。 ※グラハレル・ルエ・ビューラル参照 いくつかの特権を与えられる。その一つは艦内に個人用ソムローニュ(無重力庭園)を 持つことである。 【キルグラジュ「帝位継承」】 フリューバル(帝国)はスィーフ(貴族)・リューク(士族)の忠誠心やアーヴ間の 家族的紐帯に一定の信頼を置いていたが、過度の幻想はいだいていなかった。 フリューバルの統合を担保するものは軍事力これあるのみであり、統合の中枢である。 スピュネージュ(皇帝)はそれを掌握しなければならない――これが帝国建国以来の 原則である。 したがって、スケムソラジュ(帝位)にあるものは軍での体験をもち、できうれば すぐれた軍事指導者であることが望ましい。 かといって、軍権を握った者を自動的にスピュネージュにしては、めまぐるしい内紛と 権力闘争が展開されることになるだろう。早晩、フリューバルは崩壊する。 そこで、フリューバル・グレール・ゴル・バーリ(アーヴによる人類帝国)における キルグラジュ(帝位継承)には、世襲によるものの、いくらか継承者の資質を考慮される 方式が採用されている。※スリュームコス(軍役)参照 【キレーフ・ピアナ・スポル「スポールの紅瞳」】 紅い瞳、キレーフ・ピアナ・スポル(スポールの紅瞳)とは、スポール家のワリート (家徴)を示す。 「く」 【グーサス「浴裙」】 ガウン 【グーザス「灌水浴」】 シャワー(巳村 遼の独断) 【グーヘーク「制御籠手」】 アーヴが、フロクラジュ(空識覚)を使って操艦する場合に必要な機器。 手袋上になっており、指の動きで、船を動かす。それは、肘まで覆うほどの長さがあり、 クリューノ(端末腕環)の操作・表示部にあたる部分は小さな窓が開いている。黒い合成 皮革製だが、金属部分も多い。とりわけ、指の部分は、金属がすっぽり覆い尽くしている。 【グゾーニュ大洞窟】 グゾーニュ市の地下に広がる大洞窟。惑星クラスビュールでは数億年前まで溶岩の河が 流れていた。その跡が溶岩隧道となり残ったのが、グゾーニュ大洞窟である。 地上のあちこちに出口がつながっている。※グゾーニュ市参照 【グゾーニュ幻想園】 グゾーニュ市にある巨大な遊園地兼(機械)動物園。※グゾーニュ市参照 惑星クラスビュールが幼かった頃、溶岩の湖があったが、後に干上がり、切り立った 崖に囲まれた、巨大なくぼみが残った。そこに円屋根で蓋をして造られた。そのため、 グゾーニュ大洞窟とあちこちがつながっている。※グゾーニュ大洞窟参照 【グゾーニュ市】 惑星クラスビュール、ローハウ州の州都。人口二〇〇万を超える大都市。 ※クラスビュール参照 ジントとラフィールはここに一時潜伏し、その後反帝国クラスビュール戦線のメンバー と出会い、協力を得られる。※反帝国クラスビュール戦線参照 地下にグゾーニュ大洞窟がある。※グゾーニュ大洞窟参照 【グゾーニュ市警察】 グゾーニュ市では、昔から犯罪者や冒険好きの子供は、グゾーニュ大洞窟にまぎれこむ。 当然、警察にとっては行きつけの店みたいなものである。そのため、他の市の警察は グゾーニュ市警察を「穴潜り」と呼んでいるぐらいである。※グゾーニュ大洞窟参照 【クタレーヴ「飾帯、装帯」】 かつて、ラブール(星界軍)のロダイル(翔士)が、艦内で武器を携帯する時に使用さ れていた。しかし、ラブールのロダイルが、艦内で武器を携帯する習慣を捨てて久しい。 そのため、クタレーヴはその名残をとどめるだけである。当然、武装するときは クタレーヴをつけ、それに武器をさげる。 【クテーシュ「歎く雉」】 トライフ家のガール・グラー(紋章旗)に描かれた動物。 【クティロワル】 デューク(アーヴ猫)のまとう毛皮が明るい茶色の地に黒の縞が入った毛並みで全身を 覆っていることを表す。 語源はチャトラ(茶虎)。 【グナー・アブリアルサル「アブリアルの華」】 【グナファス「花押」】 我々が使う、「サイン」や「はんこ」のようなもの。 アーヴの使うグナファスには二種類ある。紙に書くものと、空中に書くものである。 紙に記すグナファスは滅多に使う機会がないので、グナファスといえばたいてい空中で 指をふって記すものを意味する。 指の動きをダテューキル(思考結晶)が走査し、登録してあるものとつきあわせて、 本人のものであるかを判別する。 身体全体の走査と指の動きの走査。二重の検査で、権限のない人間の命令を有効に してしまうことを防いでいる。 指で記すグナファスは親子のあいだでも明かさないのが、アーヴの礼儀である。 【クネク・コウイキア「機械清掃員」】 【グノー「プラズマ」】 ラフィールのセリフに「宇宙を吹きわたる一陣のグノーに変えてくれる!」というのが ある。詩的な表現ではあるが、これは「殺してやる」を言い換えただけである。ダーズ (真空空間)では、クランラジュ(凝集光)に撃たれるとグノーとなる。 【クファゼート・レニブ「幻炎作戦」】 ルエコス(帝国暦)九五五年に発動した作戦で、フェーク・イリク(イリーシュ王国) に通じる敵の領域を、ブルーヴォス・ビス・ユスン(三ヶ国連合)から切り離すという 作戦。その上で、孤立した領域を締め上げる予定。 【クファリア「領主代行」】 【クフォー「円匙」】 スコップ 【グラー「旗」】 【グラー・ビューラル「艦隊旗」】 【グラー・モンガール「艦章旗」】 【グラー・ヤドビューラル「分艦隊紋章旗」】 【グラーガ「旗艦」】 グラーガは全てレスィー(巡察艦)である。グラーガとして使用されることを想定して 建造されるレスィーもある。 レスィー<ケールディジュ>の場合、ガホール(艦橋)が二段構造となっている。艦の 指揮を執る艦橋の一段高いところにガホール・グラール(司令座艦橋)がある。 レスィー<サンカウ>の場合、ガホール・グラール(司令座艦橋)は、本来ホクサス (機雷)が収まっている場所にあった。膨大な艦隊を統御しなければならないので、かな りの空間を必要とするためである。 【グラーガ・ビューラル「艦隊旗艦」】 【グラーガ・ビューラル・トライム「トライフ艦隊旗艦」】 【グラーガ・レクポレール「防衛艦隊旗艦」】 【グラーガ・レクポレール・アプティカル「アプティック防衛艦隊旗艦」】 【グラーガーフ「司令部」】 【グラーガーフ・ソブ「戦隊司令部」】 【グラーガーフ・ビューラル・レニブ「幻炎艦隊司令部」】 【グラーガーフ・ヤドビューラル「分艦隊司令部」】 【グラーガーフ・レクポレール「防衛艦隊司令部」】 【クラーニュ「凝集光銃」】 レーザー光線銃 拳銃から艦載砲まで幅広く使われる兵器。クランラジュ(凝集光)を発射して攻撃する。 ※クランラジュ参照 拳銃タイプには安全装置が付いていて、それを安全と発射の中間に設定すると照明機能 となる。 【グラーバウリア「直轄艦」】 【クラスビュール】 レーバヒューニュ・スファグノム(スファグノーフ侯国)の有人惑星。 クラスビュールでは、人が死ぬと遺骸を宇宙に打ち上げる。そのため、葬儀場は ロケット発射所となっている。グゾーニュ葬儀場では、打ち上げの衝撃波から市街を守る ため、棺桶(ロケット)は地下から発射される。※レーバヒューニュ・スファグノム参照 <クラスビュール> あるイサーズ・ソーラ軽輸送艦の名前。※イサーズ・ソーラ<クラスビュール>参照 【クラソーノン・ノーワ「麗しき頑固者」】 【グラハレリバーシュ「司令座」】 グラハレル(司令長官)が座る席。レシェーク・ヤドビューラル(分艦隊司令官)以上 の場合、その背後の壁には三つのガール・グラー(紋章旗)が三角形に掲げられる。 頂点に位置するのはルエ・ニグラー(帝国旗)であるガフトノーシュ(八頸竜)。 底辺の左には、所属するシュテューム(鎮守府)のガール・グラー、あるいはグラー・ ヤドビューラル(分艦隊紋章旗)、底辺の右にはグラハレル(司令長官)の家のガール・ グラーが掲げられる。 【グラハレル「司令長官」】 【グラハレル・シュテューマル「鎮守府司令長官」】 【グラハレル・ビューラル「艦隊司令官」】 【グラハレル・ビューラル・カースナ「第一艦隊司令長官」】 【グラハレル・ルエ・ビューラル「帝国艦隊司令長官」】 かつてはスピュネージュ(皇帝)が兼ねることを常とした顕職。平時にはわずかな司令 要員の他、一兵も指揮しない職。これに就任することは次期皇帝、すなわちキルーギア (皇太子、または皇太女)となったことを意味する。自分の地位を引き継げる相手が出現 したとき、彼もしくは彼女はスピュネージュとなる。 【グラハレル・ルエ・ビューラル・レネブ「幻炎艦隊司令長官」】 【クラペーフ「参謀徽章」】 【クランドン市】 ハイド星系居住惑星マーティンの唯一の都市にして、人類の居住地。 三つの複合機能建築より構成される。それぞれまったく実用的にオムニ1、オムニ2、 オムニ3と名付けられている。首相官邸はオムニ1にある。※マーティン参照 【クランラジュ「凝集光」】 レーザー 光速で移動するため、まえもって射線を探知するのは不可能。ダーズ(宇宙空間)では 推進排気や星間物質によって、地上では大気によって減衰する。 地上でも闇の中でさえ、クランラジュそのものを見ることはできない。しかし、 クランラジュがものにぶつかった時に、光点が闇に浮かぶため、着弾点は見ることが できる。 【グリュー「指揮杖」】 サレール(艦長)が持ち、クタレーヴ(飾帯)に付けている。戦闘開始時にサレールが 立ち上がり、これをクタレーヴから引き抜くと、艦長席が床に沈む。グリューの示す方向 は艦橋に備えられた装置で感知されて、ダテューキル(思考結晶)の処理の上、レスィー (巡察艦)の場合、アルム・トラーキア(先任砲術士)のフローシュ(空識覚器官)に 入力され、アルム・トラーキアのフロクラジュ(空識覚)は艦外空間と重なってグリュー の動きが認識される。 【クリューノ「端末腕環」】 ダテューキル(思考結晶)を内蔵する、腕環状の操作部付機器。これ自体、計算能力と 記憶容量をもつが、一方でエーフ(思考結晶網)のソテュア(端末)ともなる。熱源探知 機能もついている。むろん、専用機ほどの精度はない。しかし、おおまかな距離と方向、 熱量は示される。 【グリューラシュ「星たち」】 【クリューリア「薬剤科」】 【クリュールポーク「医療支援機」】 自動手術機械兼治療機械 【グレー「人類」】 【グレー「箸」】 デルクトゥーにおいて、ジントは「ルエ・スィーフ(帝国貴族)の服装をした地上人 なんて、グレー(箸)を使う犬ぐらい珍しいんだろうさ」という発言をした。 この発言から推測すると、アーヴは食事のときにグレーを使うことがあり、それを 地上人も知っていると思われる。 【グレーク「水耕農園」】 【グレーシュ・フローネタラ「忘れじの広間」】 あらゆる宗教を冷笑するアーヴにとってもっとも神聖な空間。敷き詰められた白い砂の 上を清水が小川を形作り、柔らかい反射光で満たされ、壁も天井も白く、染み一つない。 そして、いくつもの白い柱があり、小さな文字でびっしりと名前が彫ってある。それは、 フリューバル(帝国)のために死んだものたちの名前が、身分に関係なく歿した順に、 同時に歿したのなら文字順に石柱に刻まれている。石柱の頂にはフリューバル・ア・ ダール・フローネデ(帝国は汝を忘れじ)という文言が彫られている。 【クレース:スイトン「絆のかたち」】 【クレーヤガ「練習艦」】 ビュール・クレーヤル(練習艦隊)に所属する。ケーニュ(訓練生)が乗り込み、 訓練を行う。※ビュール・クレーヤル、ケーニュ参照 【グレール「歴史」】 【クロウ「制御卓」】 【クロフェーク「根源貴族」】 アーヴ根源二九氏族が存在する。アブリアル、スポール、ビボース、サリューシュなど の氏族のことである。 【クロフェール・ファーゾト「平面宇宙航行理論」】 人類社会の科学の精髄を蒐集したアーヴが確立した理論。アーヴ以外ではスーメイ 星系でほんの偶然からファーズ(平面宇宙)の利用法が発見されたのみ。 アーヴはこの理論の確立から、ソード(門)を開くまで、五〇年以上の歳月を費やした。 「け」 <KEO3799> <人類統合体>平和維持軍の駆逐宇宙艦。 レーバヒューニュ・スファグノム(スファグノーフ侯国)へ侵攻中、レスィー(巡察艦) <ゴースロス>に発見され、<KEO3799>を含むゲール(突撃艦)級戦艦一〇隻で <ゴースロス>を撃沈しようとした。 <KEO3799>は<ゴースロス>の最初のホクサス(機雷)攻撃で撃沈された。 【ゲーク「商館」】 【ゲーク・スコファリメール「使節庁」】 他国の情勢を把握する部署。 しかし、ブルーヴォス・ビル・ユスン(三ヶ国連合)の情報は「近々、大規模な軍事 行動の恐れあり」としか分からなかった。 スポーデ・リラグ(情報局)と似た仕事を行う。※スポーデ・リラグ参照 【ケーニュ「訓練生」】 ケンルー(修技館)で学んでいる期間(二年半)と、ベネー・ロダイル(翔士修技生) としてウイクリュール(軍艦)やロニード(基地)で実習する期間(半年)をあわせた 三年間の身分。※ベネー・ロダイル参照 【ゲーニュ「合成樹脂」】 プラスチック 【ケーリア「短針銃」】 短針を発射する銃。 【ゲール「突撃艦」】 平面宇宙上での機動力を生かした小型の戦闘艦。ホクサス(機雷)攻撃に弱く、一隻に 付き、二基のホクサスを打ち込めばまず撃破できる。 ゲールの可動ヴォークラーニュ(凝集光砲)は非力で、メーニュ(船)を撃破するのに ほとんど役にたたない。 主戦兵器であるルニュージュ(反陽子砲)によって、ゲールは決定的ダメージを与える ことができる。 ゲールの場合は、ダーズ(通常空間)ではマノワス(艦長)が自らメーニュ(艦)を 操り、主戦兵器であるルニュージュ(反陽子砲)を扱う。乗員全ての命マノワスの グーヘーク(制御籠手)にかかっている。 ロダイル・ガレール(飛翔科翔士)のアルム・ロダイル(先任翔士)はフラサス (時空泡)を操り、ロヤルム・ロダイル(次席翔士)はドロキア(通信士)兼トラーキア (砲術士)といった役どころである。 ウイグ(書記)は、戦闘時には艦内環境の維持を行う。 ビュヌケール(監督)は機器類の総責任者であり、整備、修理などを担当する。 【ゲール<ガムロイル>】 ヤドビュール・アシャル(突撃分艦隊)<ラトゥーシュ>ソーヴ・アシャル・ キュトポルリュガナ(第一〇五八突撃戦隊)のスューフ・アシャル・カースナ(第一 突撃隊)のアルム・ゲール(嚮導突撃艦)。 サレール(司令)兼マノワス(艦長)はアトスリュア・ボモワス(百翔長)。 【ゲール<キドロイル>】 ヤドビュール・アシャル(突撃分艦隊)<ラトゥーシュ>ソーヴ・アシャル・ キュトポルリュガナ(第一〇五八突撃戦隊)のスューフ・アシャル・カースナ(第一 突撃隊)所属。 マノワス(艦長)はベイカル・ローワス(十翔長)。 レクポロス・アプティカル(アプティック防衛戦)で<キドロイル>が撃沈される。 【ゲール<バースロイル>】 ヤドビュール・アシャル(突撃分艦隊)<ラトゥーシュ>ソーヴ・アシャル・ キュトポルリュガナ(第一〇五八突撃戦隊)のスューフ・アシャル・カースナ(第一 突撃隊)所属。 マノワス(艦長)としてラフィールが、ウイグ(書記)としてジントが乗り込んだ艦。 ガール・グラー(紋章旗)はロイル(似我蜂)を意匠したもの。 ロダイル(翔士)の定員は五人。マノワス一人、ロダイル・ガレール(飛翔科翔士)が 二人、ビュヌケール(監督)であるロダイル・スケム(軍匠科翔士)が一人、そして ウイグ(書記)であるロダイル・サゾイル(主計科翔士)が一人である。 サーシュ(従士)の定員は一五人。一二名は、ビュヌケールの指揮下である。艦の制御、 そして点検整備や修理を行う。残り三名は、ウイグの指揮下のサーシュ・クネイル (司厨従士)、サーシュ・リアレル(衛生従士)、サーシュ・スケル(経理従士)である。 サーシュ・クネイルは食事を、サーシュ・リアレルは治療を、サーシュ・スケルは事務、 雑務をウイグと共に行う。 <バースロイル>は艦内に二つの貴族城館があることで有名である。一つは、 ガリューシュ・ベル・パリュン(パリューニュ子爵城館)。もう一つは、ガリューシュ・ ドリュール・ハイダル(ハイド伯爵城館)である。 ライシャカル・ウェク・ソーダル・アプティカル(アプティック門沖会戦)で撃沈。 バースロイルの名を引き継いだ二代目<バースロイル>にラフィールとジントは現在 乗り込んでいる。 【ゲール(突撃艦)<ルズロイル>】 ヤドビュール・アシャル(突撃分艦隊)<ラトゥーシュ>ソーヴ・アシャル・ キュトポルリュガナ(第一〇五八突撃戦隊)のスューフ・アシャル・カースナ(第一 突撃隊)所属。 偵察に来た敵のレスィー(巡察艦)との戦闘中に撃沈。 【ケサース「宇宙」】 【ケサテュード「宇宙の民」】 地上の民は星間旅行の末裔であるが、その先祖は宇宙を通っただけである。よって、 宇宙に住んでいるアーヴのことだけをケサテュードと呼ぶ。 【ケドレル「天浬」】 ダーズ(通常空間)とは異なる物理法則に支配されるファーズ(平面宇宙)ではおのず からダーズとは別の単位系が必要となってくる。それがケドレルとディグル(天節)で ある。 一ケドレルは「一セボー(=一〇〇トン)の質量を持ち、ノークタフ・バタ(完全移動 形態)をとるフラサス(時空泡)が、フラサス内時間で一秒間に進む距離」と定義される。 一〇〇〇ケドレルを快速のペリア(連絡艇)は五〇分、鈍足のイサーズ(輸送船)なら 十二時間程度で翔破できる。 【ゲルサス「流儀」】 【原アーヴ】 独自の文化を持つ軌道都市Jが、第二次外宇宙探査計画を発動したときに作られた人工 生命体。探査船で外宇宙を航行中、ソード・レーザ(閉じた門)を発見し、これを捕捉 する。捕捉に成功した原アーヴは、限られた資材と技術を用いて母船をソード・レーザ 推進に改造し、それまでとは比べものにならない高加速を手に入れた。 与えられた航行予定をはずれた時点で、原アーヴは母都市との訣別を決意した。自立 した種族となることを望み、だれひとり立会人のいない深宇宙で独立を宣言した。 ※「ガフトノーシュの牙<データ集>」の「星界の年表」参照 その後、探査船を都市船に改造した。人口が増えてのでその必要があったのだ。 原アーヴは母都市を憎んではいなかった。たしかに母都市の与えた任務は自己本位で 薄情なものだったが、なんとっても原アーブに生命ばかりか宇宙を感じ取る能力―― フロクラジュ(空識覚)をくれたのは母都市であったから。だが、母都市の派遣した懲罰 部隊に遭遇するのではないか、という恐れがあった。あとになって理性的に考えれば、 妄想としか呼べない恐怖であるが。懲罰部隊を送る力など、母都市にあるはずもなかった のだから。 しかし、原アーヴにとって母都市の影はあまりに巨大で、万能に感じられた。彼らは 電脳(コンピューター)から技術情報を引き出し、武器を生産した。全ての成人を軍隊 に編成し、訓練を行った。 このとき、この指導をつかさどったのが航法部士官たちで、アブリアルの先祖にあたる。 都市船の業務は多岐にわたり、複雑であった。しかも人口は少ない。各職掌のついての 学校を設けることは不可能だった。したがって、教育には徒弟制度が用いられた。徒弟 制度は容易に世襲制度へ移行する。航法部士官に限らず、乗員は基本的に世襲となった。 その血脈が、フリューバル(帝国)の古いスィーフ(貴族)たちに綿々と受け継がれて いる。 そして、軍備が整うと、原アーヴは先手を打つことにした。すなわち母都市を滅ぼす ことを――。原アーヴは絶えることのない恐怖におしつぶれそうになって、その状態が 永遠に続くことにふるえていた。一刻も早く不安に満ちた季節を終わらせること以外、 原アーヴは目的をもたなかったのである。 そして、原アーブと母都市が接触したとき、母都市はすでに国力が衰えていた。しかし、 母都市は駆け引きをしようとした。そのため、原アーヴは交渉を早々に打ち切り、総力 をあげて母都市に襲いかかった。これにより、一〇〇万を数えた母都市の人々はすべて 劫火にのまれ、あるいは真空に投げ出されて、こときれた。※軌道都市J参照 原アーブは唯一の目的を遂げた。けれども、空間に散逸する残骸を目にして、いかに 深く母都市を愛していたか気付いた。そこは故郷なのだし、その文化も愛していた。文化 こそ、母都市の存在理由であったし、ひいては先祖達が生まれた理由であったのだから。 けれど、もう母都市は存在しない。母都市から送り出されたという移民集団も、あまり あてにはならない。だとしたら、文化を伝えていくのは、原アーヴしかいない。言葉も 含めて、その文化の守護者となることが、新しい原アーヴの目的となった。それは現在の アーヴの目的でもある。 原アーヴはそのときまでは自らをカルサール(同胞)と称していたが、このときアーヴ と名乗るようになった。※古アーヴ語参照 注 原アーヴという名称は、産み出されてからアーヴと名乗るまでのことをさし、カルサ ールは独立を宣言してからアーヴと名乗るまでをさす。 【ケンルー「修技館」】 ラブール・ロダイル(星界軍翔士)となるための教育機関。各兵科ごとに存在する。 【ケンルー・サゾイル「主計修技館」】 軍の事務官を養成するケンルー(修技館)。 【ケンルー・ファゼール・ハル「造船修技館」】 造船技術者のためのケンルー(修技館)。 【ケンルー・ファゼール・ロウボン「造兵修技館」】 兵器技術者のためのケンルー(修技館)。 【ケンルー・ロダイル「翔士修技館」】 ケンルー(修技館)の総称。 「こ」 【ゴー・ラムゴコト「空間放浪時代」】 かつてアーヴは、母都市を滅ぼした後、八つのソード・レーザ(閉じた門)を腹に 収めた巨船アブリアル――むろん、ルエジェ(帝室)の姓はこの船名に由来する――に 乗って、宇宙をさすらう武装商人だった。各植民地をさすらい、交易を生業としていた。 商人といっても、いつ交易相手と出会えるかわからない状況では、食料や日用品を 輸入に頼るのは、あまり賢明とはいえない。じじつ、日常に必要なものは船内で生産して いた。彼らが外部からあがない、その対価とする主なものは、情報だった。 各人類世界の歴史、技術情報、科学論文、芸術作品――全てが商品となった。十数光年、 ときには数十光年の虚無で隔てられた人類社会は遠くにいる同胞たちの情報を渇望して おり、都市船アブリアルは彼らをつなぐ、不確実だが唯一の細い糸だった。 生活をささえるため、という切実な理由がないためか、アーヴの交易はかなり一方的 だった。供給できるものを示し、値をつける。商人のくせに複雑な駆け引きは嫌いで、 交渉が決裂すると、さっさと星系を立ち去る。だまされたと感じると、応分の報復――と らが考えたもの――を見舞ってから、立ち退いた。しばしば、あとになって不幸な誤解 だったと気付くこともあったが、その時には、謝罪すべき相手はたいてい数光年の彼方に ある。アーヴは公正さを重んじたものの、わざわざ引き返して謝るほどではなかった。 アーヴ、その性、傲慢にして無謀――多くのナヘーヌ(地上世界)に流布する評判で ある。広まったのはフリューバル(帝国)創設後だが、原型はこの時代にどこかの星系で 生まれたものだろう。 ゴー・ラムゴコトとはこの時代のことをしめす。別名バイ・ルエコト(帝国創設以前) ※バイ・ルエコト参照 【ゴーヴ「湯殿、浴室」】 <ゴースロス> ※レスィー(巡察艦)<ゴースロス>参照 【ゴール・プタロス「時空融合」】 フラサス(時空泡)とフラサスが融合することにより、フラサス内の二つのダーズ (通常宇宙)がつながること。ゴール・プタロス直前には、接触したフラサスの内表面の 一部が、多量のスプーフラサス(時空粒子)で泡立つ。これは相手から発生するスプー フラサスがこちらのフラサスに侵入するため起きる。 フラサス内表面は灰色だが、一点から白光が噴きだし、白光の周囲には色彩がたゆたい、 色彩がみるみる拡大していく。この美しい光景がゴール・プタロス(時空融合)の兆しで ある。この状態で加速を行うと、灰色を彩る光は加速開始と同時に流れて帯のように なる。背中の方向から頭上にかかり、前方をとおって足元から背後に向けて完結する、 虹の輪である。※フラサス参照 大きさはおそらく半径一五〇〇〇キロほどの球ではないかと思われる。 注 この値は、ゴール・プタロス(時空融合)と同時にレスィー(巡察艦)が、イルギュ ーフ(砲弾を光速の一〇〇分の一まで加速させる)を撃ち、かつ届く前に自爆させる ことが可能という条件より、導き出しました。 三〇万km/s*{5s(撃ってから自爆させるまでの時間)*2(真ん中で自爆した とする}/2(ひっついた二つの球の中心と中心の距離を半分にし、球の半径を出す) 【ゴール・リュトコス「時空分離」】 フラサス(時空泡)内でのホクサス以外の攻撃は、フラサス内でしか効果がないため、 船のスネセーブ(防御磁場)で防げず、さらに避けれないような攻撃でもゴール・ リュトコスすることで攻撃を防ぐことが可能である。もちろん、ある程度時間がかかる ゴール・リュトコスを、敵の攻撃が船を貫く前にやらなければならないのだから、そう 簡単にはできない。 【古アーヴ語】 古アーヴ語とはアーヴを産み出した軌道都市Jの言葉でもある。軌道都市Jはその 当時の列島文化を「外来文化に汚染されたもの」と定義し、古い文化を再現することに 努めた。 この言語は多分に人工言語としての側面を持っていた。 というのも、教条的な民族主義者によって再構成された古代語だったからである。その 語彙からは、近代になって流入したヨーロッパ諸語起源のものはもちろん、文字と同時 に入ってきた中国語起源のものも排除された。 こういった過激な再構成は、とうぜん様々な難問をともなっていた。文明を放棄する つもりなどさらさらなかった彼らは、幼稚ながら宇宙航行を実現した科学技術の産物を、 金属文明の黎明にいた先祖達の語彙で表す必要があったのである。 イスラエルが建国されたさい、ユダヤ人は古代ヘブライ語を復活させた。そのとき 以上の努力が払われねばならなかった。 相当の無理があったものの、忘れ去られた単語の意味拡張、擬態語からの造語、その他 様々な手段を用いて、彼らは古代語を科学技術文明に対応する言語としてよみがえらせた。 しかし、不自然な試みだったため、欠点もあった。もともとこの言語は音節数がかなり 多い。中国語から借用した単語によってかなり音節数を縮めていたのだが、それすらも 廃止したために、ますますその傾向がひどくなった。 アーヴの第一世代が与えられたのは、このような言語だった。※アーヴ語参照 古アーヴ語で「アーヴ」は宇宙、あるいは海の種族を意味する。空間放浪種族にとって これほどふさわしい名はない。ちなみに「アーヴ」の元の発音は「アマ」である。 【ゴイライシャカル「決戦前夜」】 【コス・キセーガル「機能水晶」】 【ゴスク「家臣」】 【ゴスク・ラン「家臣どの」】 おそらくは、アーヴが他の家のゴスク(家臣)を呼ぶときに使う尊称。作品中では ラフィールがリュームスコル・フェブダク(フェブダーシュ男爵領)のゴスクに対して 使った。 【ゴスク・リュム「男爵の家臣」】 【ゴスクラシュ「家臣団」】 【ゴスノー「異常なし」】 【ゴネー「与圧服」】 宇宙服 【ゴリアーヴ「離着甲板」】 【ゴルキア「後継者」】 【ゴローコス・ラフィル「ラフィールの変身」】 「さ」 【サーシュ「従士」】 サーシュ・カースナ(一等従士)、サーシュ・マータ(二等従士)、サーシュ・ビーナ (三等従士)、サーシュ・ゴーナ(四等従士)の四階級ある。 サーシュ・カースナからさらに昇進すると、ロダイル(翔士)となり、アーヴの 仲間入りとなる。(アーヴとして認められる) 【サーシュ・アロヴォト「軍楽従士」】 儀式の時などに、演奏をする。 【サーシュ・イダル「儀仗従士」】 重要な儀式のとき、ずらりと威儀を正す。 【サーシュ・クネイル「司厨従士」】 艦の食事を作る。 【サーシュ・ゴーナ「四等従士」】 ルエ・ラブーラル(帝国星界軍)で最低の階級。 一年以上の専門教育を経て配属されている。 【サーシュ・スケル「経理従士」】 交換部品や消耗品の積み込みの確認や、繁雑な事務を行う。 【サーシュ・リアレル「衛生従士」】 けが人の治療を行う。 【サーシュ・レートフェク「警衛従士」】 捕虜を輸送するときにメーニュ(船)に同乗して、捕虜の監視を行う。 【サース・ノーシャル「竜の頸の付根」】 アローシュ(帝都)の呼び名の一つ。フリューバル(帝国)のアージュ(紋章)たる ガフトノーシュ(八頸竜)は帝国そのものの隠喩でもある。八つのフェーク(王国)と それを貫くビール(航路)は、しばしばノーシュ(竜)の八つの頸になぞらえられた。 そうであるとすれば、八つの頸が集まる場所はここ以外に求められない。そのため、この ように呼ばれる。※ラクファカール参照 【サーソート「勝利を」】 フリューバル(帝国)の戦争時における合い言葉のようなもの。 【サーソート・フリューバラリ・ア「帝国には勝利を」】 サーソート(勝利を)と全く同じ意味。 【ザーロス「成長」】 アーヴの年齢を外見から推定するのは至難のわざとされている。なぜなら、彼らは 独特な歳のとりかたをするからである。一五歳ぐらいまでは先祖と同じように加齢するが、 それから二五年ほどかけて、約一〇歳分外見に歳を重ねる。その後は、死ぬまで老けない。 アーヴは一五歳以前をザーロス、それから外見が固定するまでの期間をフェーロス(成熟) といって区別している。※フェーロス参照 【サイロス・ロスロータジュ「異郷への帰還」】 【サゲーシュ・ソクリュズ「子羊」】 【サゾイ、サゾイル、サーゾイ「主計科」】 ラブール(星界軍)の事務一般を受け持つ兵科。戦艦勤務としては、ウイグ(書記)と して、艦内事務のほかに、戦闘時においては、被弾箇所の管理等も担当する。 ※ウイグ参照 【サテュール「液体石鹸」】 【サテュス・ゴール・ホーカ「機動時空爆雷」】 略称はホクサス(機雷)。メーンラジュ(平面宇宙航行機能)と対消滅による爆発力を もつ。ファーズ(平面宇宙)では、自艦が敵のフラサス(時空泡)と融合せずに使用でき る唯一の兵器である。体積質量の関係で、レスィー(巡察艦)で十基程度、アレーク (戦列艦)で百基前後を搭載。 ゲール(突撃艦)に対しては、かなり有効。 【サプート「与圧兜」】 ヘルメット サプートのオペート(透明面頬)には、クリューノ(端末腕環)からの情報が、表示さ れる。 サプートを着けているときは、喋るだけで通信ができる。 【サペーヌ「姓称号」】 アーヴの名に含まれる出自をあらわす言葉。 スィーフ(貴族)だけでも、ファサンゼール(皇族)から分かれた貴族[ボース]、 帝国創建以前からの貴族[アロン]、創建以後の貴族[スューヌ]の三種類のサペーヌが ある。 【サポルガ「戦闘開始」】 戦闘開始時にサレール(艦長)が言うセリフ。言うと同時にドウニート(警鐘)が 艦内に鳴りひびく。 【サレール「艦長、司令」】 サレール(艦長)は大型艦、レスィー(巡察艦)やアレーク(戦列艦)などの艦長で あり、サレール(司令)は小型艦、ゲール(突撃艦)やレート(護衛艦)などを集めた 隊の指揮官のことをである。 ちなみに、マノワス(艦長)は小型艦、ゲール(突撃艦)やレート(護衛艦)などの 艦長のことである。 【サレール・スュム「隊司令」】 【サレール・スュム・アシャル「突撃隊司令」】 【サレラジュ「艦長称号」】 「し」 【ジェーシュ「記憶片」】 フロッピー 情報を記録する機械。ラフィールはこれをクリューノ(端末腕輪)に挿入し、伝言を 記録(録音)した。 クラスビュールでは個人情報と口座情報が書き込まれたジェーシュ、もしくはそれに 相当するものを財布と呼ぶ。 【ジェデール「家風」】 アーヴの重視する家系上の特徴。趣味、人格までを含む。ジェデールを次代に継承する ため、アーヴは子供がある程度成長するまで、自らの手で教育する。なお、家で重要なの はジェデールであり、遺伝子の継承ではない。つまり、血縁は特に気にしない。そのため、 他人の遺伝子から自分の子供を作ることもある。 【シフ】 クラスビュールにおける「チップ」、あるいは「お心付け」の呼び名。 ※クラスビュール参照 【ジムリュアの乱】 多くの惑星にたいして支配を確立し維持するためには、地上における戦闘もやはり必要 となり星界軍とは別に、地上軍が設けられることになった。だが、二軍並立の次代は 短かった。地上軍はその性格上、ナヘヌード(地上世界出身者)が大半を占めた。 ナヘヌードであろうともロダイル(翔士)以上はリューク(士族)やスィーフ(貴族)、 つまりアーヴとして扱われたが、それだけでは彼らは満足しなかった。ついに帝政の 廃止を求めて、反乱をおこした。首謀者の名にちなみ、「ジムリュアの乱」と呼ばれる 反乱は帝国史上最大のものだった。散々な苦労のすえに鎮圧に成功した帝国は、ただちに 地上軍の解体を決定した。 【ジャースィア「治療艦」】 けが人の治療を行う船。 【シャシャイン戦役】 ルエコス(帝国暦)八五〇年頃、フリューバル(帝国)とシャシャイン連邦の戦争が 勃発。 ラブール(星界軍)は一〇万隻のビュール(艦隊)を率い、シャシャイン連邦を討ち 滅ぼした。 【シャシャイン連邦】 国力はフリューバル(帝国)の四分の一程度。国力を戦力に反映するのに、致命的な 欠点があった。シャシャイン戦役の敗北により、フリューバル(帝国)に滅ぼされた。 【蹂躙戦】 ヤドビュール・ウセム(偵察分艦隊)のみで敵に突入して戦うこと。 ダディオクス(通常空間戦)では最強を誇るレスィー(巡察艦)で、か弱いゲール (突撃艦)や弾切れ(おそらく)のアレーク(戦列艦)を蹂躙、つまり弱い者いじめする 戦い。 スポール・フローデ(提督)が得意とする戦法。 【シュテューム「鎮守府」】 シュテュームと名のつく星系はフリューバル(帝国)に八つある。 【シュテューム・ヴォベイルネール「ヴォベイルネー鎮守府」】 ルルケズと呼ばれる有人惑星があり、ボスナル(軍士)たちの休養場所となっている。 地形は変化に富み、あらゆる健全な娯楽をラブール(星界軍)が提供していた。そして、 さほど努力しなくても、ラブールではない者が提供している健全ではない娯楽も見つけ ることができる。 この惑星を利用するのはもっぱら地上世界出身のサーシュ(従士)たちで、ロダイル (翔士)がおりていくことはめったになかった。降りていくわずかなロダイルもやはり 地上世界の出身である。生まれながらのアーヴがルルケズの大地に足を着けることは 決してないといってよかった。 アーヴのための娯楽施設はルルケズの軌道上をまわっている。特にソムローニュ (無重力庭園)はラクファカールで生まれた者たちの心身の健康に欠かせない。 もちろん、ルルケズを巡っているのは娯楽施設ばかりではない。ここをシュテューム (鎮守府)たらしめている軍の施設――惑星ルルケズを含めて全ての娯楽施設も軍のもの なのだが――もある。さらにソード・ヴォベイルネール(ヴォベイルネー門)から吐き出 される無数の艦艇もたいていは惑星ルルケズの重力につながれることになる。 【シュテューム・ラルブリュブ「ラルブリューヴ鎮守府」】 シュテューム・ラルブリュブには四人のロイグラハレル(副長官)がいる。 シュテューム・ラルブリュブのガール・グラー(紋章旗)はガフトノーシュ(八頸竜) を意匠としているが、地色は赤く、雷光があしらわれている。 ※ロイグラハレル・シュテューマル(鎮守府副長官)参照 【シュノベズイア「散乱面」】 ワベス・ベゾーロト(謁見の広間)に存在する。恒星アブリアルの光を直接取り入れ、 散乱させる。※ワベス・ベゾーロト参照 【シュワス「千翔長」】 ※帝国星界軍翔士位階参照 【シル・グーザサル「灌水浴室」】 シャワー室(巳村 遼の独断) 【シル・スポーロト・マータ「第二配膳室」】 【シル・セデール「操舵室」】 カリーク(短艇)は、シル・セデールの形は球形で、床だけが平面になっている。 二席しつらえられた可変椅子の前には、表示画面が一つずつあるだけで操舵装置や計器は ない。つるんとした乳白色の壁があるだけだ。操舵装置、つまりグーヘーク(制御小手) は可変椅子の左側にある。 ペリア(連絡艇)は、カリーク(短艇)と違って、ファーズ(平面世界)を航行する。 そのため、グーヘーク(制御小手)だけでは操縦できない。したがって、可変椅子の前に (ファーズ航行用)操舵装置がある。※グーヘーク参照 【シル・ブリューセガル「管制室」】 ヨーズ(反物質燃料工場)およびソブ・ベケーカル(燃料槽小惑星)の遠隔操作、 星系内浮遊物の監視、星系内通信、ベス(埠頭)の離着管制などを管理する。 バンゾール・ガリク(家政室)と重複する機能がある。※バンゾール・ガリク参照 【シル・ヨクスクロト「作戦室」】 【シル・レシェーカル「司令官室」】 【シレジア共和国】 シレジア共和国は、共和国とは名ばかりの軍事独裁制を敷いていた。そして一〇〇〇家 ほどの世襲的軍人が社会のすべてを握っていた。彼ら軍人家族達はその子弟に遺伝子改造 を施した。アーヴほどではなく、ただ不老化処置を施しただけだった。 後にシレジア戦役を起こし敗れ去った。これにより、人類統合体に吸収され消滅した。 ※シレジア戦役参照 【シレジア戦役】 シレジア共和国が、ルエコス(帝国暦)九五二年より標準暦で一二〇年ほど前に起こし た戦争。おそらくは、人類統合体に戦争をふっかけたか、ふっかけられたのだろう。 この戦いにシレジア共和国は敗れ去った。その後、人類統合体に吸収された。 ※シレジア共和国参照 【シレジア不老族】 シレジア共和国で、遺伝子操作により不老化処置をうけた人たちの子孫。戸籍にも 「シレジア不老族」と書かれる。 不老化処置を受けている者と受けていない者の間にできた子供は、例外なく胎内で癌化 するため、結婚に厳しい制限がある。つまり、シレジア不老族同士以外の結婚を認められ ていない。これは、人類統合体ではどんな目的があろうと、遺伝子調整が許可されない ためである。※人類統合体参照 シレジア共和国が滅びてから標準暦で一二〇年、現在は三世代目のシレジア不老族が 生きているが、おそらくこの世代で滅びる。(シレジア不老族カイト談) 遺伝子操作を受けている(つまりアーヴに近い)ため、シレジア不老族は先天的に民主 主義の本質を理解できないとされ、人類統合体では人種偏見を受けている。 ※シレジア共和国参照 【人民主権星系連合体】 ブルーヴォス・ゴス・ユスン(四ヵ国連合)の一つ。その中では四番目の勢力を持つ。 【人類統合体】 ブルーヴォス・ゴス・ユスン(四ヵ国連合)の一つにして、その中で最大の勢力を誇る。 人口六〇〇〇億あまり。 アーヴを嫌っているためか、それともアーヴとは違うことを示したいためか、人類 統合体ではどんな目的があろうと、遺伝子調整は許可されない。※アーヴ参照 そもそも、受精卵段階の遺伝子検査が違法となっている。先天性異常が発見されたとき には、遺伝子治療を行うこともあるが、全面的な遺伝子調整は不可能。 また、人類統合体には督戦官、報道官などの官僚を戦場にともなう風習がある。 人類統合体の軍令部はしばしば柔軟性に欠ける命令を出すことで知られる。 「す」 【スーメイ星系】 アーヴ以外でファズ・ファーゾト(平面宇宙航法)を発見した唯一の人類植民地。 スーメイ人が他の人類植民地に売ったこの技術が、幾多(おそらく最大一七ヵ国)の 星間国家をつくった。スーメイ人自身も、星間国家ハニア連邦を形成する。 ※ハニア連邦参照 【スィーフ「貴族」】 アーヴのうち、ダルムサス・ヴォフリール(宮廷序列)で、ファサンゼール(皇族)に つぐ地位をもつもの。功績、来歴によって、上から順に、ニーフ(大公爵)、レークル (公爵)、レーブ(侯爵)、ドリュー(伯爵)、ベール(子爵)、リューフ(男爵)の 六つの主なスネー(爵位)がある。 また、貴族は、世襲貴族と一代貴族にも分かれる。世襲貴族はリビューヌ(領地)を 授かったものの子孫であり、直系の子孫はリビューヌを受け継ぐが、そうでない場合、 ヤルルーク(公子)、ヤルリューム(公女)というスネーのみを得る。リビューヌが 有人惑星を含んでいる世襲貴族は、ヴォーダ(諸侯)とも呼ばれる。一方、一代貴族は、 子孫に継承できないスネーを、功績等によって得たものである。 スィーフはゴスク(家臣)やソス(領民)を守る義務をもつ。それらを見捨てることは スィーフとして最高に恥ずべき行為である。 フリューバル(帝国)はスィーフの家庭内事情には容喙しない。 ラブール(星界軍)で、スィーフは「艦隊指揮権はいらない」などというわがままが 言える。これは、ファサンザール(皇族)には許されないことである。 【スィームフェ「貴族社会」】 【スイニューク「硝子杯」】 コップ 【スカール「帝国基準通貨」】 一スカールはだいたい一万円に相当する。 【スカス・ラザソト「帝国高等法院、高等法院」】 スィーフ(貴族)がフリューバル(帝国)に対して、不利益な行為を行ったときに スィーフの処罰を決定する機関。 軍務中のペリア(連絡艇)の通行を阻害し、それにより無警告でレーバヒューニュ (侯国)が攻撃を受けることになった場合、スカス・ラザソトによって、阻害行動を行っ たスィーフは、リビューヌ(領地)を没収されることもあると思われる。 【スカリューシュ「高杯」】 【スキアデ「酒精」】 アルコール 酒を飲んでいくら酔っぱらっても、酔い醒ましの錠剤を飲むことで、ほとんど瞬間的に 血液からスキアデを抜くことができる。これのおかげで、待機状態にあるボスナル(軍士) でも自由に酒が飲める。ただし、錠剤による酔い醒ましの感触はかなり気持ち悪いらしい。 (サムソン談) それでも、さすがに軍務中は酒を飲んではいけない。 【スクルレトリア「建国帝」】 恒星間戦争を防ぐためには、ファズ・ファーゾト(平面宇宙航行技術)を独占管理する しかない。そこで、アーヴは人類社会を統一し、力によって理論を独占することに決めた。 そして、スクルレトリア(建国帝)ドゥネーがフリューバル(帝国)の創建を宣言した。 スクルレトリア・ドゥネーの兄弟、子女の子孫がガ・ラルティエ(八王家)である。 【スケーフ「軍匠科」】 メーニュ(宇宙艦)の機器を整備・保守する兵科。戦艦勤務としては、宇宙航行機関の 運用を担当するビュヌケール(監督)をつとめる。 【スケムソール「玉座」】 【スケムソール・レン「翡翠の玉座」】 スピュネージュ(皇帝)だけが座る事ができる玉座。ワベス・ベゾーロト(謁見の広間) にある。 【スケムソラジュ「帝位」】 アーヴ帝国のキルグラジュ(帝位継承)は、すぐれた軍事指導者がスピュネージュ (皇帝)になるという建国以来の原則にそった世襲制をとる。具体的にはガ・ラルティエ (八王家)に生まれた皇族(ファサンゼール)は、スリュームコス(軍役)に就く義務を 負う。しかも必ずガレール・ロダイル(飛翔科翔士)にならなければならない。そして フェクトダイ(列翼翔士)に始まるレーニュ(位階)を無事昇進して、四十年以内にルエ・ スペーヌ(帝国元帥)となった者は、次期皇帝となる権利者、すなわちキルーギア(皇太 子)となる。さらに、新しいキルーギアが決まると、それより年上のファサンゼール、 年下でも二〇歳と離れていない皇族は予備役編入を願うのがならわし。 【スコイコス「任務」】 【スコール「所領」】 【スコールタフ「停止状態」】 ファーズ上でフラサスがとることができる二つの状態のうちの一つ、それが スコールタフである。その状態は、床の上で回転する球で表わすことができる。回転軸が 床にたいして垂直になっているときは、球はその場にとどまる。そして平行にすれば 転がっていく。回転軸が垂直になっているときがスコールタフであり、平行の場合が ノークタフ(移動状態)である。回転軸が斜めの場合には対応する状態はない。 忘れてはならないのは、止まっていようと転がっていようと、常に回転している ――すなわち一定のエネルギーを消費している、ということである。 【スネー「爵位」】 「スネーはスレムコス(義務)」と言われるほど、スネーを持つ者はやらねばいけない 義務がある。 【スネセーブ「防御磁場」】 バリアー 【スネセーブガ「防御磁場発生機関」】 【スピュート「核融合弾」】 別名電磁投射砲弾。イルギューフ(電磁投射砲)によって放たれる。無秩序噴射に よって敵艦の防御弾幕を かわしつつ突進し、姿勢制御をすませると最終加速をして、 目標にぶつかるという自動追尾機構が備わっている。 【スピュネージュ「皇帝」】 ガ・ラルティエ(八王家)に生まれたファサンゼール(皇族)で四〇年以内にルエ・ スペーヌ(帝国元帥)をなったものはキルーギア(皇太子)となる。そして、次の ファサンゼールにしてルエ・スペーヌが現れるとき、スピュネージュとなる。 スピュネージュはガフトノーシュ(八頸竜)を象った、精緻なアルファ(頭輪)を つける。そして、人類最大の軍事力を統率する杖、ルエグリュー(皇帝杖)を持つ。 ※スケムソラジュ参照 【スピュネージュ・エルミタ「皇帝陛下」】 【スピュネージュ・レカ「前皇帝」】 【スプーフラサス「時空粒子」】 ダーズ(通常世界)からキーガーフ(火山)を通って流れ込むエネルギー。 ※キーガーフ参照 電子の四倍ほどの質量を持つ縮小化された四次元時空。粒子密度の濃い方から薄い方へ ファーズ(平面世界)を流れ、他のソード(門)に出会うとダーズに戻る。 フラサス(時空泡)と相互作用する。※フラサス参照 スプーフラサスの高濃度領域は、ファーズのあちこちに存在する。そこは、フラサスに とって進入するのは困難で、逆に脱出するのは容易である。ホクサス(機雷)を撃ち合う 場合、高濃度領域のなかに布陣したほうが有利となる。いわばナヘーヌヨクス(地上戦) における高地に相当し、ヤ・ファド(平面宇宙図)でも高く表現される。 【スペーシュ「環」】 ファーズ(平面宇宙)に存在する環状を形成するソード(門)の集合体である。 ファーズの中心の円をスペーシュと間隙が交互に、何重にもとりまいている。 人類が利用するソードはおおむね過密なソール・バンダク(中心領域)――スペーシュ・ ダーナ(第七環)の内側に存在している。 かつてはソール・ケーラザ(未踏領域)と呼ばれた、スペーシュ・ガーナ(第八環) からスペーシュ・ロキュトナ(第十一環)にも有人星系へのソードが散在する。 スペーシュ・ロマータ(第十二環)はフリューバル(帝国)が完全に掌握し、あちこち に全体的に有人星系やロニード(軍事基地)へのソードが存在する。 【スペーシュ・カースナ「第一環」】 【スペーシュ・ガーナ「第八環」】 【スペーシュ・ダーナ「第七環」】 【スペーシュ・マータ「第二環」】 【スペーシュ・ロキュナト「第十一環」】 【スペーシュ・ロマータ「第十二環」】 都市船アブリアルの内蔵する八つのソードが開かれたとき、ソード・イリク(イリーシ ュ門)のみはソードのまばらな辺境に通じていた。それを奇貨としてフリューバル(帝国) はスペーシュ・ロマータを掌握することに努めた。スィーフ(貴族)を封じ、あるいは ロニード(軍事基地)を開設したのである。その最後の過程、スペーシュ・ロマータを 周回する航路が完成される間際に発見されたのが、ハイド星系という忘れられた人類社会 であった。 これらの事情により、ルエコス九五二年まではスペーシュ・ロマータはフリューバルが 独占していた。 また、フリューバルは建国当初よりスペーシュ・ロマータの掌握に乗り出していたこと を考えると、周回する航路を完成させるのに千年近くかけたこととなる。 別名バール・セーダ(アーヴの腕)。この名は、フェーク・イリク(イリーシュ王国) がまるでソードラシュ・エルークファ(天川門群)を抱きすくめるかのような形状ゆえに 呼ばれていた。両手があわさったいまとなっては、もはや不適当な名称であるが。 薄く広がるスペーシュ・ロマータの外縁部に、濃密にソードが集中している場所が 観測されていた。そここそ、別の銀河に対応するソード群のスペーシュ(環)と重なり あった領域である、と考えられている。 ルエコス(帝国暦)九五二年、ブルーヴォス・ビス・ユスン(三ヶ国連合)の侵攻に より、三分の二を占領される。 【スペーヌ「元帥」】 フリューバル(帝国)では、スペーヌにスネー(爵位)をもって報いる。つまり、 リューク(士族)ならスィーフ(貴族)となる。 【スペーヌ・ファゼール「技術元帥」】 【スペーヌ・ラブーラル「星界軍元帥」】 ※帝国星界軍翔士位階参照 【スペシューニュ「椿の国」】 ある星系につけられた名前。 この名は探査を担当した男が花好きだったため、付けられた。 同様にギュリューニュ(百合の国)、パリューニュ(薔薇の国)がある。 【スペルーシュ「幕僚」】 カーサリア(参謀)、ルーキア(副官)などで構成され、グラハレル(司令長官)を 補佐する。 【スポーデ「局、庁」】 【スポーデ・ビル・アロク「帝都交通庁」】 【スポーデ・リラグ「情報局」】 他国の情報収集を行う部署。本来はスポーデ・リラグは敵国の兵力の把握まで行う。 しかし、今回のブルー・ヴォス・ビス・ユスン(三ヶ国連合)が動くという情報を つかむことができなかったため、当然敵国の兵力など全く把握していなかった。 ゲーク・スコファリメール(使節庁)と似た仕事を行う。 ※ゲーク・スコファリメール参照 【スポール】 アーヴ根源二九氏族の一つ。ファサンザール(皇族)アブリアルにつづく格式を誇り、 その一門にスネー(爵位)を有するものだけでも五〇〇名以上を数える。わけても、 ニーミエ・レトパン(レトパーニュ大公爵家)はスポール一族の嫡々をもってなる名門で ある。 アブリアル一族と伝統的に仲が悪く、ラフィールに言わせると「性格のいいアブリアル と陰険なスポールは昔から反りがあわない」となり、ペネージュに言わせると「淑やかな スポールとがさつなアブリアルは昔から反りがあわない」となる。一部では、お互いへの 反感を子孫の遺伝子に刻み込むのだと信じられているらしい。 どうやらスポール一族にとっては、ファサンゼール(皇族)はからかうために存在して いるらしい。 【スュージュ「尖筆」】 【スューフ「個隊、隊」】 一個隊六隻で構成される。 【スューフ・アシャル「突撃隊」】 【スューフ・アシャル・カースナ「第一突撃隊」】 【スューフ・アシャル・ゴーナ「第四突撃隊」】 【スューフ・メスゲール「護衛隊」】 【スューヌ】 アーヴの名に含まれる出自をあらわすサペーヌ(姓称号)。 「スューヌ」は帝国創建後の貴族であることを示す姓称号である。 【スラーケラク「戦士たち」】 【スラーショス「戦い」】 【スラーショス・ゴースロト「<ゴースロス>の戦い」】 【スラーショス・スワーファ「ささやかな戦い」】 【スリュームコス「軍役」】 フリューバル(帝国)はスィーフ(貴族)・リューク(士族)の忠誠心やアーヴ間の 家族的紐帯に一定の信頼を置いていたが、過度の幻想はいだいていなかった。フリュー バルの統合を担保するものは、軍事力これあるのみであり、統合の中枢であるスピュネー ジュ(皇帝)はそれを掌握しなければならない――これが帝国建国以来の原則である。 したがって、スケムソラジュ(帝位)にあるものは軍での体験をもち、できうれば すぐれた軍事指導者であることが望ましい。 かといって、軍権を握った者を自動的にスピュネージュにしては、めまぐるしい内紛と 権力闘争が展開されることになるだろう。早晩、フリューバルは崩壊する。 そこで、フリューバル・グレール・ゴル・バーリ(アーヴによる人類帝国)のキルグラ ジュ(帝位継承)には、世襲によるものの、いくらか継承者の資質を考慮される方式が 採用されていた。 ガ・ラルティエ(八王家)に生まれた者はスリュームコスに就く義務を負う。それも、 後方勤務の多いサゾイ(主計科)やガイリート(軍医科)ではなく、必ずロダイル・ ガレール(飛翔科翔士)とならなければならない。 スリュームコスの初期において、ファサンゼールはひとつだけ特権を認められていた。 ヴォスクラ(軍大学)への進学に関してのものである。ラブール(星界軍)の規定に よると、ヴォスクラに進むには最低でも四年半が必要とされるが、ファサンゼールの 場合は例外であり、本人の実力とは関係なく、二年半で自動的に入学を許される。 フェクトダイ(列翼翔士)に叙任すると、一年でリニェール(後衛翔士)に昇進し、 一年半でレクレー(前衛翔士)になって、ヴォスクラの中でも最難関であるヴォスクラ・ ドゥネール(ドゥネー星界軍大学)に入学するのだ。半年の教育期間ののち、ローワス (十翔長)のレーニュ(位階)とプトラヘデソーフ(指揮官徽章)を帯びることになる。 そして、レート(護衛艦)かゲール(突撃艦)のどちらか、本人の望む方のマノワス (艦長)となる。 ルエジェ(帝室)の特権とはいえ、見方を換えれば経験や能力以上の責任を負わされる ことになり、しかもローワス叙任以降はルエジェの特権はない。これ以降の昇進の速さも 他のヴォスクラ出身者と同じ程度であるし、任務に失敗すれば、リューク(士族)や スィーフ(貴族)出身のロダイル(翔士)と同様に容赦のない処分が待っている。 フェクトダイから始まるロダイル・ガレール(飛翔科翔士)の一二階を昇っていき、 ついにルエ・スペーヌ(帝国元帥)に達すると、グラハレル・ルエ・ビューラル(帝国 艦隊司令長官)に親補される。平時にはわずかな司令部要員のほか、一兵も指揮しない 職だが、かつてはスピュネージュ(皇帝)が兼ねるのを常とした顕職で、これに就任する ことは次期皇帝、すなわちキルーギア(皇太子)となったことを意味する。 新しいグラハレル・ルエ・ビューラル(帝国艦隊司令長官)が決まると、それより年上 のファサンゼール(皇族)、年下でも二〇歳と離れていないファサンゼールは予備役編入 を願うのがならわし。それ以前でも、スピュネージュになることを断念したファサン ゼールは軍を退いて、ラルトラジュ(王位)を嗣いだり、あるいはスネー(爵位)をもつ 一代かぎりのファサンゼールとなる。一代皇族の子孫は、ルエジェからジェデール(家風) を受け継いでいることを示す「ボース」のサペーヌ(姓称号)を持つが、その身分は スィーフである。スィーフとなれば、もはやアブリアルの姓を名乗ることも許されない。 グラハレル・ルエ・ビューラルは、次のファサンゼールにしてルエ・スペーヌが現れる のを待つことになるだろう。自分の地位を引き継げる相手が出現したときに、彼もしくは 彼女は登極する。とうぜん、それまでのスピュネージュは譲位することになる。 【スルグー「珈琲」】 コーヒー これを冷やしたアイスコーヒーが、ジントの好きな飲み物。 【スレムコス「義務」】 「せ」 【セージュ・キームナ「暗号鍵」】 【セージュ・デファト「電波紋鍵」】 登録されたデファス(電波紋)を鍵代わりに使うこと。 【セージュ・デファト・ヘータ「一般電波紋鍵」】 ガリューシュ(城館)の中で暮らすレーフ(国民)達全員の登録したデファス(電波紋) のこと。ガリューシュ内のほとんどの機能はこれを必要とする。当然、来訪者のデファス はこれに含まれないため、単独でガリューシュ内では行動できない。 【セースラズ「質量波」】 フラサスは、スプーフラサスとセースラズを放射する。ダーズにおける電磁波と同様、 理論上は無限に到達し、フラサスも貫く。しかし、ソードは、透過できない。また、距離 が広がるほど、それ相応の感知設備が必要となる。 また、セースラズは通信には使えない。なぜなら質量波の波長と発生頻度はファーズ (平面宇宙)の物理法則により、厳密に決定され、人間の都合は全く忖度されない。 フラサスの質量を変化させられれば、通信に利用できるが、重力制御技術は質量そのもの を変化させるわけではないので、その面では役に立たない。唯一、有効なフラサス間の 通信はドロシュ・フラクテーダル(泡間通信)である。 ※ドロシュ・フラクテーダル参照 【セーダ「腕」】 【セーディア「操舵士」】 【セーフ「長官、代表」】 【セーフ・ヴォボト・メニョト「艦政本部長官」】 【セーフ・スポーデル・リラグ「情報局長官」】 【セーフ・ソス「領民代表」】 セメイ・ソス(領民政府)の代表で、ファピュート(領主)もしくはトセール(代官)、 ひいては帝国中央との交渉役。ナヘーヌ(地上世界)での、肩書き、選び方は全く自由。 大抵はナヘーヌで一番偉い人がなる。変わった例では、「アーヴ集合体保守責任者」と いう肩書きがある。 セーフ・ソス(領民代表)になるにはファピュートの承認を受けなければならず、 あからさまにフリューバル(帝国)からの離脱を主張する人物に対しては拒否権が発動 される。※セメイ・ソス(領民政府)参照 【セーリア「輝く者」】 <セールナイ> あるラデウィア・ベケーカル(反物質燃料槽検査艇)の名前。 ※ラデウィア・ベケーカル<セールナイ>参照 【セーロス・ジンタル「ジントの怒り」】 【星界のオフ会】 インターネット上で企画され、実現した星界のオフ会。 第一回 1997年夏コミ初日(8月15日)一次会池袋、二次会カラオケ 第二回 1997年冬コミ初日(12月28日)一次会有明、二次会西荻窪 参加する条件は、星界のホームページを開いているか、星界の同人誌を造っているか いずれかの事を行っているという厳しい条件であり、その条件を満たした23人が参加 した。(星界のメーリングリストの管理者など、少し例外もあり) 毎回、森岡先生も参加なされ、参加者から星界シリーズについての質問が飛び交った。 第二回目のときは、<星界の紋章>の例の設定資料集がみんなに公開された。また、 ティル・ノム(桃果汁)をみんなで飲んだ。 【星界の同人誌】 コミケがあるたびに、どんどん数が増えていっている。 外伝あり、マンガあり、資料集ありとバラエティー豊富。 私のホームページで紹介してますので、ぜひ見に来てください。 【星界のホームページ】 1998年1月15日現在、私が星界のホームページだと思うものは、17個存在して いる。 星界のホームページの管理人、兼星界の同人誌の作者という人も結構いる。 【セゲース「鍵盤」】 キーボード 【セジョス「鍵語」】 キーワード 【セドラリア「勅任翔士」】 レーニュ(位階)がシュワス(千翔長)以上、つまりルエ・スペーヌ(帝国元帥)、 スペーヌ・ラブーラル(星界軍元帥)、フォフローデ(大提督)、フローデ(提督)、 ロイフローデ(准提督)、シュワスのロダイル(翔士)のことをいう。 セドラリアになるまで、セリーヌ(軍衣)をまとっている間は家柄を示すものを身に つけてはいけない。おかげで初対面の時、ジントはラフィールがラルトネー(王女)だと 気付かなかった。 セドラリアには様々な特権が認められている。その一つが、レシェーキバーシュ (司令座)を私費で飾り立てることである。 対語は奏任翔士。※奏任翔士参照 【セメイ・ソス「領民政府」】 1、封じられたスィーフ(貴族)をファピュート(領主)と認め、ファピュートに交易の 全ての権利を渡す。 2、ルエ・ラゼーム(帝国法)を守らなけらければならない。 3、セーフ・ソス(領民代表)になるにはファピュートの承認を受けなければならず、 あからさまにフリューバル(帝国)からの離脱を主張する人物に対しては拒否権が発動 される。 4、恒星間航行が可能なメーニュ(宇宙船)の建造、所有を禁止にする。 5、ルエ・ラブール(帝国星界軍)のバンゾール・ルドロト(募集事務所)を置くことを 許可する。 以上、5つの事だけを守れば、後は何をしてもよい。はっきりいって、宇宙に出れない 事以外はまったく自由だといってもよい。※アイス(邦国)参照 しかし、ブルーヴォス・ビス・ユスン(三ヶ国連合)はセメイ・ソスをアーヴの奴隷 政府だと考えている。そのため、占領したナヘーヌ(地上世界)のセメイ・ソスの要人を 逮捕しようとした。※ナヘーヌ(地上世界)参照 【セリーヌ「軍衣」】 ラブール(星界軍)のセリーヌは黒色。左胸に階級章、左肩に所属部隊の紋章をつける。 セリーヌは気密性なので、サプート(与圧兜)をかぶり、与圧手袋をはめれば短時間の 真空被曝に耐えられる。 「そ」 【ソーヴ「戦隊」】 同種の艦隊六隻で構成される。 【ソーヴ・アシャル「突撃戦隊」】 【ソーヴ・アシャル・キュトポルリュガナ「第一〇五八突撃戦隊」】 【ソーヴ・ヴォートウト「打撃戦隊」】 ヤドビュール・アシャル(突撃分艦隊)の先頭はソーヴ・メスゲール、その後ろに ソーヴ・ヴォートウトが配置される。 アレーク(戦列艦)で構成されたこの部隊はホクサス(機雷)を放つ弓である。 【ソーヴ・ヴォートウト・キガゴナ「第一八四打撃戦隊」】 【ソーヴ・ウセム「偵察戦隊」】 【ソーヴ・グラール「本部戦隊」】 【ソーヴ・ディクポーレール「補給戦隊」】 【ソーヴ・メスゲール「護衛戦隊」】 ヤドビュール・アシャル(突撃分艦隊)の先頭はソーヴ・メスゲールが受け持つ。 レート(護衛)で構成されたこの部隊は艦敵からのホクサス(機雷)を防ぐ盾となる。 【ソーヴ・ラゴラザ「独立戦隊」】 【ソーク「乗員、船乗り」】 【ソード「門」】 ダーズ(通常宇宙)とファーズ(平面宇宙)を結ぶ通路。ユアノン粒子として知られる ソード・レーザ(閉じた門)を、ソード・グラーカ(開いた門)の状態に転換することで、 メーニュ(宇宙艦)によるファーゾス(平面宇宙航行)が可能となる。 ダーズでは、ほとんど質量をもたず、自身がエネルギーを輻射しているので、太陽風と 反発しあう。したがって自然状態では星系外縁部に位置するのが普通である。そうでない 場合はキーガーフ(火山)となる。※キーガーフ参照 ソードを通って、ファーズからダーズ、あるいはダーズからファーズへ転移したとき、 ソードのどこにあらわれるかは、まったくの確立による。つまり、入ってみるまでどこに あらわれるか分からない。 既知領域のソードは約三〇〇億。そのダーズ側は必ずエルークファ(天川銀河)にある。 おそらく銀河のもととなった宇宙卵のゆらぎ以降に、ダーズとファーズが分離したことに 起因する現象であろう。ただし、個々のソードの配置は銀河における恒星の配置に対応し ていない。ダーズ側のソードは大半が銀河の渦状腕に存在するようである。 ファーズでは、ソードの密集したソール・バンダク(中心領域)のまわりを、ソードの 集合であるスペーシュ(環)が何重にもとりまき、スペーシュとスペーシュのあいだは、 ソードが極端に少ない。このような スペーシュと間隙が交互に積み重なる構造が、銀河 系に対応するソードラシュ・エルークファル(天川門群)の特徴である。※ユアノン参照 ソード・グラーカ(開いた門)は低エネルギー状態で放置されれば、自然とソード・ レーザ(閉じた門)になる。しかし、その半減期は一二年ある。 【ソード・アプティカル「アプティック門」】 【ソード・イリク「イリーシュ門」】 【ソード・ウィンブル「ウィンブル門」】 【ソード・ウェスコール「ウェスコー門」】 【ソード・ヴォーラク「ヴォーラーシュ門」】 【ソード・ヴォベイルネール「ヴォベイルネー門」】 【ソード・ガガマタ・スイブ「スィーヴ八八二門」】 ブルーヴォス・ビス・ユスン(三ヵ国連合)がアーヴの腕、フェーク・イリク(イリー シュ王国)に進入するために、ダーズ(通常空間)で見つけだしたソード(門)。 周辺のソードを臨時に軍事根拠地化し、完全に通行を阻んだ。 このソードはフェーク・スュルグゼーデル(スュルグゼーデ王国)とフェーク・ラスィ ーサル(ラスィース王国)に挟まれた領域に通じている。この領域を支配しているのは 人類統合体である。 【ソード・キュトソクンビナ・ケイク「ケイシュ百九十三門」】 ブルーヴォス・ビス・ユスン(三ヵ国連合)がアーヴの腕、フェーク・イリク(イリー シュ王国)に進入するために、ダーズ(通常空間)で見つけだしたソード(門)。 周辺のソードを臨時に軍事根拠地化し、完全に通行を阻んだ。 このソードはフェーク・スュルグゼーデル(スュルグゼーデ王国)とフェーク・ラスィ ーサル(ラスィース王国)に挟まれた領域に通じている。この領域を支配しているのは 人類統合体である。 【ソード・グラーカ「開いた門」】 ソード・レーザ(閉じた門)を変化させたもの。燐光を放つ直径一セダージュほどの 球状特異空間。有人惑星のソード・グラーカは、たいていは衛星となる。 ただ単に「ソード」(門)といえばこのことをさす。※ソード参照 【ソード・クリュブ「クリューヴ門」】 【ソード・スファグノム「スファグノーフ門」】 【ソード・ダルマパル「ダルマプ門」】 【ソード・デメテル「デメテル門」】 【ソード・フェブダク「フェブダーシュ門」】 リューメクス・フェブダク(フェブダーシュ男爵館)に連れ添うようにある。 【ソード・マトマトソクンナ・クローハル「クローハ二二九門」】 【ソード・ミスケラル「ミスケル門」】 【ソード・レーザ「閉じた門」】 ユアノン粒子として知られる素粒子のこと。これをエネルギー源として、多くの恒星間 航行船が作られた。第一形態ユアノンともいう。 都市船<アブリアル>は八つソード・レーザを有していた。 【ソード・レトパン「レトパーニュ門」】 【ソードラシュ・エルークファル「天川門群」】 ソード(門)の配置はよく、波紋にたとえられる。中心の門をソードの集合体である スペーシュ(環)が何重にもとりまいている。※スペーシュ参照 中央の円はあまりに過密で、フラサス(時空泡)が入り込めないほどである。無数の キーガーフ(火山)に吐き出されたスプーフラサス(時空粒子)が、周縁にむけて、濃密 な流れを成している。※キーガーフ参照 中央の円の外には狭い間隙があり、それを越えると、環状を形成するソードの帯に いきあたる。それがスペーシュ・カースナ(第一環)である。さらにやや広い間隙があり、 スペーシュ・マータ(第二環)が存在する。 中心から外縁へ向かい、間隙とスペーシュが交互に積み重なっていく。間隙は外側の ものほど広くなっていく。また、どのスペーシュもほぼ同数のソードを含むので、外側の スペーシュほどソードの密度は低い。――これがエルークファ(天川銀河)に対応する ソード群、ソードラシュ・エルークファ(天川門群)の構造である。 【ソール「領域」】 【ソール・ケーラザ「未踏領域」】 【ソール・バンダク「中心領域」】 【ソイ・アーサ「紅茶」】 冷たくして林檎の香りをつけてたものが、エクリュアの好み。 【ソイ・アーラ「緑茶」】 ドリュヒューニュ・ヨニール(ヨニー伯国)産の葉のソイ・アーラに砂糖をたっぷり いれたのが、ソバーシュの好み。 【奏任翔士】 レーニュ(位階)がボモワス(百翔長)以下のものをさす。つまり、ボモワス(百翔長)、 ロイボモワス(副百翔長)、ローワス(十翔長)、レクレー(前衛翔士)、リニェール (後衛翔士)、フェクトダイ(列翼翔士)のことをさす。 セドラリア(勅任翔士)の対語。※セドラリア参照 アーヴ語ではなんというかが分からない。本文中では一回ルビ無しで出たのみ。 (一巻の巻末の付録、帝国星界軍翔士位階内) 「星界のオフ会」で森岡先生にお尋ねしたところ、まだ「奏任翔士」のアーヴ語は 造ってないとのご返答があった。※星界のオフ会参照 【ソク・ジェンナ「鋼の心」】 【ソス「領民」】 帝国によって支配される有人惑星を有する星系には、スィーフ(貴族)が封じられて おり、このスィーフをファピュート(領主)、惑星住人をソス(領民)と呼ぶ。 ファピュートには、その惑星に対して、徴税等の政治的権限はない。ソスは、ファピュ ートやフリューバルの干渉を受けずに独自の選出方法によって惑星政府を選ぶことが できる。しかし、そのかわりに、惑星住民には他の星系との交易は禁止され、その権利は ファピュートが独占することになり、ソスに星系間貿易はできない。 惑星クラスビュールのソスは、アーヴに対して屈折していて、屈折の度合いがひどいと 独立党に入り、救われがたいほど屈折すると過激派に走る。しかし、フリューバル(帝国) は、ナヘーヌ(地上世界)には無関心なため、過激派を全く相手にしない。そのため、 警察に捕まった過激派は、「フリューバルが弾圧してくれない」と文句を垂れる状態に なっている。 【ソテュア「端末」】 【ソトフェール・ファーゾト「平面宇宙航法理論」】 【ソヒュース「閘門」】 【ソビーク】 アローシュ(帝都)ラクファカールで開かれるフレーグ(饗宴)のうち、最も多くの 人を集めるフレーグ。 それは、まったく豪華ではなく――なにしろ料理も酒もでないのだ――、まったく 趣向もない――余興ひとつあるではない――宴である。ただ会場だけは抜群に広い。 それにもかかわらず、歩くにも苦労するほどの人数が会場を埋め尽くす。 ソビークは年に二回開かれるのを常とした。銀河の大部分の民にはうかがいしれぬ 理由で、カルサール・グリューラク(星たちの眷属)はソビークをかけがいのないものと 見なしている。 そこでは、もはや博物館でないと見ることのできないような紙の本が出展される。 ソビークは、紙の本を出展するのが伝統となっている。 【ソブ・ベケーカル「反物質燃料槽小惑星」】 ヨーズ(反物質燃料工場)で生産されたベーシュ(反物質燃料)を満杯に蓄えた小惑星 のこと。万が一の事故のさい、工場を巻き添えにしないように、工場群より外側の軌道に おかれる。※ヨーズ参照 【ソムローニュ「育児園、無重力庭園」】 ソムローニュ(育児園)はムロート(故郷)にはいくつも存在する。中は無重力で、 ふかふかの中張りがしてあって、発泡材の星が浮かんでいる。子供は生まれてしばらく すると、アルファ(頭環)をつけてあそこに放り込まれる。それで、作用反作用の法則 を会得したり、アルファの使い方を覚える。脳がかたまらないうちにこれをしなし、 リルビドー(航法野)が形成されない。 ソムローニュ(無重力庭園)はラクファカールで生まれた者たちの心身の健康に欠かせ ない。本来は幼児のフロクラジュ(空識覚)を発達させるための施設だが、空気の満た された無重力空間を泳ぐのは大人のアーヴにとっても楽しいものである。 【ソルフ「つなぎ」】 アーヴは服装に性差をもたない。そのため男も女もソルフ(つなぎ)を着ている。 「た」 【ダーズ「宇宙空間、真空、真空空間、通常宇宙、通常空間、通常世界」】 生まれながらのアーヴのふるさと。 【ダーゾス「通常空間航行」】 ファーゾス(平面宇宙航行)と違って、ダーゾスは大量のビーズ(推進剤)を消費する。 ビーズといっても、水が用いられることがほとんどである。 【ダイセーレ「抜錨」】 言うまでもないが、昔は船が錨を抜いて出発していた。その名残で、船がオプセー (主機関)を点火して出発することをダイセーレと呼ぶ。 【ダウシャセール「衣裳係」】 【ダウシュ「長衣」】 ソルフ(つなぎ)の上に着るスィーフ(貴族)の服。対語カフェル(短衣) ※カフェル参照 【ダウスイア「工作艦」】 破壊された艦の修理を行う。艦が小破した程度ならダウスイアによって艦隊行動中に 修理することができる。 【ダクフォー】 ドリュヒューニュ・リネール(リネー伯国)の有人惑星の名前。※ミッドグラッド参照 【ダグボーシュ「自走鞄」】 【ダディオクス「通常空間戦」】 ダーズ(通常宇宙)での戦いと、フラサス(時空泡)内の切り取られたダーズでの 戦いの二種類を示す。 カルサール・グリューラク(星たちの眷属)の真価が発揮できる場所。 【ダテューキル「思考結晶」】 鉱物状情報処理装置。光子コンピュータの中枢部以外に、装飾的にも用いられる。 フリューバル(帝国)以外の星間国家の軍では、戦闘中の操艦をダテューキル(思考 結晶)に任せている。アーヴは宇宙空間で船を操るために産みだされた種族であり、 もっとも巧緻な操作が必要とされる戦闘を機械にゆだねるつもりは全くない。 【ダルファース「慣習」】 フリューバル(帝国)の慣習は多岐にわたり、複雑怪奇である。そのため、アーヴと いえども全てを把握はしていないことも多い。ルエ・ラゼーム(帝国法)には書いてない が、ダルファースで決まっているということが、多々ある。 【ダルムサス・ヴォフリール「宮中序列」】 フリューバル(帝国)内で、属している組織が違う人間の関係では、ダルムサス・ ヴォフリールがものをいう。属している組織が同じ、例えばラブール(星界軍)に 属している人間の関係では、レーニュ(位階)がものをいい、その際ダルムサス・ ヴォフリールは無視される。よって、ラブールにいるときと、社交界にいるときの けじめをつけられないような人間は、どのような高位の者でも社会的に不適格と見做 される。 【ダワトサリア「陥ちざるもの」】 アローシュ(帝都)の呼び名の一つ。敗北が予測されてる状況でも傲然と戦端を開く 帝国の都として、この都市はみたび、敵艦のアソート(駆動炎)を見た。が、陥落の 憂き目にあうことはついになかった。一時はこの都市にまで攻め込んだ国々もいまや 帝国の血肉となってしまっている。そのため、この名で呼ばれる。※ラクファカール参照 「ち」 【地球に生きた幻獣たち】 幻獣について書いた本。以下の文はその一部。 この紋章に描かれているのはガフトノーシュという。 やっつの頭を持つ異形の竜である。 この幻獣は長らく忘れられていた。 だが、ある帝国が紋章の意匠として選んだことから、ガフトノーシュは人類の想像した 生物のうちもっとも名高いものとなった。 なぜならその帝国こそ、人類史上に比類なき強大な国家だったからである。 帝国を築いた種族をアーヴという。あるいは彼らが誇りとともに自称するのによって、 <星たちの眷属>と称すべきかもしれない。 いずれにしろ、ここではガフトノーシュに話を絞ろう。 かの種族についてはそれこそ万巻の書があるのだから。 ――ロベルト・ロペス著「地球に生きた幻獣たち」より。 【中央評議会】 人類統合体の政府のこと。以下の文は、中央評議会でなされた演説 アーヴとはなにか。 機械の部品である。彼らにとって子供とは交換用部品にすぎない。自らが摩耗して しまう前に機能を引き継がせる対象だ。 では、その機械とはなにか。 <アーブによる人類帝国>という巨大でしかも邪悪な機械である。この邪悪な機械に よって健全な人類社会は脅かされつづけていた。なおその存在を許せば、ついには人類 社会すべて呑みこまれてしまうであろう。 破壊せねばならない。 ――<人類統合体>中央議会でのフィツダビド議員の演説より 「つ」 「て」 【デーヴ「空間庭園」】 【ディアファセール「寝室係」】 【ディーブ「気密膠剤(接着剤)、膠剤」】 宇宙空間でメーニュ(船)やガリューシュ(城館)に穴が開いたとき、応急処置で 穴をふさぐときに使う接着剤のようなもの。正常気圧の時は、ディーブではもたない。 【ディグル「天節」】 ダーズ(通常空間)とは異なる物理法則に支配されるファーズ(平面宇宙)ではおのず からダーズと別の単位系が必要となってくる。それがケドレル(天浬)とディグルである。 一ディグルは、「フラサス内時間で一時間に一ケドレル進むことが可能な速度」である。 快速のペリア(連絡艇)は一二〇〇ディグル、鈍足のイサーズ(輸送船)なら八五 ディグル程度、速度を出せる。 【帝国星界軍翔士位階】 現在でこそ大鑑巨砲主義のアーヴだが、帝国創設前後はもっぱらひとりから三人ぐらい が乗り込んだ高機動戦闘ユニットに頼っていた。そのユニットの操縦士兼指揮士が翔士で ある。 当時の星界軍の編成は四機編隊が基本だった。菱形の編隊を組み、指揮官が先頭機に 乗り込み、次席指揮官が後尾を固める。すなわち指揮官は前衛翔士となり、次席指揮官は 後衛翔士であり、左右の操縦士は列翼翔士だった。状況に応じて、四機編成は二機編成と なるが、その場合、前衛・後衛の翔士がそれぞれ一機ずつの列翼翔士を率いた。 さらに、この四機編隊がふたつ集まり、より上級の戦闘単位をつくる。この指揮官機は 同僚機を一機従えているので、ちょうど一〇機の戦闘ユニットを統率することになる。 したがって、十翔長と呼ばれた。 都市船アブリアルがアーヴの領土の全てであったころには、戦闘ユニットは全て あわせて一〇〇機から二〇〇機もどあった。そこで、いささか不正確ながら、戦闘 ユニット部隊の総指揮官を百翔長を呼んだ。さらにその補佐役として数人の副百翔長が 置かれていた。 やがて、星界軍が膨張をはじめると、百翔長に全ての指揮を委ねるのは現実的では なくなり、より上級階級として千翔長が設置された。このころになると、もはや機数と 階級の関係はあいまいになってくる。 帝国創設後、アーヴは数隻の母艦を運用するようになった。したがって母艦群の統率者 が必要になり、提督が任命されるようになった。 帝国の膨張とともに、母艦の数も増え、提督の補佐として分艦隊を率いる人間が必要と なる。それが准提督である。 そのうち、宇宙戦技術の進歩により、多数の高機動ユニットを運営するより大型の 艦艇で艦隊を編成するほうが有効である、と判断されるに至って、百翔長以下の呼称は 完全に階級名となり、職責との関係を喪失した。 帝国の膨張はさらにつづき、星界軍の規模もそれに応じて増大した。 複数の艦隊が常備されるようになると、提督より上位の階級が求められた。それが 大提督であり、元帥である。 また、別の問題が浮上してきた。宇宙での戦闘は星界軍が充分に任に堪えたが、多くの 惑星に対して支配を確立し維持するためには、地上における戦闘もやはり必要であり、 星界軍では対応しきれなかった。 そこで、地上軍が設けられることになった。それまでの元帥は星界軍元帥となり、 地上軍の統率者として地上軍元帥があてられた。そして、その両者の上位者として帝国 元帥の位階が置かれる。 だが、二軍並立の時代は短かった。地上軍はその性格上、地上軍出身者が大半を占めた。 地上世界出身者であろうとも翔士以上は士族や貴族、つまりアーヴとして扱われたが、 それだけでは彼らは満足しなかった。ついに帝政の廃止を求めて、反乱を起こす。 首謀者の名にちなんみ「ジムリュアの乱」と呼ばれるこの反乱は、帝国史上最大のもの だった。 散々な苦労のすえ鎮圧に成功した帝国は、ただちに地上軍の解体を決定した。これ以降、 地上部隊は空挺科となり、独立した軍ではなく、一兵科として、各鎮守府や艦隊に所属 することとなる。 地上軍元帥の職分は廃止されたが、空挺元帥という階級は残り、星界軍元帥もまた 階級として残る。さらに、各科の地位向上にともなって、主計元帥、軍医元帥、技術元帥 などの階級が登場するのである。 【デイヘロス「逃走」】 【ディ・セゴン】 惑星クラスビュールのローハウ州の街。 【ディ・ラプランス】 人口過剰のナヘーヌ(地上世界)。初代リューフ・フェブダク(フェブダーシュ男爵) の出身地。 【ティル・ノム「桃果汁」】 桃ジュース これを熱くして、ロープ(檸檬)を浮かべたのが、ラフィールの好きな飲み物。 第二回星界のオフ会でみんなで飲んだが、なかなかおいしかった。おいしく飲むコツは、 レモンを少ししぼって、それをホットピーチジュースに入れること。 そのときに、実は森岡先生がティル・ノムを飲んだことがないことが判明した。 【デセーム「猫目石」】 【デファス「電波紋」】 指紋のかわりに使う個人識別情報。 【デムブース「電波虫」】 自己増殖機能のある微小機械。ある波長の電波を受けると同波長の雑音を流す微小機械 で、一つ一つの出力は微弱でも、統合すると侮れない出力になる。一挙に駆除するのは 不可能。そしてそれは、それを発動させたほうも、すぐには電波妨害をやめされることは できない。 【デモン「標準重力」】 アーヴのデモンは地球上の重力の半分である。メーニュ(船)の加速は普段は 二デモンから四デモンだが、時には二〇デモンも出すこともある。 【デューク「アーヴ猫」】 短い体毛、がっしりとした四肢と胴、やや大きめの頭、丸みを帯びた頬が特徴。 その他の特徴に、体毛の色や柄が多彩であることが上げられる。アーヴ語には猫の まとう毛皮の模様を表現することばがいくつもある。例えば、クティロワルは明るい 茶色の地に黒の縞が入った毛並みで全身を覆っていることを表す。 このような猫がデュークと呼ばれるようになったのは、バイ・ルエコト(帝国暦前) 五〇〇年ほど、つまり一五〇〇年ほどばかり昔のことである。祖先は、地球にあった 弧状列島に住む家猫だった。人々が星の海へ乗り出していったとき、当然のように 彼らも連れていかれ、いくつかの惑星に定着した。そして、アーヴと出会った。十数匹の 猫たちがアーヴに譲られた。 当時、アーヴは巨大な都市船に乗って空間をさすらっていたが、この都市船は猫に とって申し分のない狩り場だった。人類の建造したもっとも巨大なメーニュ(星間船)は とうの昔に鼠の進入を許していたからである。猫の本能によって好ましくない密航者の 数を制限するのがいちばん優雅な方法だ、とアーヴが結論を出すのにそう時間はかから なかった。 光速の壁の裏をかく方法をアーヴが手に入れ、強大な星間帝国を築いた現在でも、 彼らの友誼は揺るぎなくつづいている。新しい建造物を築いたとき、猫達が退屈しない ようにわざわざ鼠を放すことすらアーヴはした。さすがに、必ずということでは なかったが。 アーヴが猫以外の動物を飼うこともあるが、もっとも人気があるのはやはりこの小さな 肉食獣だ。なにより、飼い主から一定の距離を置く生き方が歓迎された。 語源はネコ(猫)。当たり前か。 【テューフ「物質燃料・推進剤採取基地」】 占領したばかりの星系にテューフを運び、設置することですぐに補給基地を造れる。 【テュール・ラシュバン「柑橘果汁」】 オレンジジュース 【デルクトゥー】 ドリュヒューニュ・ヴォーラク(ヴォーラ−シュ伯国)の有人惑星。 ※ドリュヒューニュ・ヴォーラク参照 【デルスルーフ・ボス「鱒の麭包み」】 【デルラーシュ「遺伝要素」】 別名ラルリーヌ(遺伝子提供者)。子供にデルラーシュを教える権利をもつのは親だけ である。親が教えないと決めれば、子供は知ることができない。 成人すれば、子供も自分でデルラーシュを調べられる。 ※ラルリーヌ参照 「と」 【ドウー「紅玉」】 ルビー 【ドウニート「警鐘、警報」】 レスィー(巡察艦)のガホール・グラール(司令座艦橋)には、イルギューフ(電磁 投射砲)の発射のたびに、発射警告音、つまりドウニートが響く。 【ドゥヒュー「浴布」】 タオル 【独立党】 惑星クラスビュールの政党の一つ。ファピュート(領主)の追放とフリューバル(帝国) からの分離独立を主張する政党。フリューバルでは、フリューバルの支配に反対すること は犯罪ではないため存在できる。しかし、ファピュート(領主)に拒否されるため、 セーフ・ソス(領民代表)にはなれない。そのため、独立党は選挙では勝てない。 独立党のなかにさえ、平和的手段では政策は実現できないとする人たちがいた。彼らは 党を飛び出し、過激派になった。 【トセール「代官」】 ファピュート(領主)の代わりに、領地をおさめる人。 【ドニー・レヒアコト「降伏の儀式」】 【ドブロリア「昇降筒」】 エレベーター 【トラーキア「砲術士」】 レスィー(巡察艦)の場合、ダーズ(通常空間)での戦闘と操舵は密接に結びつくため トラーキアがダーズでの操舵を行う。 【トラーキア・ホクササセル「機雷担当砲術士」】 【トライガ「称号」】 ファサンゼール(皇族)はフィア(殿下)、スィーフ(貴族)のドリュー(伯爵)以上 はローニュ(閣下)と呼ばれる。 【ドリアロン「大爆誕」 ビックバン 【ドリュー「伯爵」】 【ドリュー・アブリアルサル「アブリアル伯爵」】 ドリュー・アブリアルサルのトライガ(称号)はかならずスピュネージュ(皇帝)が 帯びるのがならわし。 【ドリュー・ティセーナル「ティセーヌ伯爵」】 【ドリュー・ハイダル「ハイド伯爵」】 【ドリュージェ「伯爵家」】 【ドリュージェ・ヴォーラク「ヴォーラーシュ伯爵家」】 【ドリュージェ・ハイダル「ハイド伯爵家」】 【ドリュージェ・ボム「ボーフ伯爵家」】 毎年、アローシュ(帝都)ラクファカールで開かれる饗宴で、人々が心待ちにする 饗宴のひとつを開く。 それは、奇抜な余興が客達を魅了してやまない饗宴である。 【ドリューラジュ「伯爵位」】 【ドリュヒューニュ「伯国」】 人口一億人以下の有人惑星を有する国のこと。一億人を突破するとレーバヒューニュ (侯国)になる。 【ドリュヒューニュ・アファーレク「アファレーシュ伯国」】 セーバという名のナヘーヌ(地上世界)がある。 現ルエ・ボーシフ(帝国宰相)の出身地。 【ドリュヒューニュ・アプティカル「アプティック伯国」】 ルエコス(帝国暦)九五五年、<人類統合体>のアプティック星系が降伏し、ドリュ ヒューニュ・アプティカルが誕生した。 セーフ・ソース(領民代表)はアプティック星系首相のマクリット・タラスがなった。 結局ファピュート(領主)はスピュネージュ(皇帝)ラマージュがなり、実務を取る ために経験豊かなトセール(代官)が派遣された。 ※キーヨース・アプティカル(アプティック星系)参照 【ドリュヒューニュ・アブリアルサル「アブリアル伯国」】 アローシュ(帝都)ラクファカールのこと。※ラクファカール参照 恒星アブリアルには近づくと、細い繊維で編んだ、目の大きな球形の籠に恒星が封じら れているのを目にすることができる。細い、といっても恒星本体に比べての話で、その 帯状の構造物は幅が五〇〇ウェスダージュある。帯の、恒星に向かった側は太陽電池と なっており、その反対側にならんだ無数の直線加速器が、休みなくベーシュ(反物質燃料) を製造している。これはフリューバル(帝国)にのみならず、既知宇宙でも最大のヨーズ (反物質燃料製造工場)である。 【ドリュヒューニュ・ヴォーラク「ヴォーラ−シュ伯国」】 有人惑星は惑星デルクトゥー。都市は背の低い建物が延々と広がっている。 【ドリュヒューニュ・ゴガム「ゴガーフ伯国」】 ドリュヒューニュ・ゴガムのソス(領民)はダテューキル(思考結晶)に自らの知性を 閉じこめ、永遠の生命を獲得したつもりでいる。 【ドリュヒューニュ・スファグノム「スファグノーフ伯国」】 【ドリュヒューニュ・セムリュク「セムリューシュ伯国」】 【ドリュヒューニュ・ティセーナル「ティセーヌ伯国」】 ドリュヒューニュ・ティセーナルの有人惑星は、典型的な農業惑星で、特に牧畜が盛ん。 わりあいと新興のアイス(邦国)のため、商館網が弱い。そのため、この伯国の経済は ニーフューニュ・レトパン(レトパーニュ大公国)の惑星セグノーへの天然肉輸出に 大きく依存していた。後に、セグノーが天然肉の使用を禁じてからは、ニーフューニュ・ レトパンの流通網を利用して、天然肉を販売した。 はじめは、交渉相手のペネージュを甘く見たため、ものすごく安くニーフューニュ・ レトパンが買い取り、さらに肉をニーフューニュ独自の商標で売るというものすごく 不利な条件を呑まされた。しかしすぐ後に、ペネージュがなぜか譲歩してくれたため、 なんとか経済が破綻しないですんだ。 【ドリュヒューニュ・ハイダル「ハイド伯国」】 ルエコス(帝国暦)九四五年設立。フリューバル(帝国)創設以来初めて、占領した ナヘーヌ(地上世界)の政府主席をドリュー(伯爵)にした。 ルエコス九五二年人類統合体に占領され、ドリュー・ハイダル(ハイド伯爵)は処刑さ れる。後継者としてジントがドリューラジュ(伯爵位)を嗣ぐ。 しかし、それとは全く関係なく、ハイド星系は新しい星系首相を選び、人類統合体の 強固な一員としてフリューバル(帝国)と戦うことを表明した。※ハイド星系参照 【ドリュヒューニュ・ビスケーサル「ビスケース伯国」】 【ドリュヒューニュ・ビスレル「ビスレ伯国」】 ドリュヒューニュ・ビスレルの民はフリューバル(帝国)の支配下にあることを 理解せず、自らのセーフ・ソス(領民代表)を神として崇め、アーヴをなにか不可解な 創造の産物と信じ込む。 【ドリュヒューニュ・フリーザル「フリーザ伯国」】 女性の地位はきわめて低い。女性には善き妻、善き母になる以外のことは期待されない。 【ドリュヒューニュ・ヨニール「ヨニー伯国」】 ソイ・アーラ(緑茶)の生産地。 【ドリュヒューニュ・ラクリュク「ラクリューシュ伯国」】 ドリュヒューニュ・ラクリュクのソス(領民)の見解によると、「アーヴは人のまねを している人口生命体にすぎない」。そして、「フリューバル(帝国)はいわば便利な 流通機械で、これを利用することでわれわれはおおいに発展した」と考えている。 その様に考えるだけあって、ドリュヒューニュ・ラクリュクのセメイ・ソス(領民代表) の彼らの呼び名も変わっている。アーヴ集合体保守責任者というのだ。 【ドリュヒューニュ・リネール「リネー伯国」】 ※ミッドグラッド参照 【ドルフリューム「放蕩娘」】 【ドレース「折敷」】 【ドロキア「通信士」】 【ドロキア・ロイロサセル「探査担当通信士」】 【ドロシュ・デム「電磁波通信、電波通信」】 ファーズ(平面宇宙)ではフラサス(時空泡)ないでしか通じないため、これでアーガ・ レーガコト(投降信号)を出しても、相手はゴール・プタロス(時空融合)してくるまで、 分からない。 【ドロシュ・フラクテーダル「泡間通信」】 ファーズ(平面宇宙)で唯一のフラサス(時空泡)間通信。 フラサスを突き動かすことで行う。 送信速度が耐え難いほど遅く、少し距離があると役に立たない。 「な」 【ナテームコス「捜査」】 【ナヘーヌ「地上世界」】 フリューバル(帝国)支配する惑星をさす言葉。フリューバルとナヘーヌの関係は、 単純な政治支配の形をとらない。帝国によって発見された星系には、まず、スィーフ (貴族)が封じられ、その星系が有人惑星を有する場合、このスィーフをファピュート (領主)、惑星住人をソス(領民)を呼ぶ。ファピュートには、その惑星に対して、 徴税等の政治的権限はない。ソスは、ファピュートやフリューバルの干渉を受けずに 独自の選出方法によって惑星政府を選ぶことができる。フリューバルの支配に反対する ことも合法。ただしファピュートにはなれない。※セメイ・ソス(領民政府)参照 そして、、惑星住民には他の星系との交易は禁止され、その権利はファピュートが 独占することになる。見方を変えれば、フリューバルは独占的な星間貿易公社をもって いるといえる。 【ナヘーヌヨクス「地上戦」】 アーヴにとってナヘーヌヨクスをすることは、あまり優雅ではないと考えている。 そのため、ラフィールは「ナヘーヌヨクスの軍事専門家」と言われた時傷ついたらしい。 【ナヘヌード「地上世界出身者」】 普通の人間、つまりアーヴでない人のこと。 ナヘヌードは、ロダイル・ガレール(飛翔科翔士)になることはできない。 「に」 【ニーフ「大公爵」】 【ニーフ・レトパン「レトパーニュ大公爵」】 【ニーフューニュ「大公国」】 【ニーフューニュ・レトパン「レトパーニュ大公国」】 三つの有人惑星を含み、フリューバル(帝国)随一の豊かさを自他共に認めるアイス (邦国)。三有人惑星はアーヴ語では人口の多いものから順にセグノー、スィリルス、 ソネージュという。だが、おのおののナヘーヌ(地上世界)の住人たちは自分たちの 言語で呼んでいる。 【ニーミエ「大公爵家」】 【ニーミエ・レトパン「レトパーニュ大公爵家」】 スポール一族の嫡々をもってなる名門。スィーフ(貴族)の中で最も伝統があり、 富裕な家。 名高いワリート(家徴)はキレーフ・ピアナ・スポル(スポールの赤瞳)で、これと 同じくらい名高いガサルス(金色烏)のガール・グラー(紋章旗)には文字も記され ている。その文句は、「ニーフ(大公爵)じゃ不満だ、けれどスピュネージュ(皇帝) なんて野暮なお仕事はアブリアルにお似合い、わが名はスポール!」というのだ。 【ニグラー「国章」】 【ニソース、ニソス「猊下」】 ルゼー・ファニガラク(上皇会議)のメンバーがまとう尊称。八人しかいない。 【ニロート「都」】 「ぬ」 【ヌイ・アヴリアルサル「アヴリアルの耳」】 アブリアル一族のワリート(家徴)。エルフの耳にそっくりである。 「ね」 【ネクサス・フロア】 ドリュヒューニュ・ハイダル(ハイド伯国)惑星マルティーニュ唯一の都市で人類の 居住区クランドン市(複合機能建築)の第三層にある。複合機能建築の上下を貫通する 無数のエレベーター・チューブがフロアに並んでいる。クランドン市を形成する三つの 複合機能建築、オムニT、オムニU、オムニVのいずれかへ移動できる場所。 ビドート(宇宙港)に似た所。 「の」 【ノーウォン「麗しき者」】 【ノークタフ「移動状態」】 ファーズ上でフラサスがとることができる二つの状態のうちの一つ、それがノークタフ である。その状態は、床の上で回転する球で表わすことができる。回転軸が床にたいして 垂直になっているときは、球はその場にとどまる。そして平行にすれば転がっていく。 回転軸が垂直になっているときがスコールタフであり、平行の場合がノークタフ(移動 状態)である。回転軸が斜めの場合には対応する状態はない。 ノークタフにあるとき、回転軸の方向は自由に定めることができる。また、二つの 状態は瞬時に切り換えることができ、それによって速度の調節ができる。 忘れてはならないのは、止まっていようと転がっていようと、常に回転している ――すなわち一定のエネルギーを消費している、ということである。 【ノーシュ「竜」】 【ノヴァシチリア条約】 アーヴ帝国に対抗するため、四つの星間国家――人類統合体、ハニア連邦、拡大アル コント共和国、人民主権星系連合体がノヴァシチリア星系で結んだ軍事同盟。 軍事同盟の目的はフリューバル(帝国)が脅威を感じ、融和策に転換するのを期待して だった。しかし、全宇宙空間の支配を望むフリューバル(帝国)は、自らの敵であると いう四ヵ国の表明を好意的に受け止めた。※ブルーヴォス・ゴス・ユスン参照 「は」 【バーシュ「軌道都市、集合邸宅、市」】 アローシュ(帝都)ラクファカールにあるバーシュ(集合邸宅)には、リューク(士族) やレーフ(国民)が住んでいる。 【バーシュ・ルーナル・ビーガ「ルーヌ・ビーガ市」】 惑星クラスビュールのローハウ州の一都市。ジントとラフィールはルーヌ・ビーガ市の 郊外に着陸した。ここで、ウースイア(浮揚車)を強奪し、二人はローハウ州の州都 グゾーニュ市へ向かった。※クラスビュール参照 この事件により、ルーヌ・ビーガ市の警察犯罪捜査部のほとんど、一般警官の半分、 鑑識官全員、そして人類統合体憲兵大尉一人が、ジントとラフィールをグゾーニュ市まで 追い、捜索を行うこととなった。※グゾーニュ市参照 エントリュア警部はルーヌ・ビーガ市の名士である。 <バースロイル> あるゲール(突撃艦)の名前。※ゲール<バースロイル>参照 【バーティア「給仕」】 【バール・エヴォス「アーヴの微笑」】 アーヴは笑うべきときに笑わず、突拍子もないときに笑う――とアーヴに反感を持つ 者たちはそう信じ込んでいる。しかし、それはとんでもない誤解で、アーヴも嬉しい ときには笑み、楽しいときには笑う。しかし、誤解される理由はある。アーヴは眼前の 相手が憎いときも微笑むのだ。それは冷笑と呼ぶには凄惨すぎて、咲きほこる毒花にも 似る。軽蔑と挑戦の綯いわさった含笑。親愛の表現とは見誤りようもない破顔――敵たち はこれを「アーヴの微笑」と呼んで忌み嫌っている。 【バール・グレール「アーヴの歴史、アーヴ史」】 バイ・ルエコト(帝国暦前)一二〇年ごろに、都市船アブリアルで事故が発生し、古い 航海日誌――それはアーヴの歴史そのものである――が喪われてしまった。そのため、 帝国創設以前のバール・グレールは神話的な闇に包まれている。明白な歴史はこれ以降 からはじまる。※詳しいことは年表「バール・グレール」を参照 むろん、アーヴが自身の由来を忘却しさってはいない。が、自らを語ることの寡ない アーヴは、この点も明瞭にすることを避け――もしくは必要を感じず――地上の民が 想像をたくましくするままに放置している。 【バール・ゲルサス「アーヴの流儀」】 アーヴ特有の流儀であり、アーヴでないものにとってはとても理解しにくい。 1、アーヴは戦いが始まりそうな場合、交渉により妥協点をさがすなどせず、いきなり 宣戦布告をすること。 リューフ・フェブダク(フェブダーシュ男爵)の場合、ラフィールが必要としていた ベーシュ(反物質燃料)を一つずつなどと迂遠なことをせず、すべてのベーシュをいっ ぺんに吹き飛ばした。これに対してラフィールもバール・ゲルサスでこたえ、リューフ (男爵)を「ぜったい殺す」と決意した。 2、アーヴは「死んだ後のことを考えてもしょうがない」と思い、生きのびたとき時の ことだけを考える。 3、アーヴは戦いでどんなに勝てる確率が低くても、その確率に賭ける。そしてそれは 当たり前のことであって、論議の対象になるとも考えない。当然、降伏などはしない。 【バール・スィーフ「アーヴ貴族」】 【バール・セーダ「アーヴの腕」】 フェーク・イリク(イリーシュ王国)は、まるでソードラシュ・エルークファ (天川門群)を抱きすくめるかのような形状ゆえに、バール・セーダとも呼ばれていた。 両手が合わさった今となっては、もはや不適当な名称だった。しかし、ブルーヴォス・ ビス・ユスンに叩ききられ、ルエコス九五五年の段階では全体の三分の一しかない。 【バール・フリューバル「アーヴ帝国」】 【バール・レペーヌ「アーヴの誇り、アーヴの名誉」】 以下の文は元フェブダーシュ男爵の見解。 「自分の気高さは自分で知っていれば十分。なにも宣伝して回ることはない。まして人に 教わることは。どんなつつましやかな果たしていなくとも、だれよりも自分が誇りたかい と知っていればいい。」 「アーヴならまず第一に「気高くあれ」と子どもを育てる。しかし、言葉で教える必要は ない伝染病みたいなもので、身近にいると、どうしたって移ってしまう。」 【バール・二ロート「アーヴの都」】 【バイ・ルエコト「帝国創設以前、帝国暦前」】 母都市を滅ぼした後から、フリューバル(帝国)創建までの時期をさす。 別名ゴー・ラムゴコト(空間放浪時代)※ゴー・ラムゴコト参照 【ハイド星系】 ルエコス(帝国暦)九四五年、着陸暦(ハイド星系暦)一七二年第一季八四日に 帝国皇太子ドゥサーニュによって征服され、帝国領フェーク・イリク(イリーシュ王国) ドリュヒューニュ・ハイダル(ハイド伯国)になった。G型恒星であるハイドをめぐる 惑星マルティーニュが居住惑星。ファーズ(平面宇宙)上では、辺境に存在するため、 植民後長らく多星系との交流が無かった。※ドリュヒューニュ・ハイダル参照 【バウリア「連絡船」】 【バセーヴ「培養牧場」】 培養層の中で、生肉を成長させる工場。 【パトムサイホス「舷門歓迎式」】 ローニュ(閣下)以上のトライガ(称号)を持つ要人を艦に迎えるにあたって執り行う 儀式。 オヌホーキア(自働機械)が赤い絨毯を敷き、メーニュ(艦)の主要メンバーが並ぶ。 離れた所に立ったサーシュ(従士)のメー(号笛)で敬礼する。 【ハニア連邦】 ブルーヴォス・ゴス・ユスン(四ヵ国連合)の一つ。その中では二番目の勢力を持つ。 人類統合体が先制攻撃をした証拠、レスィー(巡察艦)<ゴースロス>の航海日誌を フリューバル(帝国)が公表すると、ハニア連邦は開戦理由の捏造について人類統合体 を非難し、中立を宣言した。ハニア連邦は唯一アローシュ(帝都)強襲にくわわらなかっ たので、フリューバルとしてもことを構える理由がなかった。 ブルーヴォス・ゴス・ユスン(四ヵ国連合)の他の三ヶ国は、連邦の不実をなじって いるということである。しかし、皮肉にもアーヴの多くも不満を鳴らした。せっかく人類 最後の戦争に参加できると思ったのに、と。 こうして、ブルーヴォス・ゴス・ユスンはブルーヴォス・ビス・ユスン(三ヶ国連合) となった。※ブルーヴォス・ビス・ユスン参照 フリューバル(帝国)はいうにおよばず、たいていの星間国家は多かれ少なかれ他国を 併呑した経験を持つ。だが、ハニア連邦は他国を統合した歴史を持たない。連邦の もとは、人類で初めてファーゾス(平面宇宙航法)を確立したスーメイ星系である。 スーメイはファーゾスを利用して多くの星系に移民し、勢力を拡大していった。人口の 少ない星系に大量の移民を送り込み、住民の同意によって連邦に編入するという、 見方によっては侵略ともいえなくはない手段も採用したのだが、ハニア連邦が軍事圧力や 同盟強化によって勢力を拡大したことがないのは、歴史的事実である。 【パリューニュ「薔薇の国」】 ラフィールのリビューヌ(領地)。黄色い恒星が一つあり、七つの惑星がめぐっている。 第二惑星は手を加えれば、居住惑星になる可能性あり。薔薇どころか、どの惑星にも微 生物さえいない。この名は探査を担当した男が花好きだったため、付けられた。 同様にギュリューニュ(百合の国)、スペシューニュ(椿の国)がある。 【バンゾール「事務所、家政室」】 【バンゾール・ガリク「家政室」】 ヨーズ(反物質燃料工場)およびソブ・ベケーカル(燃料槽小惑星)の遠隔操作、 星系内浮遊物の監視、星系内通信などを管理する。 シル・ブリューセガル(管制室)と重複する機能がある。※シル・ブリューセガル参照 【バンゾール・ガリク・リューメクト・フェブダク「フェブダーシュ男爵館家政室」】 【バンゾール・シュテューマル「鎮守府本部」】 【バンゾール・ルドロト「募集事務所」】 フリューバル(帝国)の有人惑星にはかならずあるバンゾール。 執務と警備のためにボスナル(軍士)を派遣するが、惑星表面に駐屯するボスナルは そのためのみに限定される。そこの自治政府が健在な限り、その同意を得ずにそれ以上の ボスナルを差し向けることはない。 アーヴはバンゾール・ルドロトで試験を受けて合格すれば、サゾイル(修技館)への 入学登録を受け付けてもらえる。その試験はそんなに難しくなく、一八になって受からな ければ、まともな社会生活をあきらめたほうがいいぐらいのものである。 【反帝国クラスビュール戦線】 クラスビュールの反帝国活動をする過激派の一つ。自主独立、フリューバル(帝国)の ファピュート(領主)の存在を拒否、自前の宇宙船で交易や探検をする権利などを求め ている。 レーブジェ(侯爵家)の農園に火をつけたり、ラブール(星界軍)のバンゾール・ ルドロト(募集事務所)を爆破したり、アルネージュ(軌道塔)の占拠を企てたりした。 ルエコス(帝国暦)九三二年ごろに行った、アルネージュ(軌道塔)の占拠失敗により ほとんど逮捕され、現在休眠状態。 反帝国クラスビュール戦線グゾーニュ細胞の協力により、ジントとラフィールは無事に クラスビュールを占領した人類統合体とルーヌ・ビーガ市の警官の追跡を逃れ、ラブール (星界軍)に保護された。 【反帝国クラスビュール戦線グゾーニュ細胞】 細胞指導者マルカ、そしてミン、ダスワニ、ビル、葬儀屋の五人で構成される。 ミン以外は、段階を踏んで独立を得ようとし、第一段階として、メーニュ(船)の 入手を狙う。ミンだけは一気に独立を手にしようとする夢想家である。 結果的にジントとラフィールを助けた功績により、全員がリューク(士族)となる。 「ひ」 【ビーズ「推進剤」】 ビーズには、主に水が用いられる。 【ヒール「星霧」】 新しい星の源。星の屍。恒星が爆発した跡。周辺には放射能嵐がある。 アーヴが、ルエコス(帝国暦)七八五年ぐらいに太陽系に戻ったときには、太陽は ヒールと化していた。 【ビール「航路」】 【ビサール「臣民」】 フリューバル(帝国)を構成するビサール(臣民)は、ナヘーヌ(地上世界)に属する ソス(領民)、レーフ(国民)とアーヴに分けられる。 【ビスイアフ「餐堂」】 食堂 【ビセーク「推進剤槽」】 【ビドート「宇宙港」】 ガリューシュ(城館)のビドートはポーニュ(交通艇)のためのベーシュ(反物質燃料) を貯蔵する関係で、ビドートは館本体から距離をおいて設置される。 【ビドート・アーサ「貿易港」】 フリューバル(帝国)は他国船が領内星系に立ち寄ることを決して許さない。しかし、 七つのビドート・アーサ(貿易港)を指定して、経済交流は行っている。 また、他国人が居住を許されているのは、七つのビドート・アーサとルエベイ(帝宮) のみ。 【ビドート・デルクトゥール「デルクトゥー宇宙港」】 【ビボース】 アーヴ根源二九氏族の一つ。 彼らの祖先の一人はファズ・ファーゾト(平面宇宙技術)の確立に多大な寄与をなし、 そのほかにも優秀な科学者や技術者を輩出したことで知られている。同時に、その一族 の歴史はアブリアルでさえ一目置くほどの華やかな狂気に彩られていた。 ビボースの中で良識を備えているのは自分だけだと考え、一族の誰も彼もが自分こそ 良識的だと主張する。 ビボース一族は儀式みたいな堅苦しい場所とは相性が悪い。 【ビムーキア「乾燥機」】 【ビュール「艦隊」】 【ビュール・カースナ「第一艦隊」】 【ビュール・カースナ・レニブ「幻炎第一艦隊」】 グラハレル(司令長官) スポール・フローデ(ニーフ・レトパン) 〔スポール提督(レトパーニュ大公爵)〕 ワス・カーサレール(参謀長) クファディス・シュワス(ラローシュ) 〔クファディス千翔長(一等勲爵士)〕 ※ビュール・レニブ(幻炎艦隊)参照 【ビュール・キュダナ・レニブ「幻炎第一七艦隊」】 【ビュール・キュドゴナ「第十四艦隊」】 【ビュール・クレーヤル「練習艦隊」】 クレーヤガ(練習艦)や正式の配属される前の新造艦が所属する。新造艦はビュール・ クレーヤルに所属している間、慣熟航行を行う。 【ビュール・ケール「探査艦隊」】 未知のソール・ケーラザ(未踏領域)を探索し、見つけたソード(門)がダーズ(通常 空間)のどこに位置するか、どの星系(有人惑星かも)が一番近いかを調べる。 例 ソード・キコトソクンビナ・ケイク(ケイシュ百九十三門)の一番近くの有人 惑星は、4.1光年離れたところにあると調べていた。 【ビュール・ゴーナ「第四艦隊」】 【ビュール・ゴーナ・レニブ「幻炎第四艦隊」】 グラハレル(司令長官) コトポニー・フォフローデ(ルエ・レーブ、ヤルリューム) 〔コトポニー大提督(帝国侯爵、公女)〕 ワス・カーサレール(参謀長) セスカース・ロイフローデ(ルエ・リューフ) 〔セスカース准提督(帝国男爵)〕 ※ビュール・レニブ(幻炎艦隊)参照 【ビュール・トライム「トライフ艦隊」】 ライシャカル・ウェク・ソーダル・スファグノム(スファグノーフ門沖会戦)の時、 ラブール(星界軍)が出した艦隊。ヤドビュール・アシャル(突撃分艦隊)が四個分艦隊、 ヤドビュール・ヴォートウト(打撃分艦隊)、ヤドビュール・ウセム(偵察分艦隊)、 ヤドビュール・ディクポーレール(補給分艦隊)が一個分艦隊ずつ、計七個分艦隊と 若干のソーヴ・ラゴラザ(独立戦隊)、グラーバウリア(直轄艦)を加えた艦隊。 【ビュール・ドロクロニード・スファブノム「通信艦隊スファグノーム基地」】 【ビュール・ドロケール「通信艦隊」】 【ビュール・ビーナ「第三艦隊」】 【ビュール・ビーナ・レニブ「幻炎第三艦隊」】 グラハレル(司令長官) アブリアル・ルエ・スペーヌ(兼任) 〔アブリアル帝国元帥(兼任)〕 ワス・カーサレール(参謀長) ケネーシュ・スペーヌ・ラブーラル(兼任) 〔ケネーシュ星界軍元帥(兼任)〕 ※ビュール・レニブ(幻炎艦隊)参照 【ビュール・マータ「第二艦隊」】 【ビュール・マータ・レニブ「幻炎第二艦隊」】 グラハレル(司令長官) ルレーフ・フォフローデ(ルエ・レーブ) 〔ルレーフ大提督(帝国侯爵)〕 ワス・カーサレール(参謀長) トリール・ロイフローデ(リューフ・セズレン) 〔トリール准提督(セズレーニュ男爵)〕 ※ビュール・レニブ(幻炎艦隊)参照 【ビュール・リューナ「第五艦隊」】 【ビュール・リューナ・レニブ「幻炎第五艦隊」】 グラハレル(司令長官) レケーフ・スペーヌ・ラブーラル(ルエ・レークル) 〔レケーフ星界軍元帥(帝国公爵)〕 ワス・カーサレール(参謀長) キー・フローデ(ヤルルーク・レークル・ガムブ) 〔キー提督(ガムヴ公爵公子)〕 ※ビュール・レニブ(幻炎艦隊)参照 【ビュール・レニブ「幻炎艦隊」】 作戦名「レニーヴ」(幻炎)の実施部隊。総数一五〇個ヤドビュール(分艦隊)に及ぶ 大兵力で、後方にはビュール・クレーヤル(練習艦隊)に付随する未編成の戦闘艦艇が、 七〇個ヤドビュール相当、控えている。 グラハレル(司令長官) アブリアル・ルエ・スペーヌ(キルーギア、ラルス・バルケール) 〔アブリアル帝国元帥(皇太子・バルケー王)〕 ワス・カーサレール(参謀長) ケネーシュ・スペーヌ・ラブーラル(ルエ・レークル) 〔ケネーシュ星界軍元帥(帝国公爵)〕 先行偵察隊〔幻炎第一艦隊(ビュール・カースナ・レニブ)〕 グラハレル(司令長官) スポール・フローデ(ニーフ・レトパン) 〔スポール提督(レトパーニュ大公爵)〕 ワス・カーサレール(参謀長) クファディス・シュワス(ラローシュ) 〔クファディス千翔長(一等勲爵士)〕 右方侵攻部隊〔幻炎第二艦隊(ビュール・マータ・レニブ)〕 中核侵攻部隊〔幻炎第三艦隊(ビュール・ビーナ・レニブ)〕 左方侵攻部隊〔幻炎第四艦隊(ビュール・ゴーナ・レニブ)〕 後方補給部隊〔幻炎第四艦隊(ビュール・マータ・レニブ)〕 【ビュール・ワケール「空挺艦隊」】 ナヘーヌヨクス(地上戦)をおこなう部隊。 【ピュア「誕生室」】 ほとんどのアーヴはヤーニュ(人工子宮)で受胎し、子供を産む。そのヤーニュが 置いてある部屋のこと。 入り口の扉にはガフトノーシュ(八頸竜)の紋章の浮き彫りがある。 【ビュヌケール「監督」】 ウイクリュール(軍艦)のオプセー(主機関)をはじめとする機器類の整備点検の 総責任者。 【ビリューコス・ウーセル「浮揚車発見」】 【ビロート・ガソーダル「八門の都」】 アローシュ(帝都)の呼び名の一つ。複数のソード(門)をもつ星系はいくつか あるが、八つものソードをもつ星系は人類宇宙でここのみ。かつてこの都市の時間で 一〇〇〇年もの昔、広大な宇宙で拾い集めた八つのソード・グラーカ(閉じた門)を 巨大な船が宿しきたり、ここで開いた。そのため、この名で呼ばれる。 ※ラクファカール参照 【ビロート・クネーグナ「混沌の都」】 アローシュ(帝都)の呼び名の一つ。ラクファカールに地図はない。都市を構成する 建造物は大地につなぎとめられておらず、ただ重力のつくりだした空間の湾曲面を転がり ながら、位置を常に変化させている。スポーデ・ビル・アロク(帝都交通庁)のみがその 瞬間の位置関係を把握しているものの、それとてすぐ移ろいゆくものにすぎない。その ため、この名で呼ばれる。※ラクファカール参照 【ビロート・ネグ「愛の都」】 アローシュ(帝都)の呼び名の一つ。ガリューシュ(軌道城館)やメーニュ(艦船)を 生活の場とし、広大な領域に薄く広がる種族には、出会いの機会が限られる。したがって、 彼らは生涯の半分をこの都市で過ごすのが通例だった。この都市では招待不要の饗宴が 常にどこかで開かれており、彼らは超新星のような恋愛の相手を探すために集う。その ため、この名で呼ばれる。※ラクファカール参照 「ふ」 【ファーズ「平面世界」】 ソード(門)とソードを結ぶ空間で、ダーズ(通常空間)とは別の物理法則が支配する 宇宙。二次元の空間と一次元の時間が存在する。アーヴは、この空間を移動することで、 超光速の恒星間航行を実現した。 この空間は、フラサス(時空泡)に包まれて移動するが、ファーズに存在するスプー フラサス(時空粒子)と相互作用する。スプーフラサスを吸収し、また放出する。吸収量 より放出量が多いので、その差はフラサティア(時空泡発生機関)に注ぎ込まれる エネルギーによって補填されねばならない。それがファーズに支払う通行料となる。 ファーズでフラサスは二つの状態をとることができる。ノークタフ(移動状態)と スコールタフ(停止状態)である。※ノークタフ、スコールタフ参照 フラサスがなければファーズでは、全ての物はスプーフラサスとなる。※フラサス参照 なお、アーヴ以外にはスーメイ人だけがこの空間を発見した。※ソード参照 【ファーゾス「平面宇宙航法」】 【ファサンゼール「皇族」】 キルグラジュ(帝位継承)の権利を持つアーヴ。ガ・ラルティエ(八王家)がこれに あたる。ダルムサス・ヴォフリール(宮中序列)は、スィーフ(貴族)の上。 年経りたファサンゼールはフィア(殿下)のトライガ(称号)を蔑むように響かせる という特技を持つ。 【ファズ・ファーゾト「平面宇宙技術、平面宇宙航行技術」】 大きく隔たってしまった各人類世界を再び結びつけた技術。しかし、そのために平和 だったダーズ(通常宇宙)、そしてファーズ(平面宇宙)に恒星間戦争を引き起こした 技術。アーヴの、そしてフリューバル(帝国)の目的はこれの独占である。 ファズ・ファーゾトの確立には、ビボース一族の一人が多大な寄与をなした。 【ファズイア「技術者、科」】 【ファズイア・セール「造機科」】 機関を設計する科。 【ファズイア・ダテュークリール「光子科」】 ダテューキル(思考結晶)を扱う科。 【ファズイア・ハル「造船科、造船技師」】 船体を意匠する科。その技師。 【ファズイア・ロウボン「造兵科」】 兵器を考案する科。 【ファニーガ「上皇」】 帝位を離れた皇族は自動的に、王位を離れた皇族は互選によってガ・ラルティエ (八王家)から一人ずつ選ばれた者がファニーガ。彼らは「ニソス」(猊下)の尊称を まとう。 ファニーガによってルゼー・ファニガラク(上皇会議)は構成される。 噂では、「戦闘からも交易からも引退してしまったファニーガたちは他にすることも なにので、若いアブリアルの落ち度を探す術に磨きをかけている」となっているが、 ファニーガたちにとっては、「ベネー・ロダイル(翔士修技生)の行状の端々をあげつ らってみても、さしておもしろくはない」と思っている。 【ファネブ「少年」】 元フェブダーシュ男爵がジント(一七歳)を呼ぶときに使った呼び名。 【ファピュート「領主」】 【ファル・スィーフ「わが主君」】 リュームスコル・フェブダク(フェブダーシュ男爵領)のレーフ(国民)が、ファピュ ート(領主)であるリューフ・フェブダク(フェブダーシュ男爵)を呼ぶときにつかう 敬称。 他の国のレーフがファピュートに、このような呼びかたをするかどうかは分からない。 【ファル・ネージュ「わが愛」】 【ファル・フィア・クフェーナ「わたしのかわいい殿下」】 ラフィールが生まれる前はドゥビュース(ラフィールの父親)を、ラフィールが 生まれてからはラフィールを、プラキア(ドゥビュースのヨーフにして、ラフィールの ラルリーヌ)がそう呼んだ。なお、ラフィールが生まれてからも、ドゥビュースをそう 呼んだかどうかは分からない。 【ファル・フリューム「わが娘、愛しき娘」】 【ファル・ローニュ「わが主、わが君」】 ゴスク(家臣)が主人であるアーヴを呼ぶ尊称。 【ファロール・ソク「制御表層」】 【フィア「殿下」】 ファサンゼール(皇族)のトライガ(称号)。 【フィア・グラハレル「司令長官殿下」】 【フィア・ベル「子爵殿下」】 【フィア・ラルトネル「王女殿下」】 【フィア・ルエネル「皇女殿下」】 【フィア・ルエボグネル「王孫女殿下」】 【フィア・ローラン「父王殿下」】 【フィーズ「氏姓」】 我々でいう、名字、ファミリーネームのこと。アブリアル、スポールなどをさす。 【フィートラショス「初陣」】 【フェーク「王国」】 フリューバル(帝国)は八つのフェークからなる。それぞれにラルス(王)がいる。 ただし、ヴォーダ(諸侯)がアイス(邦国)を統治していないのと同様、ラルスの地位も 多分に形式的である。各フェークに含まれる諸領のファピュート(領主)達はスピュネー ジュ(皇帝)の直臣であって、ラルスの臣下ではない。したがって、フェークといっても、 行政区画というよりは地域名称ととらえるのがふさわしい。 【フェーク・イリク「イリーシュ王国」】 ガ・フェーク(八王国)の一つ、平面宇宙上のスペーシュ・ロマータ(第十二環)に 存在する。 他の七王国と異なり、辺境地帯に広がるイリーシュ王国は、他の星間国家と接触する ことなく勢力を拡大、スペーシュ・ロマータ全体を支配下におくことに成功した。 それが完成する間際に発見されたのが、ハイド星系だった。バール・セーダ(アーヴの 腕)とも呼ばれる。ルエコス(帝国暦)九五二年にその3分の2をブルーヴォス・ビス・ ユスン(三ヶ国連合)に占領された。※バール・セーダ参照 さらに、一二〇個ヤドビュール(分艦隊)相当の勢力でアローシュ(帝都)へ攻め 込もうとした。それに対して、ラブールは一四〇個ヤドビュールで迎撃した。撃退には 成功したが、ラブールの損害は大きかった。 【フェーク・ウェスコール「ウェスコー王国」】 【フェーク・スュルグゼーデル「スュルグゼーデ王国」】 【フェーク・ラスィーサル「ラスィース王国」】 【フェーロス「成熟」】 アーヴの年齢を外見から推定するのは至難のわざとされている。なぜなら、彼らは 独特な歳のとりかたをするからである。一五歳ぐらいまでは先祖と同じように加齢するが、 それから二五年ほどかけて、約一〇歳分外見に歳を重ねる。その後は、死ぬまで老けない。 アーヴは一五歳以前をザーロス(成長)、それから外見が固定するまでの期間を フェーロスといって区別している。※ザーロス参照 【フェクセイ「法衣」】 おそらくはファニーガ(上皇)が着ることのできる服。袖が扇状になっている。 【フェクトダイ「列翼翔士」】 ※帝国星界軍翔士位階参照 【フェクトダイ・サゾイル「主計列翼翔士」】 【フェクトダイ・スケム「軍匠列翼翔士」】 【フェブダーショス「フェブダーシュ男爵領暦」】 標準暦(一年が365日)の三分の一程度。つまり122日程。 ルエコス(帝国暦)九五二年の時、フェブダーショス一三六年。 フェブダーショス元年はルエコス九〇七年か九〇八年。 【フェレクコート「昇降台」】 エレベーター 【フォフローデ「大提督」】 ※帝国星界軍翔士位階参照 【ブセスパス「艇長徴章」】 艇長課程を終えるともらえる。 ペリア(連絡艇)などを操縦するのに必要な免許のこと。 【フタリア「番号」】 【フタリア・スロフォト「任務番号」】 【フタリア・ボスナル「兵籍番号」】 【フティエーニュ「琥珀」】 【フトゥーネ「舞踏の女神」】 <フトゥーネ> ヤドビュール・ウセム(偵察分艦隊)。 ルエコス(九五五年)、ビュール・トライム(トライフ艦隊)に所属し、レシェーク (司令官)はスポール・ロイフローデ(准提督)、アルム・カーサリア(先任参謀)は クファディス・ボモワス(百翔長)。 【プトラヘデソーフ「指揮官徽章」】 これを帯びて初めて、サレール(艦長)になれる。 【フラーシュ「往還艇」】 【フラーフ「下げ飾り」】 ペンダント レスィー(巡察艦)<ゴースロス>の航海日誌は、フラーフのようになっていた。 【フラサス「時空泡」】 ファーズ(平面宇宙)を航行中の艦が、その周囲に発生させる力場。この内側のみが 通常の四次元連続体を維持できる。なくなると、縮小化された四次元時空、つまり スプーフラサス(時空粒子)となる。※スプーフラサス参照 また、フラサスはスプーフラサスとセースラズ(質量波)を放射する。 ※セースラズ参照 フラサスは常に回転しており、回転軸の向きによって、ノークタフ(移動状態)と スコールタフ(停止状態)を切り替える。また、その二つの状態は瞬時に切り替える事が でき、それによって、速度調整が可能である。 なお、独立したフラサス同士は、ゴールプタロス(時空融合)し、一つのフラサスを 形成できるため、ファーズ上の戦闘は、必ず一度、ゴールプタロスしたのち、その内側 のダーズ(通常世界)で行われる。 フラサスは独立した宇宙であり、その中心はフラサティア(時空泡発生機関)である。 フラサティアが一つしかないと、それが加速しても宇宙のなかでの位置が変わるわけが ない。その場合、フラサスが回転しているようにみえる。しかし、加速はきちんと乗員に は体感できる。 ※ゴール・プタロス(時空融合)参照 フラサスの速度は質量のみに準拠する。この点で、技術による性能向上は見込めない。 単純に軽い方が速い。 フラサスの内表面の色は灰色。 【フラサティア「時空泡発生機関」】 フラサス(時空泡)を発生させる。ダーズ(平面宇宙)では必ずいる。これが壊れる ことは消滅(スプーフラサス化)を意味する。 【フリセースィア「対消滅機関」】 水とベーシュ(反物質燃料)を対消滅させて発生するエネルギーを利用した宇宙航行 機関。ベーシュは、恒星近くの素粒子加速装置によってヨーズ(反物質燃料製造工場) で大量に製造され、帝国艦船は、これを使ってダーズ(通常宇宙)を航行する。 ※ベーシュ参照 【ブリューセ「管制」】 【ブリューセ・ドリューヒュン・ヴォーラク「ヴォーラーシュ伯国管制」】 【ブリューセ・リュームスコル「男爵領管制」】 【ブリューセ・リュームスコル・フェブダク「フェブダーシュ男爵領管制」】 【プリューセガ「管制官」】 シル・ブリューセガル(管制室)の担当者。※シル・ブリューセガル参照 【ブリューセラジュ「管制機能」】 【フリューバル「帝国」】 千五百の有人惑星と二万以上の半有人惑星を支配するフリューバル・グレール・ゴル・ バーリ(アーヴによる人類帝国)を指す。有人惑星の半数以上はアーヴによって開発 された星系だが、征服された星系も少なくはない。 フリューバルは八つのフェーク(王国)からなる。※フェーク参照 フリューバルを構成するビサール(臣民)は、ナヘーヌ(地上世界)に属するソス (領民)を除くと、大きく、レーフ(国民)とアーヴに分けられる。 レーフとは、ナヘヌード(地上世界出身者)でありながら、ボスナル(軍士)やアーヴ のゴスク(家臣)となってフリューバルのために働く身分を指し、フリューバルの直接の 庇護を受ける。またアーヴは、さらに、ファサンゼール(皇族)、スィーフ(貴族)、 リューク(士族)の三身分に分けられる。 スィーフ(貴族)二〇万人、レーフ(国民)一〇億人、ソス(領民)九〇〇〇億人 また、フリューバルは宇宙の半分を占める、独占的な星間貿易公社と見なせる。 フリューバルは理念を持たない。フリューバルは理念無く存立し、多様な人類社会を 統合するのみ専念する。フリューバルには奇妙な信念をいだくビサール(臣民)があまた 存在する。彼らすべてひとしなみに、フリューバルは影のごとく支配し、庇護する。 フリューバルに理念があるとすればその一点である。 戦争遂行機関という一面ももっている。 星間輸送を独占することで、フリューバルは維持される。 アーヴは官僚に魅力を感じていないらしく、官僚はナヘヌード(地上世界出身者)の 天下となっている。 語源はミスマル(御統) 【フリューバル・ア・ダール・フローネデ「帝国は汝を忘れじ」】 グレーシュ・フローネタラ(忘れじの広間)の全ての石柱の頂に刻まれた文字。 ※グレーシュ・フローネタラ参照 【フリューバル・グレール・ゴル・バーリ「アーヴによる人類帝国」】 ※フリューバル(帝国)参照 【フリューム「愛娘、娘」】 【フリューム・ネグ「愛の娘」】 アーヴの社会に結婚制度はなく、男親、女親にかかわらず、基本的に親になることが できるのは一名である。またアーヴは、親の遺伝子以外にも、様々な提供者からの遺伝子 を使って子供をつくるため、愛する者同士の子供でないことも多く、その形をとった 子供は、特に女ならフリューム・ネグ(愛の娘)、男ならフルーク・ネグ(愛の息子)と 呼ばれる。 ちなみにアーブの子供の作り方は、 1、自分の分岐体を子供にする。(自分のクローンを作る。) 2、全く他人の遺伝子を混ぜ合わせる。 3、同姓の遺伝子と自分の遺伝子を結合させる。 4、愛する人間の遺伝子と自分の遺伝子を結合させる。(一番ふつうの作り方) 以上のいずれかとなっている。しかし、4にもいろいろ種類がある。 1、愛する相手が同性。 2、愛する相手が近親。 3、愛する相手が複数。 以上の三種類がある。(二つ以上重なる場合もある。) 【フリューム・フリューバラル「帝国の娘」】 おそらくは、ロダイル(翔士)となった少女を指す言葉と思われる。 【フリューム・ローラン「父の娘」】 【フリリーシュ「宮廷」】 【ブルーヴォス・ゴス・ユスン「四ヵ国連合」】 正式名称 ノヴァシチリア条約機構諸国、自称 民主主義諸国。 ルエコス(帝国暦)四五〇年、フリューバル以外の全ての星間国家、人類統合体、 ハニア連邦、拡大アルコント共和国、人類主権星系連合国の四ヵ国が人類統合体の ノヴァシチリア星系で作った軍事同盟。対象はフリューバル・グレール・ゴル・バーリ (アーヴによる人類帝国)。四ヵ国の合計は一兆一〇〇〇億人。 これらの国家は細かな相違こそあれ、いずれも民主主義を標榜する政体をとっている。 ルエコス(帝国暦)九五二年、ハニア連邦中立宣言により、事実上ブルーヴォス・ビス・ ユスン(三ヶ国連合)となる。※ノヴァシチリア条約参照 【ブルーヴォス・ビス・ユスン「三ヶ国連合」】 人類統合体、拡大アルコント共和国、人類主権星系連合国の三ヵ国の呼び名。ルエコス (帝国暦)九五二年にハニア連邦が中立を宣言してから呼ばれた。 筆者である「巳村 遼」が『ブルーヴォス・ゴス・ユスン(四ヵ国連合)の「ゴス」は 四を表す「ゴーナ」の格変化である。』と勝手に考え、『ならば三を表すのは「ビーナ」 だから、格変化して「ビス」だ。』とこれまた勝手に考えた結果、生まれた造語。 「星界のオフ会」で、森岡先生にお尋ねしたところ、これで良いことが判明した。 ※星界のオフ会参照 【フルーク「息子」】 【フルーク・サーラン「母の息子」】 【フルーク・ネグ「愛の息子」】 ※フリューム・ネグ(愛の娘)参照 【フレーグ・ケヒュル「ケヒュール記念饗宴」】 毎年、アローシュ(帝都)ラクファカールで開かれる饗宴で、人々が心待ちにする 饗宴のひとつ。 富裕で名高きソスィエ一族が総力を尽くす饗宴。 【プレアーヴ】 原アーヴより先に軌道都市Jで作られたらしい人口生命体。おそらくはアーヴの原型 であろう。彼らもフローシュ(空識覚器官)を備えていた。 後に太陽系において、全滅した彼らの船が発見される。※軌道都市J参照 【ブレスキル「紫水晶」】 【フレリア「地上車」】 四輪自動車のこと。ウースイア(浮揚車)の対語。 【フローシュ「空識覚器官」】 アーヴの額にあるラーフ(真珠)の光沢と色を持つ菱形の器官。一億以上の個眼の 集合体である。フローシュの発光素子が明滅することで、ここを通してメーニュ(宇宙船) の感知機器群が拾う情報が、前頭葉にあるリルビドー(航法野)に流れこむ。この結果、 操艦中に宇宙空間を直接認識できる。またこの能力をフロクラジュ(空識覚)という。 ※フロクラジュ参照 【フローデ「提督」】 ※帝国星界軍翔士位階参照 【フロクラジュ「空識覚」】 アーヴ独特の感覚。これは三六〇度の視野を持っているに等しい。極超短波で周囲の 動きを感じとる。当然、光などなくとも関係ない。当然ながら色はフロクラジュでは 分からない。もちろん字も読めない。 アーヴにとっては、視覚や聴覚どうよう、フロクラジュは重要な感覚である。 いつも眼を閉じ、そのかわりにフロクラジュを使うアーヴがいたが、字も読めないで 日常生活ができるのだろうか? 「へ」 【ベイ「軌道宮殿」】 【ベイケブリア「侍従」】 【ベーシュ「燃料、反物質」】 物質をくるりと裏返して反物質にすることは理論的には不可能とされている。そのため、 恒星の輻射を太陽電池で受け、そのエネルギーを直線加速器に注ぎ込んで、素粒子を 加速する。高速の素粒子を互いにぶつけると衝突エネルギーが凝縮して物質と反物質が 対生成する。 【ベーリエ「子爵家」】 【ベール「子爵」】 【ベール・パリュン「パリューニュ子爵」】 【ベールスコル「子爵領」】 【ベールスコル・ガムテク「ガムテーシュ子爵領」】 【ベールスコル・スファグノム「スファグノーフ子爵領」】 ルエコス(帝国暦)六四八年に誕生。ルエコス七二九年にドリュヒューニュ・ スファグノム(スファグノーフ伯国)となる。そののちレーバヒューニュ(侯国)に 格上げされた。 【ベールスコル・パリュン「パリューニュ子爵領」】 探査を担当したのが花好きの男で、花の名をつけてまわった。その一つがここ。他に、 ギュリューニュ(百合の国)、スペシューニュ(椿の国)などがある。 そういうわけで薔薇どころか、地衣類もない。どの惑星にも微生物すらいない。 黄色い恒星が一つあって、七つの惑星が巡っている。第二惑星は、手を加えれば人が 住めるかもしれない。 【ベケーク「燃料槽、反物質燃料槽」】 【ベス「埠頭」】 【ベセーガ「訓育教官、教官」】 ケンルー(修技館)の教官。 【ベネー「修技士」】 ※ベネー・ロダイル(翔士修技生)参照 【ベネー・ロダイル「翔士修技生」】 見習いロダイル(翔士)。格好はロダイルと同じ。 ケンルー・ロダイル(翔士修技館)を卒業した後、この身分になる。半年間、 ウイクリュール(軍艦)やロニード(基地)で実習する。階級章には線や星は入って いない。 見習いなりの仕事とはいえ、ロダイルがやっている仕事をなんでもやらされる。 【ペリア「連絡艇」】 主な任務は、軽いほど速いという法則を持つファーズ(平面宇宙)において、ドロシュ・ フラクテーダル(泡間通信)で伝えきれない細かい指示を伝える、あるいは敵に傍受され ないで連絡を取ることである。当然、小型ながらメーンラジュ(平面宇宙航行機能)を 持っている。非武装。 ファーズを航行するペリアはグーヘーク(制御籠手)では操縦できない、そのため グーヘーク以外の操舵装置がある。居住空間はシル・セデール(操舵室)、ヤドベール (気閘室)、洗面所、仮眠室のみ。 ジントとラフィールが乗ったのは、レスィー(巡察艦)搭載ペリアで、メーニュ・ ソーナ(軽量艇)に分類される。ファーズでは、ホクサス(機雷)の方が速いが、ダーズ (通常宇宙)ではペリアの方が加速性能は上。 「ほ」 【ボーシミアシュ「宰相府」】 宰相府庭園には噴水を中心としている。芝生が敷き詰められ、幾何学的に配置された 花壇では様々な花が咲き誇っている。 【ポーシュ「操作釦」】 スイッチ 【ボース】 アーヴの名に含まれる出自をあらわすサペーヌ(姓称号)。 スネー(爵位)を持つ一代限りのファサンゼール(皇族)の子孫。ルエジェ(皇室) からジェデール(家風)を受け継いでいることを示す。 【ボード「円扉」】 【ポーニュ「交通艇、星系内航行船」】 リューフ・フェブダク(フェブダーシュ男爵)専用のワーフ(乗用艇)のポーニュは 「ダクテーフ造船所製のセグノー九四七型」で、さらにレンガーフ四〇艦載クラーニュ (凝集光銃)を二挺、特別仕様で装備しており、操舵装置はアーヴ対応、<ロージュ・ フェブダク>(フェブダーシュの淑女)号と名づけられていた。 【ホール「船艙」】 【ホクサス「機雷」】 正式名称はサテュス・ゴール・ホーカ(機動時空爆雷)。 ※サテュス・ゴール・ホーカ参照 【ホクサティオクス「機雷戦」】 ファーズ(平面宇宙)で、ホクサス(機雷)を打ち込んで攻撃すること。 【ホクサティオクス・メジョト「防御機雷戦」】 敵が撃ってくるホクサス(機雷)に対し、こちらもホクサスを撃ち、ホクサスによって 撃墜する戦い。ホクサスの数が少ないレスィー(巡察艦)は基本的にはこれを行わない。 【ボスナル「軍士」】 フリューバル(帝国)における軍人のこと。 【ボスナル・ラブーラル「星界軍軍士」】 【ボデーミア「偵察艇」】 【ポノワス「艇指揮、艇長」】 カリーク(短艇)などの艇長のこと。 【ボモワス「百翔長」】 ※帝国星界軍翔士位階参照 【ボレーヴ・ルエ・ラブーラル「帝国星界軍管理区画」】 ビドート(宇宙港)にある軍関係専用の区画。カリーク(短艇)などが入る。 【ボワゼプク「記憶巣」】 コンピューターのメモリー 【ボンデーブ「掌兵科」】 兵器類の整備をする術科。 「ま」 【マーティン】 ハイド星系居住惑星マーティン。入植したとき知的生命体はいなかったが、奇妙な 動植物が繁栄していた。軌道上に恒星間移民船<レイフ・エリクソン>が係留されていた。 惑星マーティンの唯一の都市であり、人類の居住地でもあるクランドン市は三つの 複合機能建築よりなる。それぞれまったく実用的にオムニ1、オムニ2、オムニ3と 名付けられている。首相官邸はオムニ1にある。 アーヴ語では、惑星マルティーニュと呼ばれる。※ハイド星系参照 食事の種類は少なく、培養白身魚を揚げたものと揚げた馬鈴薯を毎日のように食べて いるらしい。 【マノワス「艦長」】 マノワス(艦長)は小型艦、ゲール(突撃艦)やレート(護衛艦)などの艦長のことで ある。※サレール(艦長、司令)参照 【マノワス・ゲル「突撃艦長」】 ゲール(突撃艦)のマノワス(艦長)のこと。※ゲール参照 【マルティーニュ】 マーティンの正式名称。※マーティン参照 【マルティーニュ語】 古代英語(現在我々の知る英語)の子孫。ただし、英語とかなりかけはなれていた。 「み」 【ミッドグラッド】 正式名称ドリュヒューニュ・リネール(リネー伯国)の惑星ダクフォー。 ファーゾス(平面宇宙航行)を知った(スーメイ人からその技術を買った)のは、 フリューバル(帝国)がファズ・ファーゾトを発見する前だった。 フリューバルより古い国家(単星系国家)だったが、フリューバルと人類統合体に 挟まれ、単星系国家が既知の人類宇宙でそれ唯一となり、自らフリューバルに属する。 食生活がかなり変わっており、かなりの種類の動物(犬や猫など)を食べる。 例 ルティモンド 猫の肉の煮込み料理 注 そのころ、ハイド星系という人類社会から孤立した単星系が存在しており、ルエコス (帝国暦)九五二年でも、まだ知られていない単星系国家が存在する可能性はある。 ある旅人が病気を患い、道ばたで苦しんでいると、ひとりの男が通りかかった。 「病気なんだね、きみは」旅人が助けを求めないうちに男は言った。「何も言わなくて いい。ぼくにまかせておけば」 そして、男は「病気にかからないためには規則正しい生活が必要だ」という趣旨の 説教を長々と行った。ひとしきりしゃべると満足したらしく、男は去っていった。 その男の名を<人類統合体>という。 旅人の病状はますます悪化し、意識も朦朧としてきた。ふと気付くと、目の覚める ような美女がしゃがみこみ、好奇心にきらきら輝く瞳で旅人をのぞきこんでいた。 「見ていないで救けてくれ」旅人はしわがれた声でいった。 「救けてほしいのか?」美女は不思議そうに、「ほんとうに救けてほしいのか?」 旅人は懸命に、趣味で寝そべっているわけではなく、病気で苦しんでいるのだと説明 した。そして心の底から救助を求めているのだということも。 たっぷり時間をかけて彼の問題を理解すると、美女はうなずき、立ち去った。そして すぐ医師と看護婦の一団を病院ごと持ってきた。どうやって病院ごと持ってきたのかは 訊かないでほしい。なぜか彼女にはできたのだ。 その美女の名を<アーヴによる人類帝国>という……。 ――惑星ミッドグラッドに伝わる政治寓話より 【ミンチウ】 ドリュヒューニュ・ヴォーラク(ヴォーラーシュ伯国)のデルクトゥー社会でもっとも 人気のある球技。一〇人ずつの集団に分かれて競う。ジントが少しやっていた。 どうやら、野球の子孫らしい。 「む」 【ムロート「故郷」】 アローシュ(帝都)の呼び名の一つ。その種族の者は、たいていこの都市で生じた 爆発的恋愛の結実であるからだ。彼らはここで生まれ育ち、広い宇宙に散り、やがて 還ってくる。そのため、この名で呼ばれる。※ラクファカール参照 「め」 【メー「号笛」】 パトムサイホス(舷門歓迎式)の時、始めにサーシュ(従士)がメー吹く。 ※パトムサイホス参照 【メーニュ「星間航行船、宇宙艦、艦船、星間船、船、宇宙船」】 恒星間航行を可能とするメーンラジュ(平面宇宙航行機能)を持つ船をさす。地上と 衛星軌道上を結ぶフラーシュ(往還艇)などは、ポーニュ(星系内航行船)という。 フリューバル(帝国)のメーニュはすべてスピュネージュ・エルミタ(皇帝陛下)の ものであり、フリューバルの管理下にある。大貴族といえども、メーニュ(星間船)を 私有していない。 メーニュが使いたければ、ルエ・カソベールラシュ(帝国商船団)に乗員ごと借りる。 メーニュの大きさや期限は借りての自由だが、乗員の人事権はカソベールラシュにある。 メーニュ(星間船)を建造する能力のある施設は、フリューバル(帝国)では ラクファカールしかない。もちろん、軍艦もすべてラクファカールで建造される。 アローシュ(帝都)ですべての乗員が乗り込み、慣熟航行に旅立つのが新造艦の本来の ありかたである。 だが、戦時には形式を守ってばかりもいられない。特に破壊された軍艦の補充は、 シュテューム(鎮守府)においてなされることになる。大型艦は少数の回航要員によって、 小型艦は輸送艦に積み込まれて、シュテュームに送られる。 【メーニュ・ソーナ「軽量艇」】 ペリア(連絡艇)などのメーニュ(船) 【メーンラジュ「平面宇宙航行機能」】 ファーズ(平面宇宙)を航行するメーニュ(船)は全て持っている機能。 というか、これがないとファーズを航行できない。 「も」 【模擬戦闘】 模擬戦闘では、本物のルニュージュ(反陽子砲)の代わりに弱凝集光を使用する。 しかし、与えられた被害は本物のルニュージュを使われた時を想定して、ダテューキル (思考結晶)がダメージを計算し、そのデータをガホール(艦橋)に伝える。もし、撃沈 されると、ガホールの灯りが薄暗くなり、「本艦は爆散しました」と機械音声が二回 告げる。 模擬戦闘の意義は二つある。一つは慣熟航行の仕上げである。そして、もう一つは 艦長不適格者をはなることである。 とうぜん、模擬戦闘で操艦が著しく稚拙だと判断された艦長は更迭されなければなら ない。船を操るのが下手だと判断されることはアーヴにとってはかなりの屈辱だが、 他にもロダイル(翔士)の仕事はいくらでもある。 【モスク「隠し」】 ポケット 「や」 【ヤ・ファド「平面宇宙図」】 ファーズ(平面宇宙)上の位置を示す。中心に自分がいるフラサス(時空泡)を示す 青色の点が表示される。味方のフラサスは青色の点、敵は赤色の点、不明は黄色の点、 交戦中のフラサスは紫色の点であらわされる。 ヤ・ファドには緑色や赤色の破線がいくつもあらわれる。破線はおそらく敵、あるいは ホクサス(機雷)などの予想移動進路を示すと思われる。※ファーズ(平面世界)参照 スプーフラサス(時空粒子)の密度が高いところが高く、密度が薄いところは低く、 表示される。そのため、ソード(門)はくぼんだ螺旋で表現される。 ※スプーフラサス参照 【ヤーズ・シュレンナ・ル・クラスビュール「銀の枝と蝸牛」】 レーブジェ・スファグノム(スファグノーフ侯爵家)のアージュ(家紋)。また、 このアージュにちなんで、スファグノーフ星系のある惑星をクラスビュールと名付けた。 【ヤーズリア「移動壇」】 建築物内――ガリューシュ(城館)など――で主に使われる小型移動器具。ホバー・ クラフトに似たものと思われる。 【ヤーニュ「人工子宮」】 【ヤドビュール「分艦隊」】 【ヤドビュール・アシャル「突撃分艦隊」】 ラブール(星界軍)で一般的なヤドビュール・アシャルは三個のソーヴ・アシャル (突撃戦隊)、一個ずつのソーヴ・メスゲール(護衛戦隊)、ソーヴ・ヴォートウト (打撃戦隊)、ソーヴ・ディクポーレール(補給戦隊)、そしてレシェーク(司令官) 直率のレスィー(巡察艦)三隻と若干のロンギア(連絡艦)で構成されている。 【ヤドビュール・ヴォートウト「打撃分艦隊」】 【ヤドビュール・ウセム「偵察分艦隊」】 「ヤドビュール・ウセム」と聞くと、軍事にうとい者は軽武装の補助部隊を思い浮かべ がちだが、その実態は大きく異なる。 ヤドビュール・ウセムは敵意に満ちた領域を力任せにのぞきこむのを使命とする。鈍重 なアレーク(戦列艦)や非力なゲール(突撃艦)は足手まといになるだけである。 作戦部隊はすべてレスィー(巡察艦)で編成される。随伴するディーホスフ(補給艦) も、巡察艦並に小型のものでそろえられており、機動性、破壊力ともにすぐれている。 ソーヴ・グラール(本部戦隊)、六個のソーヴ・ウセム(偵察戦隊)および一個の ソーヴ・ディクポーレール(補給戦隊)で構成される。 その戦力は、一般的な突撃分艦隊の五倍に相当するとさえいわれている。費用効率や 運用の柔軟性の問題で実現は難しいものの、ラブール(星界軍)主力をすべてヤドビュー ル・ウセムで編成すべきだとする、熱烈な信奉者も後を絶たない。 戦闘の最終局面で敵を串刺しにする槍という役割を持つ。 いわば天空を疾駆する重装騎兵部隊――それがヤドビュール・ウセムである。 ペネージュ曰く、「か弱いゲール(突撃艦)やアレーク(戦列艦)を蹂躙することこそ がヤドビュール・ウセムの華」らしい。 【ヤドビュール・ディクポーレール「補給分艦隊」】 【ヤドベール「気閘室」】 エアロック 表示灯がついており、青色のとき気圧は正常。そしておそらくは赤色のとき、気圧は 異常を表わす。 【ヤナルムコス「遺伝子検査」】 アーヴは生まれてくる子供の遺伝子調整は欠かさない。二万七〇〇〇ヶ所もの塩基 配列が指定されており、子供の核酸分子に逸脱した部分があると、修正しなければ ならない。その検査のことをいう。 【ヤペール「光源弾倉、弾倉」】 クラーニュ(凝集光銃)の弾倉。爆発待機状態にして投げれば、爆弾の代わりになる。 しかし、しょせんは代用爆弾。威力は本物の爆弾よりはるかに劣る。 【ヤルリューム「公女」】 【ヤルルーカル「公子」】 【ヤルルーカル・ドリュール「伯爵公子」】 「ゆ」 【ユアノン】 陽子の千倍の質量を持ち、五百メガワットのエネルギーを放射する素粒子。かつて 太陽系のオールト雲調査船が太陽から〇・三光年離れた空域で発見した、そのエネルギー を利用した推進機関によって、初期の恒星間移民が行われた。ファズ・ファーゾト(平面 宇宙航法)でいう、ソード・レーザ(閉じた門)はこのユアノン粒子をさす。 ※ソード(門)参照 【ユクラーヴ・フリューバラル「帝国の戦場」】 【ユクラーベ・ディーナ「新たな戦場へ」】 「よ」 【ヨーズ「反物質燃料工場」】 資源のない星系では、常に需要のある、安定した商品であるベーシュ(反物質燃料)を 作るため、たくさんのヨーズが稼働している。恒星に近い軌道をめぐっている多数の円盤 がヨーズである。円盤の恒星に向けた側面は太陽電池で張られ、その裏面には一六本の 直線加速器が放射状に並ぶ。※ベーシュ参照 ある程度生産すると、ベーシュはソブ・ベケーカル(反物質燃料槽小惑星)へ移される。 ※ソブ・ベケーカル参照 【ヨーズ・ホーカ「機動反物質燃料製造工場」】 【ヨーズ・ロキュトナ「第十一工場」】 【ヨーフ「想い人」】 アーヴには結婚という制度がないため、「夫」「妻」という言葉はない。そういう わけで、ヨーフが「夫」や「妻」にあたると言える。 【ヨグドズヴォス「臨戦態勢」】 【ヨグドズヴォス・カースナ「第一級臨戦態勢」】 【ヨグドズヴォス・マータ「第二級臨戦態勢」】 【ヨムセー「紡錘」】 【ヨムセー・リュルドワル「炭素結晶繊維紡錘」】 リュルドワ(炭素結晶繊維)が棒の中央部分に納まり、両端の大部分を速乾性ゲーニュ (合成樹脂)の容器が占める。 安物だと、繊維が剥きだしでしか使用できなかったり、最初から被膜に覆われていたり する。最高級品は、用途にあわせて被膜の有無を選択できる。さらに、繊維の先端につい ている鉤も多目的で遠隔操作可能。 ※リュルドワ参照 「ら」 【ラーフ「珠玉、真珠」】 ラーフ(珠玉)は猛きアブリアルの姫であることを示す。 【ライシャカル「会戦」】 【ライシャカル・ウェク・ソーダル・アプティカル「アプティック門沖会戦」】 ルエコス(帝国暦)九五五年、作戦「レニーヴ」(幻炎)の実行時に行われた会戦。 双方、約一七〇個ヤドビュール(分艦隊)の艦隊が激突し、ラブール(星界軍)の圧倒的 勝利に終わった。 【ライシャカル・ウェク・ソーダル・スカレク「スカレーシュ門沖会戦」】 ルエコス(帝国暦)九五二年に行われた会戦。どうやらラクファカール防衛戦とも 違う会戦のことらしい。また、森岡先生に尋ねる機会があれば、尋ねるつもりである。 ※ラクファカール防衛戦参照 【ライシャカル・ウェク・ソーダル・スファグノム「スファグノーフ門沖会戦」】 ラブール(星界軍)七個分艦隊二一〇〇隻と人類統合体九〇〇隻が戦闘を行った。 ラブールは撃沈と大破をあわせて一四五隻。人類統合体全て撃沈、大破などされ、 ラブールの圧倒的勝利に終わった。 【ライショス「検問」】 【ラクネーヴ・ホーカ「機動酒保街」】 細長い管の形をしている。管の中心が訪問者が移動する通りになっていて、その左右に 店が建ち並び、上下は従業員用の通路や商品の運搬路、上下水道に倉庫などがぎっしり と詰まっている。 重力は遠心力でなくワムリア(重力制御機関)で生み出されているので、酒保街が環状 になる必要はない。そのため、紐のようにだらしなく軌道上を漂う。その紐状の構造物に レスィー(巡察艦)やゲール(突撃艦)が鈴なりになる。 【ラクネーヴ・ホーカ<ダクルー>】 ルエコス(帝国暦)九五五年に、アプティック星系のアプティックzLの軌道上に設置 された。 「三つ子岩」という店がダクルーで一番高級な店。ここで、ジントとラフィールと アトスリュアはギューク・ロボロト(弔いの晩餐)を行った。 【ラクファカール】 フリューバル・グレール・ゴル・バーリ(アーヴによる人類帝国)のアローシュ(帝都)。 恒星アブリアルをまわる軌道都市である。かつての都市船<アブリアル>で集められた 八つのソード(門)がここで開かれ、フリューバル(帝国)の銀河支配の出発点になった。 アローシュ(帝都)ラクファカールはさしわたし三〇〇セダージュ、おおむね鎌の ような形状をして、恒星アブリアルから六ゼサダージュの軌道を巡っている。ルエベイ (帝宮)、ラルベイ(王宮)、ヴォーダ(諸侯)のガリューシュ・アロク(帝都城館)、 リューク(士族)やレーフ(国民)のバーシュ(集合住宅)、デーウ(空間庭園)、 イレーヴ(商店館)、ラブール施設、ロール(建艦厰)……。そういった人工惑星の 集合体である。無数のポーニュ(交通艇)が飛び交い、ファーズ(平面宇宙)から おりてきたメーニュ(艦船)も都市のなかに入ってくる。おのおのの施設はある程度 機動力を持ち、自動的に衝突を回避する。 八つのソードはラクファカールより一〇〇〇セダージュばかり外の軌道に等間隔で 並び、それぞれロニーデ・ホーカ(空間軌道要塞)をひきつれて、アローシュ(帝都) とは逆方向に公転している。 別名 <ビロート・クネーグナ>(混沌の都) <サース・ノーシャル>(竜の頸の付根) <ビロート・ガソーダル>(八門の都) <ギュルソーグ・フリューバラル>(帝国の揺籃) <ダワトサリア>(陥ちざるもの) <ビロート・ネグ>(愛の都) <ムロート>(故郷) ※詳しくはそれぞれを参照 語源はタカマガハラ(高天原) 【ラクファカール防衛戦】 ルエコス(帝国暦)九五二年に行われた会戦。おそらくは、ラクファカールを陥とそう としてブルーヴォス・ビス・ユスン(三ヶ国連合)が一二〇個ヤドビュール(分艦隊) 相当で攻め込んできたのを、フリューバル(帝国)が一四〇個ヤドビュールで迎撃した 戦いのこと。 結果は痛み分け。ラクファカールを守ったことを考えれば、ラブール(星界軍)の 勝ちかもしれない。 【ラデウィア・ベケーカル「反物質燃料槽検査艇」】 ペケーク(燃料槽)の点検、あるいは点検修理を行う艇。 【ラデウィア・ベケーカル<セールナイ>】 ラフィールを助けたセールナイが、お礼としてラルティエ・クリュブ(クリューヴ王家) から資金援助をしてもらい、それをもとに設立した会社、セールナイ商会が所有する艇。 リュミエ・フェブダク(フェブダーシュ男爵家)のゴスク(家臣)の仲間計三人で 始めたらしい。一時期やらなくていい修理まで行い、料金の水増しをやっていたが、後に ばれた。おそらく今では真面目に働いている(と思われる)。 【ラデウラジュ・ブークラグ「翔士適性検査」】 ファサンゼール(皇族)のラデウラジュ・ブークラグはルゼー・ファニガラク (上皇会議)で行われる。※ルゼー・ファニガラク参照 【ラテクリル「金剛石」】 ダイヤモンド 【ラトーニュ「戦闘指揮卓」】 レスィー(巡察艦)では、ヨグドズヴォス・カースナ(第一級臨戦態勢)になると、 艦長席の前にせりあがる。表示表面にはヤ・ファド(平面宇宙図)が映し出される。 ※ヤ・ファド(平面宇宙図)参照 ラトーニュの片隅には赤いポーシュ(操作釦)がある。それは総員退去のドウニート (警鐘)をならすポーシュである。 ラトーニュにあるジェーシュ(記憶片)は、建造されたからのすべての記録が入って おり、総員退去のときには持ち去る。 【ラドーフォス・ロフォト「協力要請」】 【ラブール「星界軍」】 フリューバル・グレール・ゴル・バーリ(アーヴによる人類帝国)の軍事力を担う 組織であると同時に、平時には、その政治・行政の大部分を動かす。帝国そのものと いっても過言ではない。その組織は、兵科とレーニュ(位階)からなる。 兵科は、ガレール(飛翔科)以外にも、特殊兵科として、サゾイル(主計科)、 ワケール(空挺科)、ガイリート(軍医科)、技術科(以上最高位はスペーヌ)、警衛科、 法務科、看護科(以上、最高位はフォフローデ)、スケーフ(軍匠科)、ファズィア・ ロウボン(造兵科)、ファズィア・ハル(造船科)、ファズィア・セール(造機科)、 ファズィア・ダテュークリール(光子科)、航路科(以上、最高位はフローデ。より上位 は技術科に統合)、軍楽科(最高位はボモワス)などが存在する。 翔士位階は、上から順に、ルエ・スペーヌ(帝国元帥)、スペーヌ(元帥)、 フォフローデ(大提督)、フローデ(提督)、ロイフローデ(副提督)、シュワス (千翔長)、ボモワス(百翔長)、ロイボモワス(副百翔長)、ローワス(十翔長)、 レクレー(前衛翔士)、リニェール(後衛翔士)、フェクトダイ(列翼翔士)の十二階。 ラブール(星界軍)に属している人間の関係では、レーニュ(位階)がものをいい、 その際、ダルムサス・ヴォフリールは無視される。※ダルムサス・ヴォフリール参照 ラブールは艦艇に緊急避難的な着陸機能を与えているものの、その効果をあまりまじめ には考えていなかった。なんといっても、艦艇が危機に陥ったとき、たまたま近くに呼吸 可能な大気を持つ惑星があることは、めったにないのだから。 したがって、訓練においても重視されず、着陸手順は習ったが、そのあと地上で乗員に 期待されることはじっと救助を待つことだ、と教えられたにとどまる。 ラブールの伝統としてある程度、艦の人事は艦長と意図が干渉する余地がある。絶対に というわけではないが、艦長と本人が望めばかなう。 軍隊が巨大な官僚機構であるという法則からは、ラブールも逃れられない。 【ラベスイア「判定委員」】 戦闘艦の慣熟航行の仕上げと艦長不適格者をはねることを兼ねた模擬戦闘を行う人。 艦長の資質を判断するために、ビュール・クレーヤル(練習艦隊)にはラベスイアが 所属している。いずれも経験豊かなロダイル(翔士)で新米の艦長がかなう相手ではない。 ※模擬戦闘参照 【ラムテューシュ「玉杯」】 【ラルス「王」】 アローシュ(帝都)ラクファカールへ通じるソード(門)の管理責任者。一つのソード に一人、合計八人、存在する。 収入源は、管理しているソードの使用料のみ。もっとも、それがかなりの額となる。 【ラルス・クリュブ「クリューブ王」】 ソード・クリュブ(クリューブ門)の管理責任者。 【ラルス・バルケール「バルケー王」】 ソード・バルケール(バルケー門)の管理責任者。 【ラルティエ「王家」】 全部で八つのラルティエが存在する。※ガ・ラルティエ参照 アーヴ的なものの源と目される。 【ラルティエ・イリク「イリーシュ王家」】 【ラルティエ・ウェスコール「ウェスコー王家」】 【ラルティエ・クリュブ「クリューブ王家」】 【ラルティエ・スキル「スキール王家」】 【ラルティエ・スュルグゼーデル「スュルグゼーデ王家」】 【ラルティエ・バルグゼーデル「バルグゼーデ王家」】 【ラルティエ・バルケール「バルケー王家」】 星界ファンの間では「アブリアルの中のスポール」として有名な一族。 アブリアルが受ける誤解は、このラルティエ(王家)がせっせと築いてきた結果、と まで言われる。 【ラルティエ・ラスィーサル「ラスィース王家」】 【ラルトネー「王女」】 フリューバル(帝国)のファサンゼール(皇族)中、ガ・ラルティエ(八王家)に 生まれた女子。 【ラルトネー・カースナ「第一王女」】 【ラルトネー・フリューバラル「帝国の王女」】 【ラルトラジュ「王位」】 【ラルベイ「王宮」】 【ラルベイ・クリュブ「クリューヴ王宮」】 アーヴにとって季節とは時間的なものではなく空間的なものである。ラルベイ・ クリュブには春夏秋冬、四つの苑があり、生態系や気温がそれぞれの季節にあわせて 調整されている。 ルエベイ(帝宮)に比べれば小さいとはいえ、ラルベイ・クリュブも一個の人工惑星 である。たっぷり五万人が生活できる容積があり、実際に一万人がソード・クリュブ (クリューヴ門)やラルベイ(王宮)そのものを管理するために住み込んでいる。 ジントはフィア・ラルト・クリュブ(クリューヴ王殿下)に「ここをわが家と思って くれ」と言われたが、ジントにとっては、わが家にしては大きすぎた。 【ラルリーヌ「遺伝子提供者」】 アーヴには結婚という制度がない。そのため、子供を作る時は、自分が望む遺伝子を そのまま、あるいは結合して子供を作る。その子供の遺伝子提供者をラルリーヌという。 その遺伝記録は本人(その子供)が成人になるか、親の許可がないと閲覧できない。 【ラローシュ「一等勳爵士」】 リューク(士族)の一番上のダルムサス・ヴォフリール(宮廷序列)。スィーフ(貴族) の最下位、ヤルルーク(公子)、ヤルリューム(公女)のちょっと下。レスィー(巡察艦) のサレール(艦長)―ボモワス(百翔長)―、ワス・カーサレール(参謀長) ―シュワス(千翔長)―はこれにあたる。 【ラワーフ「衣裳筐」】 クローゼット 「り」 【リウェール・クナソト・ケンルール・サゾイル「主計修技館生活諸規則」】 生徒は、入学前にすべてこれを、頭に刻みつけていることを期待されている。 【リエ・ドレール「馬上試合」】 無重力空間でやる二人の遊びで、決まり事は簡単である。右手に棒を持ち、二人の 左手首に弾性紐でつなぐ。そして、膝を曲げて足の裏をあわせ、思いっきり膝を伸ばす。 とうぜんのことながら、二人は離れていく。やがて、たるんでいた紐がぴんと張るが、 弾性があるのでしばらくは一直線になったまま伸びる。もちろん伸びるには限界があり、 限度を超えると、今度は紐の弾性によって対戦者は接近することになる。はじめは緩や かに、しだいに速くなり、すれちがう時にはかなりの速度になっている。その一瞬の 時間で相手の棒をはたきおとせば勝ち。 これはゲール(突撃艦)同士の戦いをもとにした、ゲームである。 【リオポス「燻腿」】 ハム 【リゼール「飛燕草」】 【リニェール「後衛翔士」】 ※帝国星界軍翔士位階参照 【リビューヌ「領地」】 アトスリュア・ボモワス(百翔長)曰く、「ファサンザール(皇族)がたにとっては リビューヌ(領地)は慰み、でも、あたしたちスィーフ(貴族)にとっては生活の全て なの」。 【リブラスイア「麻痺銃」】 撃った相手を麻痺させる銃。撃たれても気絶はせず、体中の筋肉が悲鳴をあげることに なる。至近距離で撃てば、人を殺すことも可能。 【リムゼール亭】 惑星クラスビュール、グゾーニュ市にある宿泊施設の一つ。※クラスビュール参照 ジントとラフィールはここに三泊泊まったあと、反帝国クラスビュール戦線グゾーニュ 細胞のメンバーとともに、メンバーの一人の家へ移動した。 この宿の支配人兼受付人は、独立党党員でこの過激派の心情的支持者だった。警察の 質問にもあからさまな嘘をつき、映像記録を破棄した。そのため、すぐ警察に拘束され、 反帝国クラスビュール戦線グゾーニュ細胞のメンバーの名前を警察に供述した。 【リューク「士族」】 ファサンゼール(皇族)、スィーフ(貴族)以外のアーヴ。ケンルー(修技館)に入学 する権利をもち、その結果、ダルムサス・ヴォフリール(宮中序列)を有するものもある。 【リュークラジュ「士族身分」】 ロダイル(翔士)になると、リュークラジュがついてくる。つまり、リューク(士族) となり、ナヘヌード(地上世界出身者)もアーヴの仲間入りとなる。(元からアーヴの 人を除く) 【リューフ「男爵」】 【リューフ・レカ「前男爵」】 【リュームスコル・フェブダク「フェブダーシュ男爵領」】 青い恒星と二つの気体惑星、それと無数の岩屑からなる。 【リューメクス・フェブダク「フェブダーシュ男爵館」】 ソブ・ベケーカル(燃料槽小惑星)の軌道のさらに外側の軌道をまわっている。 リューメクス(男爵館)に連れ添うように、ソード・フェブダク(フェブダーシュ門) がある。 リューメクス本体は三層の構造で、生活区画、倉庫、グレーク(水耕農園)、バセーヴ (培養牧場)などに分割されている。 【リュアゾーニュ「軍令本部」】 現在の日本の防衛庁にあたる存在。指揮下にスポーデリラグ(情報局)がある。 【リュアゾーニュ・スポーデ・リラグ「軍令本部情報局」】 【リュアボン「結晶陶質」】 【リュミエ・フェブダク「フェブダーシュ男爵家」】 ルエコス九〇七年か九〇八年に創設。 【リュムジェ「男爵家」】 【リュルドワ「炭素結晶繊維」】 丈夫で目に見えないほど細い繊維。被膜をつけない場合、どんな刃物よりも鋭い。 【リルビガ「航法士」】 【リルビガ・フラクトロショサセル「操泡担当航法士」】 【リルビドー「航法野」】 アーヴは、アルファ(頭環)からの信号は、フローシュ(空識覚器官)を通り、脳に 流れ込む。脳にはリルビドーという領域があり、流れ込んできた情報を再構成する。 リルビドーで空間をじかに感じ取り、メーニュ(船)を操っているときは、そこで 無意識に軌道計算をして、直観的に最適の軌道と噴射時間を割り出す。これにより、 アーヴはいかなる時も機械に頼らない操船ができる。 アーヴの子供は生まれてしばらくしてから、アルファ(頭環)を付けてソムローニュ (育児園)に放り込まれる。そこで、作用反作用の法則を体得したり、アルファの使い方 を覚える。脳がかたまらないうちにこれをしないと、リルビドーは形成されない。 ※ソムローニュ参照 【リンメー「林檎酒」】 「る」 【ルー「船渠」】 ドッグ 【ルー・キュウトマダナ「第一二七船渠」】 【ルーキア「副官」】 【ルーキア・ビューラル「艦隊副官」】 【ルーセ「副長」】 レスィー(巡察艦)では、艦長席の斜め後ろの副長席で、サレール(艦長)を補佐する。 【ルーヌ・ビーガ市】 ※バーシュ・ルーナル・ビーガ(ルーヌ・ビーガ市)参照 【ルエ「帝国の」】 【ルエ・オル「帝国国家」】 星たちよ―― 汝の命短き眷属の望みを聞くがよい。 我らの望み、 それは―― 汝の本降ちゆく末を看取ること―― ――<アーヴによる人類帝国>国家の一節より 【ルエ・カソベールラシュ「帝国商船団」】 フリューバルの全ての非戦闘用メーニュ(星間船)を管理する会社。フリューバルで メーニュが使いたければ、ここから借りるしか方法はない。 船の大きさや期限は借りての自由だが、乗員の人事権はルエ・カソベールラシュにある。 【ルエ・グリュー「皇帝杖」】 スピュネージュ(皇帝)だけが持つことのできる杖。この杖で人類最大の軍事力、 ラブール(星界軍)を統率する。 【ルエ・スィーフ「帝国貴族」】 ※スィーフ(貴族)参照 【ルエ・スペーヌ「帝国元帥」】 ルエ・スペーヌだけが、紫のダウシュ(長衣)を着ることができる。 ※帝国星界軍翔士位階参照 【ルエ・ドリュー「帝国伯爵」】 ルエ・ドリューとは、領地を伴わない一代限りのスネー(爵位)だが、生きている限り、 そしてよくよくの不祥事を起こさない限り、宮中でドリュー(伯爵)としての礼遇を 受けることになっている。 【ルエ・ニグラー「帝国旗、帝国国章」】 【ルエ・ビサール「帝国臣民」】 【ルエ・ビュール「帝国艦隊」】 【ルエ・ボーシフ「帝国宰相」】 【ルエ・ラゼーム「帝国の法、帝国法」】 アーヴの法律。しかし、アーヴは細かいことは法律ではなく慣習で行う。しかも慣習は 多岐にわたり、とても複雑な上、明文化していない。そのため、アーヴといえども全てを 理解していないこともある。 ソス(領民)レベルでは慣習の存在自体、知らないことが多い。 ソスはルエ・ラゼームを護る必要はない。だが、セメイ・ソス(領民政府)は護る 義務がある。 【ルエ・ラブール「帝国星界軍」】 ※ラブール(星界軍)参照 【ルエ・ララサ「帝国貴顕録」】 【ルエ・リューフ「帝国男爵」】 ルエ・リューフとは、領地を伴わない一代限りのスネー(爵位)だが、生きている限り、 そしてよくよくの不祥事を起こさない限り、宮中でリューフ(男爵)としての礼遇を 受けることになっている。 【ルエ・ルサーガ「帝国代表」】 【ルエ・レークル「帝国公爵」】 ルエ・レークルとは、領地を伴わない一代限りのスネー(爵位)だが、生きている限り、 そしてよくよくの不祥事を起こさない限り、宮中でレークル(公爵)としての礼遇を 受けることになっている。 【ルエ・レーブ「帝国侯爵」】 ルエ・レーブとは、領地を伴わない一代限りのスネー(爵位)だが、生きている限り、 そしてよくよくの不祥事を起こさない限り、宮中でレーブ(侯爵)としての礼遇を受ける ことになっている。 【ルエ・レーフ「帝国国民」】 【ルエ・ロイルサーガ「帝国副代表」】 【ルエグリュー「皇帝杖」】 【ルエコス「帝国暦」】 アーヴ暦の一年は三六五日である。暦年や恒星年の使い分けはしていない。そして、 閏年も閏秒もない。 一年は常に三六五日、一日は二十四時間、一時間は六十分、一分は六十秒である。 【ルエジェ「帝室」】 【ルエネー「皇女」】 【ルエベイ「帝宮」】 最初は核融合推進の星間調査船、次に改造して星々のあいだを放浪するアーヴの故郷 都市船アブリアル、そして何回にもわたる改装をへて軌道都市となった。それがルエベイ。 かつて一〇〇万近い人々を収容した巨船は、なお二〇万人以上の人口を有し、ベイ(軌道 宮殿)というより一個の小都市というのがふさわしい。 すみずみまで人の手につくられたものに限れば、ルエベイは人類のつくりだした最大の 建造物のひとつ。 それだけの容積を必要とするのは、ルエベイは単なるスピュネージュ(皇帝)の住まい というだけではなく、帝国中央の政治機能が集中されているからである。 ボーシミアシュ(宰相府)、ワロディアシュ(統帥府)をはじめ、重要な帝国機関が ルエベイ内部にある。 他国人が居住を許されているのは、七つのビドート・アーサ(貿易港)とこのルエベイ のみ。かつては一七ヵ国の外交官がここに公館をかまえ、執務していたこともあるが、 現在(ルエベイ九五五年)も残っているのはただ一国のみである。 【ルエベイル「帝宮にて」】 【ルエボグネー「皇孫女」】 【ルオーデ「通信機、通話器」】 お互いの立体映像と音声で会話をする。その時の都合によって片方、あるいは両方の 映像を映さないこともできる。映像の大きさは、実物大から一〇分の一ぐらいまである。 【ルゼー・ファニガラク「上皇会議」】 ファサンゼール(皇族)であるロダイル(翔士)の昇進や査問、賞罰をつかさどる、 厳正さで名にし負う会議。 同世代のうちもっともロダイルとしてすぶれたファサンゼールがスケムソール・レン (翡翠の玉座)に座る建前である以上、ルゼー・ファニガラクの役割はゆっくりとした 時間をかけてスピュネージュを選び出すことに他ならない。 ルゼー・ファニガラクの最大の役割は、誇りを履きたがえる者をスケムソラジュ(帝位) への道から排除することにある。 帝位を離れた皇族は自動的に、王位を離れた皇族は互選によってガ・ラルティエ(八王 家)から一人ずつ選ばれ、ルゼー・ファニガラクは構成される。この八人は「ニソス」 (猊下)の尊称をまとう。 噂では、「戦闘からも交易からも引退してしまったファニーガ(上皇)たちは他にする こともなにので、若いアブリアルの落ち度を探す術に磨きをかけている」となっているが、 ファニーガたちにとっては、「ベネー・ロダイル(翔士修技生)の行状の端々をあげつ らってみても、さしておもしろくはない」と思っている。 【ルソーミア「強襲輸送艦」】 【ルティモンド】 猫の肉の煮込み料理のこと。惑星ミッドグラッドの料理の一つ。※ミッドグラッド参照 【ルニュージュ「反陽子砲」】 レスィー(巡察艦)には、可動式のルニュージュが装備されている。ゲール(突撃艦) の主戦兵器。 推進剤に反物質を使うと、効率はきわめて悪いが、ルニュージュの代用品になる。 本来、「推進剤に反物質を使う」とは浪費を意味するアーヴ語のいいまわしである。 「れ」 【レーヴ「客船」】 アイプ(地上人)が唯一、乗ることができる恒星間航行船。ほとんどが、移民のために 乗るだけで、一生に一度きりの宇宙旅行である。 【レーヴァス「兵員輸送型」】 その名の通り、兵員を輸送するタイプのメーニュ(船)。 <タルス>級イサーズ(輸送艦)――ヤドビュール・ウセム(偵察分艦隊)に随伴する 小型輸送艇――のレーヴァス型の定員は一五〇〇人。居住空間節約のため冷凍睡眠させて 詰め込んでも、最大限一万人。 【レークリエ】(巳村遼の造語)「公爵家(だと思っていた)」 ベール(子爵)がベーリエ(子爵家)となるのだから、レークル(公爵)がレークリエ (公爵家)になると、勝手に考えた。しかし、「星界のオフ会」で森岡先生にお尋ねした ところ、レークルジェ(公爵家)が正しいと判明した。※星界のオフ会参照 【レークルジェ「公爵家」】 【レート「護衛艦」】 機雷迎撃用可動砲を多数装備した戦闘艦。 ホクサス(機雷)攻撃に対しては一シューフ(個隊)六隻で一つのフラサス(時空泡) を形作り、ホクサスを撃墜する。 【レートフェクラシュ・スファグノム「スファグノーフ侯国警固隊」】 レーブジェ・スファグノム(スファグノーフ侯爵家)の私兵で、人類統合体の侵略に 対して地表の数ヶ所で頑強に抵抗を続けた。 【レーニュ「位階、階級」】 【レーバヒューニュ「侯国」】 【レーバヒューニュ・スファグノム「スファグノーフ侯国」】 人口約三億八〇〇〇万人。二一の州があり、州首相会議議長がセーフ・ソス(領民代表) である。有人惑星は惑星クラスビュール。クラスビュールの一自転は三十三・一二一標準 時間である。住民はこれを三十二時間に区分している。ただし、生活上の一日は二十四 時間である。つまり、一日の区切りは毎日八惑星時間ずつずれていく。一日の始まりが 真夜中だったり、昼間だったりする。 言語は、アーヴ語を複雑に見せかけている語尾変化をとりはらい、語順で文法的な 位置づけを定めた、簡便化されたアーヴ語を使用している。その語順はマーティン語 (ようするに英語)と同じ。アーヴを「アウ」と発音するようなクラスビュール訛りが ある。 服装は男性はソルフ(つなぎ)を着て、女性は袖付きの貫頭衣を着て、膝まである 長靴をはいている。色づかいははっきりいって悪趣味で、原色を好み、毒々しい色を 貼り継いだような衣裳が多い。 また、髪を染めるのが普通で、これも派手な色(黄色、朱色、青色、緑色など)で 染めている。 都市は背の高い建築物で構成される。建物は円筒形が多く、その外壁からは街灯が いくつも横方向へのび、地面に灯りを投げかける。窓からの光とあいまって、建物を なにかの祝祭にむけて飾り立てられた樹に見せかけている。 通貨単位はデュースで、30デュースが一万円(一スカール)ぐらいに相当する。 ルエコス(帝国暦)九五二年、人類統合体に一時占領されたが、すぐにフリューバルに よって再占領された。 【レーバヒューニュ・ラクテク「ラクテーシュ侯国」】 ルエコス(帝国暦)九〇〇年以前に経済が破綻し、五〇年たってもたちなおっていない。 そのため、ソス(領民)の一部がニーフューニュ・レトパン(レトパーニュ大公国)に 密入国を行い、不法労働を行っていた。 【レーフ「国民」】 ソス(領民)が、ラブール(星界軍)に志願するなり、ファピュート(領主)のゴスク (家臣)になるなり、望んでフリューバル(帝国)のために働くことになった場合に限り、 レーフと呼ばれる立場となって、セメイ・ソス(領民政府)との関係を喪失し、フリュー バルの庇護を受けることになる。つまり、レーフの権利はフリューバルが守る。 (当然、ソスの権利はセメイ・ソスが守る) レーフとソスは同格であり、管轄が違うだけである。 【レーブ「侯爵」】 【レーブジェ「公爵家」】 【レーブジェ・スファグノム「スファグノーフ公爵家」】 【レイフ・エリクソン】 太陽系で建造された恒星間移民船。任務は居住地の調査と選定、そして移民。つまり、 <レイフ・エリクソン>に乗り込むことは、「どこかよそで生きてくれ」と送り出される ことを意味した。<レイフ・エリクソン>の乗員と乗客は、酸素を大量に含んだ大気を まとう惑星にとことんこだわった。何世代もさすらったすえ、G型の恒星をまわる青い 惑星を見つけた。恒星は初代船長の名をとってハイドと命名され、酸素大気惑星のほうは 当時の船長の名、マーティンが命名された。※マーティン参照 【レクポリア「防衛艦隊」】 【レクポリア・アプティカル「アプティック防衛艦隊」】 ヤドビュール・アシャル(突撃分艦隊)七個にヤドビュール・ウセム(偵察分艦隊)と ヤドビュール・ディクポーレール(補給分艦隊)が二個ずつ、それにヤドビュール・ ヴォートウト(打撃分艦隊)が一個、計一二個ヤドビュール(分艦隊)で構成される。 この兵力で、一七〇個ヤドビュール相当の敵を迎え撃った。さらに、ビーズ(推進剤) の充足率が七割を切っていた。 この兵力で、本隊がくるまで敵の侵攻をくい止めた。 一二個ヤドビュールしかいなかったのは、ソード(門)に籠もって戦う場合、一二個 ヤドビュールが事前集積物質が不足せず、行動が制限されない最大数と思われるからで ある。もっとも時間があれば、もう少しは多くなったかもしれない。 【レクポリア・ミスケラル「ミスケル防衛艦隊」】 レクポリア・アプティカル(アプティック防衛艦隊)と同様に、ソード・ミスケラル (ミスケル門)を守っていたビュール(艦隊)。 敵がソード・アプティカル(アプティック門)に攻め込んだため、ビュール・キュダナ・ レニブ(幻炎第一七艦隊)として参戦した。 【レクポロス「防衛戦」】 【レクリューニュ「公国」】 【レクリューニュ・ウェーレ「ウェーレ公国」】 【レクリューニュ・エスタートル「エストート公国」】 【レクレー「前衛翔士」】 ※帝国星界軍翔士位階参照 【レシェーキバーシュ「司令座」】 ※グラハレリバーシュ「司令座」参照 【レシェーク「司令官」】 【レシェーク・ヤドビューラル「分艦隊司令官」】 ロイフローデ(准提督)のレーニュ(位階)を持つ者が勤める。 【レスィー「巡察艦」】 ダディオクス(通常空間戦)におけるルエ・ビュール(帝国艦隊)の主力戦闘艦。全長 1キロ少々の細長い艦体。攻撃兵器としては、艦首と艦尾にイルギューフ(電磁投射砲) を持ち、ホクサス(機雷)および可動式ルニュージュ(反陽子砲)、ヴォークラーニュ (凝集光砲)を装備し、船体を包む磁場スネセーブ(防御磁場)と船体表面を覆う リュアボン(結晶陶質)が強靱な防御力を発揮する。 ホクサスは一〇基積むことが可能。レスィーはホクサスを防御には使わない。レスィー の数少ないホクサスは全て艦艇撃破のために使う。つまり、ホクサティオクス・メジョト (防御機雷戦)をすることはめったにない。 アルム・トラーキア(先任砲術士)がダーズ(通常空間)、そしてフラサス(時空泡) 内の操艦を行う。これはレスィーの場合、戦闘と操舵は密接に結びついているため。 惑星を溶岩の塊にできる能力を有する。 ラブール(星界軍)はレスィーを攻撃に使い、ブルーヴォス・ビス・ユスン(三ヶ国 連合)はレスィーを主に防御に使う。 【レスィー<ゴースロス>】 定員220名。レクシュボモワス(百翔長)がサレール(艦長)、ラフィールがベネー・ ロダイル(翔士修技生)、ジントが乗客として乗りこんでいた。ドリュヒューニュ・ ヴォーラク(ヴォーラーシュ伯国)からラクファカールへ向かう途中でゲール(突撃艦) 級の敵艦十隻の攻撃を受け、九隻を撃沈するも、最後の一隻に撃沈される。最初に撃沈 した。敵艦は、人類統合体平和維持軍駆逐宇宙艦<KEO3799>。 ラフィールとジントはペリア(連絡艇)で戦闘の前に脱出していた。これが、 フリューバル・グレール・ゴル・バーリ(アーヴによる人類帝国)とブルーヴォス・ビス・ ユスン(三ヵ国連合)との長い戦いの幕開けとなる。※ブルーヴォス・ビス・ユスン参照 【レスィー<サンカウ>】 幻炎艦隊総旗艦<サンカウ>にはグラハレル(司令長官)専用のソムローニュ(無重力 庭園)が付いている。 また、ガホール・グラール(司令座艦橋)は、ほんらいホクサス(機雷)が収まって いる場所にある。膨大な艦隊を統御しなければならないので、かなりの空間を必要とする ためである。 【レスィー<セグノー>】 ニーフ・レトパン(レトパーニュ大公爵)・アセーヌが、ニーフ(大公爵)専用に 借りた船。 元ラブール(星界軍)所属レスィー(巡察艦)。 ホクサス(機雷)こそ積んでいないが、そのイルギューフ(電磁投射砲)はまだ生きて おり護衛用にスピュート(核融合弾)も搭載されている。 【レスィー<ヘールビュルシュ>】 ヤドビュール・ウセム(偵察分艦隊)<フトゥーネ>のグラーガ(旗艦)。 ルエコス(帝国暦)九五五年まで、ペネージュが<フトゥーネ>のレシェーク(司令官) として、乗り込んでいた。 そのため、ペネージュの趣味によりレシェーキバーシュ(司令座)はとんでもなく 飾り立てられていた。豪華な天蓋がつき、天蓋を支える四本の柱は白大理石製で精緻な 彫刻が施してある。天蓋自体も手の込んだ刺繍がなされていた。噂によると人間の手で なされた刺繍だという。この装飾だけで、ロイフローデ(准提督)の俸給三年分はかたい。 【レスィー<ラーシュカウ>】 【レスリアムロス「緊急事態」】 【レズワン】 ドリュージェ・ハイダル(ハイド伯爵家)のアージュ(紋章)。 ジントの胸の模造宝石に刻まれている。 ドリュヒューニュ・ハイダル(ハイド伯国)の惑星マルティーニュに生息する有毛 魚類の一種。悲惨極まる食生活らしい。 【レニーヴ「幻炎」】 ルエコス(帝国暦)九五五年、フリューバル(帝国)が実施した作戦名。 フェーク・イリク(イリーシュ王国)にあけられた二つの穴、ソード・キュトソクン ビナ・ケイク(ケイシュ一九三門)とソード・ガガマタ・スイブ(スィーヴ八八二門)が 通じている人類統合体の国土の一部――フェーク・スュルグゼーデル(スュルグゼーデ 王国)とフェーク・ラスィーサル(ラスィース王国)に挟まれた領域――をブルーヴォス・ ビス・ユスン(三ヶ国連合)から切り離す作戦。 【レビサーズ「貨客船」】 【レブラテシュ「旅立つ者たち」】 「ろ」 【ロー「艚口」】 エアロックの扉 【ロー・ヤドベル「気閘室艚口」】 【ロージュ「淑女」】 【ロージュ・フェブダク「フェブダーシュの淑女」】 リューフ・フェブダク(フェブダーシュ男爵)専用のワーフ(乗用艇)であるポーニュ (交通艇)の名前。 「ダクテーフ造船所製のセグノー九四七型」で、さらにレンガーフ四〇艦載クラーニュ (凝集光銃)を二挺、特別仕様で装備しており、操舵装置はアーヴ対応。 アトスリュア・ボモワス(百翔長)にちなんで付けた名前ではないらしい。 【ロージュ・ラビュルナ「惑乱の淑女」】 戦闘開始後の投降者は、ダーズ(通常宇宙)を通り、五万年をかけてラクファカールへ 向かわせるという、世にも恐ろしい命令を出したスポール・ロイフローデ(准提督)に 対して、クファディス・ボモワス(百翔長)が口走った呼び名。 さらに恐ろしいことに、スポール・ロイフローデはこのトライガ(称号)を気に入った。 【ロース「有翼竜」】 レスィー(巡察艦)<ゴースロス>のグラー・モンガール(艦章旗)は ロースを 意匠としている。 【ローニュ「閣下」】 【ローニュ・ドリュール「伯爵閣下」】 【ローニュ・ニム「大公爵閣下」】 【ローニュ・ボーシム「宰相閣下」】 【ローニュ・ヤルリューマル「公女閣下」】 【ローニュ・リュム「男爵閣下」】 【ローニュ・リュム・レカ「前男爵閣下」】 【ローニュ・レーバル・ラクテク「ラクテーシュ侯爵閣下」】 【ローニュ・ロイフローデル「准提督閣下」】 【ロープ「檸檬」】 レモン 【ロール「建艦厰、工厰」】 ウイクリュール(軍艦)を建造する工場。 【ロール・ヴォービノータル「ヴォービノート建艦厰」】 ソーフ級アレーク(戦列艦)をする工場。 【ロール・ヴォベイルネール「ヴォベイルネー工厰」】 シュテューム・ヴォベイルネール(ヴォベイルネー鎮守府)にあるロール(工厰)。 建造能力はもっていないものの、かなりの補修能力を持っている。 【ロール・ゴクロク「ゴクローシュ建艦厰」】 【ロール・スューラル「スュール建艦厰」】 ガムフ級ゲール(突撃艦)とヘージュ級レート(護衛艦)を建造する工場。 【ロール・ベートゥル「ベートゥール建艦厰」】 最新鋭のカウ級レスィー(巡察艦)の建造が竣工しはじめた工場。 ここで、レスィー(巡察艦)<ゴースロス>を建造された。 【ロール・レスポール「レスポー建艦厰」】 十分に一隻の割合でロイル級のゲール(突撃艦)を建造する工場。 【ローワス「十翔長」】 ※帝国星界軍翔士位階参照 【ローワス・サゾイル「主計十翔長」】 【ローワス・スケム「軍匠十翔長」】 【ロイクファリア「領主副代行」】 【ロイグラハレル「副司令長官」】 ワス・カーサレール(参謀長)以下のスペルーシュ(幕僚)を従え、レスィー(巡察艦) やロンギア(連絡艦)などよりなるソーヴ・グラール(本部戦隊)を率いている。 万が一、グラーガーフ(司令部)に異変があった場合、彼らが序列によって指揮を 受け継ぐ。そして、それ以上に大切な役割が、臨時に編成されたビュール(艦隊)を 率いるということである。なにしろグラーガーフとしての形は整っている。いくつか ヤドビュール(分艦隊)やソーヴ・グラールをつけてやれば、即座にグラーガーフ・ ビューラル(艦隊司令部)として機能する体制にある。 【ロイグラハレル・シュテューマル「鎮守府副司令長官、鎮守府副長官」】 シュテューム(鎮守府)にいるロイグラハレル(副長官)のこと。ロイグラハレル・ シュテューマルとは、大きな作戦や演習のある時にはグラハレル(司令長官)に補される 立場にある。平時においては指揮すべき艦艇を持たないが、有事に備えてスペルーシュ (幕僚)はつねに従えていた。ビュール(艦隊)は寄せ集めでも機能するが、グラー ガーフ(司令部)はそうはいかないからである。 【ロイフローデ「准提督」】 ※帝国星界軍翔士位階参照 【ロイボモワス「副百翔長」】 【ロイラーガ「姿勢制御機関」】 【ロイル「似我蜂」】 【ロイルサーガ「副代表」】 【ロズギア「提子」】 【ロダイル「翔士」】 軍服の深紅のウエーヴ(腰帯)がロダイルのしるし。 レーニュ(位階)がフェクトダイ(列翼翔士)以上の者。 現在でこそ大艦巨砲主義のアーヴだが、帝国創設前後はもっぱら一人から三人ぐらい までが乗り込んだ高機動戦闘ユニットに頼っていた。そのユニットの操縦士兼指揮士が ロダイルだった。 ロダイルに叙任されれば、年齢と関係なく成人と認められる。 【ロダイル・ガレール「飛翔科翔士」】 メーニュ(宇宙艦)の操艦一般を担い、上位者はビュール(艦隊)を指揮するロダイル (翔士)。 アーヴは、ロダイル・ガレールのことをロダイル・ノータク(真の翔士)という 【ロダイル・キサイナ「予備役翔士」】 予備役、つまり引退したロダイル(翔士)のこと。 再招集がかけられたら、各ケンルー(修技館)で再訓練を行った後、現役に復帰する。 【ロダイル・キューレール「薬剤科翔士」】 薬物の管理を行うロダイル(翔士)。 本作品中では、ラフィールの毛染め剤の脱色剤を調合したり、木製の家具を破壊して 紙を作るなど、変わったことばかりしている。 【ロダイル・サゾイル「主計科翔士」】 ラブール(星界軍)の事務一般を受け持つロダイル(翔士)。戦艦勤務としては、 ウイグ(書記)として、艦内事務のほかに、戦闘時においては、被弾箇所の管理等も担当 する。※ウイグ参照 【ロダイル・スケム「軍匠科翔士」】 メーニュ(宇宙艦)の機器を整備・保守するロダイル(翔士)。戦艦勤務としては、 宇宙航行機関の運用を担当するビュヌケール(監督)をつとめる。※ビュヌケール参照 【ロダイル・ノータク「真の翔士」】 ロダイル・ガレール(飛翔科翔士)のこと。 【ロダイル・ファゼール・ハル「造船翔士」】 船体を意匠するロダイル(翔士)。 【ロドールムゼーシュ「溶岩松もどき」】 【ロナローヴォス「園遊祭」】 毎年、アローシュ(帝都)ラクファカールで開かれる饗宴で、人々が心待ちにする 饗宴のひとつ。 ルエベイ(帝宮)を開放して行われる饗宴。 【ロニーデ・ホーカ「空間軌道要塞」】 アローシュ(帝都)ラクファカールの八つのソード(門)それぞれに一つずつ存在する。 【ロニード「基地、軍事基地」】 フリューバル(帝国)のロニードは必ず宇宙空間にあり、地上にはない。 【ロニード・スファグノム「スファグノム基地」】 【ロニード・ドロク「通信基地」】 【ロニューグヴイ・スィトゥル「スィトゥール捕虜収容所」】 クラスビュールを占領した人類統合体の捕虜がいるところ。 【ロビアシュ・セスラ「天翔る迷惑」】 【ロヤルム・ロダイル「次席翔士」】 ゲール(突撃艦)のロダイル・ガレールの(飛翔科翔士)のロヤルム・ロダイル (次席翔士)はドロキア(通信士)兼トラーキア(砲術士)といった仕事を行う。 【ロリューク・イサーロト「激情の俘囚」】 【ロンギア「連絡艦」】 ロンギアはペリア(連絡艇)とは違い、小型レビサーズ(貨客船)のような構造を している。情報とともに貴賓や伝令使を運ぶことを想定しているので、衛生設備の完備 した客室が一二あり、ささやかな談笑室も備えられている。 【ロンギア<エークルル>】 ルエコス(帝国暦)九五二年、ソード・スファグノム(スファグノーフ門)から ソード・イリク(イリーシュ門)、そしてラクファカールまでジントとラフィールを 輸送したメーニュ(船)。 衛生設備の完備した客室が一二あり、ささやかな談笑室も備えられている。 【ロンジョス・リラグ「情報連結」】 カリーク(短艇)とレスィー(巡察艦)のダテューキル(思考結晶)を連結し、 カリークをレスィーの仲間で自動的に誘導すること。 【ロンレーヴ「砂芝」】 「わ」 【ワーフ「常用艇」】 【ワーフ・ギュームヒュン「幻想園の馬」】 グゾーニュ市のグゾーニュ幻想園にいる機械動物の馬。※グゾーニュ市参照 人を背に乗せて走る能力があり、ジントとラフィールを乗せて出口まで走った。 【ワーリア「推進銃」】 宇宙空間で移動するために使う銃。「ガンダム」にでてくるのバーニアみたいな物。 【惑星改造】 フリューバル(帝国)ではガリュール・ファゼール・ディウィム(惑星改造技師組合) が惑星改造を請け負う。 スファグノーフ星系の第三惑星(クラスビュール)の改造手順を説明する。この惑星の 大気は一酸化炭素を主成分としていた。 1、星系外縁部の氷惑星を軌道変更して、クラスビュールに衝突させる。それにより 大量の水蒸気が惑星を覆い、豪雨となって表面を洗い流す。川が生まれ、海が現れる。 2、藻類を中心とした微生物を播く。その骸は岩石だらけの惑星表面に降り積もり、 土壌となる。 3、より高等な植物が持ち込まれる。ロンレーヴ(砂芝)やロドールムゼーシュ (溶岩松もどき)など、成長が早く、養分の乏しい土地にも根をはる植物種が主である。 植物は土地の保水力を高め、無機質から豊かな有機質を合成した。植物が世代交替を くりかえすうちに、土壌はさらに肥沃になって、ぜいたくな環境を要求する植物も 受け入れられるようになる。 4、海や湖には魚が流され、陸地には環形動物や昆虫が放たれる。 5、地球で何十億年にわたってくりひろげられた進化――いくつかの過程は大幅に 省略され、順序にも変更はあったが――が効率よくくりかえされる。 6、五〇年で高等哺乳類も包括する生態系ができあがる。 以上で惑星改造の完了。通例、ここで入植が行われる。 【ワケール「空挺科」】 【ワス・カーサレール「参謀長」】 【ワス・ゲカル「商館長」】 【ワス・ベイケブレール「侍従長」】 【ワドロス・サーソト「勝利の舞い」】 上空を制圧したことを告げる示威行動。上空で六つの光点(艇)が複雑な軌跡を描いて 集まったり離れたりする。 【ワニール「戦闘配食」】 棒状に固められた食料。栄養価も高く、味も多彩。ただし、アーヴ好みの薄味。 【ワベード「想い出」】 【ワベード・プラケール「プラキアの想い出」】 【ワベス・ファニガラク「諸上皇の間」】 ワベス・ファニガラクは円形で、広間の床の中央にはガフトノーシュ(八頸竜)が描か れ、正面には一段高い壇がある。 そして諸ファニーガの立体映像があらわれる。 【ワベス・ベゾーロト「謁見の広間」】 重要な儀式や国事にしか利用しない広間。ここにスケムソール・レン(翡翠の王座)が ある。恒星アブリアルの光を直接入れて散乱させることにより、朝のやわらかい光が ふりそそぐ。 天井には梁がいくつの渡されているが、それがささえるべき屋根はなく、抜けるような 青空――シュノベズイア(散乱面)が広がっている。代わりに梁からはガール・グラー (紋章旗)が下がってる。ルエコス(帝国暦)九五二年では、一番手前にドリュージュ・ ハイダル(ハイド伯爵家)の真新しいガール・グラーがあった。床は黒大理石が敷き詰め られている。スケムソール(玉座)を見上げる位置に白い絨毯が敷かれている。 ラフィールとジントが帰還したとき、スピュネージュ(皇帝)とラルス・クリュブ (クリューブ王)ドゥヒールと二人はここで面会した。その時は、左右にずらりと威儀を 正すサーシュ・イダル(儀仗従士)が並び、サーシュ・アロヴォト(軍楽従士)たちが ルエ・オル(帝国国家)を奏でた。 【ワベス・リゼル「飛燕草の広間」】 リゼール(飛燕草)がいまにもはばたきそうな紫色の花を咲かせている。 広間の中央には、人が歩き回れるように石畳になった部分がある。鏡のように磨き あげられた黒大理石の石畳には、渦状銀河が象眼してある。石畳の一方は壇になって おり、四隅にガフトノーシュ(八頸竜)の像をあしらった柱がそれを囲む。壇上には、 スケムソール・レン(翡翠の玉座)にはいささか見劣りがするが、すこぶるすわりごごち がよさそうな椅子が設けられている。 【ワムリア「重力制御機関」】 重力を制御する。レスィー(巡察艦)のイルギューフ(電磁投射砲)発射の反動なども 押さえる、あるいは軽減する。 重さを変えるわけではないので、ファーズ(平面宇宙)の航行には関係ない。 【ワムロス「重力制御」】 【ワリート「家徴」】 アーヴの慣習の一つ。遺伝子に刻んだ一族に共有の肉体的特徴のこと。 尖った耳はヌイ・アブリアルサル(アブリアルの耳)として知られる、アブリアル 一族の名高いワリート。 紅い瞳はキレーフ・ピアナ・スポル(スポールの紅瞳)として知られる、スポール家の ワリート。 発達した犬歯はトライフ家のワリート。 【ワロズ・リュアゾン「軍令長官」】 【ワロディアシュ「統帥府」】 【ワンシュ「青年」】 「を」 「ん」星界の特集